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※当記事は、コロナ禍のスキルアップ支援プロジェクトとして、ライター初心者の方々に成長機会を提供した記事です。 これまでの記事同様「PRライター」と記しておりますが、PR講座等で学んだPRライターさんではなく、今回1度限りのクレジット掲載となります。
当記事においては執筆の多くのサポートとクオリティ管理を、PR講座を修了した編集担当者が責任を持っておこないました。 クレジット掲載につきまして、is Closet(itty selection)およびninoyaが、「PRライター」としてのスキルを保証するものではございませんので、ご了承くださいませ。
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自分の好きなことで仕事をしていきたいものの、どのように仕事や収入を得ていくのだろうかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、野菜ソムリエプロとして、飲食店へのメニュー提供や、企業主催の料理教室講師など多方面で活躍している沖田真理子さん。
彼女のフリーランスのスタートは、看護師との兼務でした。「フリーランスには柔軟性も必要」と話す真理子さんですが、当初は軌道にのらず苦労したそう。そんな沖田さんの活躍のヒミツを探るべく、PRライター長嶺茉莉子がお話をお伺いしました。
行動の積み重ねと、丁寧な仕事ぶりがフリーランスとして活躍しつづける秘訣
───最初はどのようにお仕事をつくっていったのでしょうか。
沖田真理子(以下、沖田):はじめの数年は自分の得意不得意を見極め、できることを増やしておきました。
私は食好きという趣味が高じて野菜ソムリエに興味を持ち、フリーランスになりました。もちろん最初からお仕事をいただけていた訳ではなかったので、チャンスがめぐってきた際に掴める準備をしていたんです。
たとえば、クルーズ船にアシスタントとして乗せていただいた際には料理や野菜の知識以外に日本の伝統文化のスキルを身につけておき、海外の方への対応もできるようにしておくなど、自分が将来どんな仕事をしていきたいのか、そのためにはどんなスキルが必要かを考えたうえで、自分の強みを増やしていきました。
また、周りの先輩方に「どんな小さい仕事でもお手伝い出来ませんか」と1つひとつ拾っていくなど与えてもらう仕事以外に自分から探していきました。
───自分の強みを活かし、継続的にお仕事をいただけるコツはなんだと思いますか?
沖田:準備とイメージを徹底して行うことと、頂いた仕事を1つひとつ丁寧にやっていくことです。
お客さまの要望を叶えられるよう、まずは確認を丁寧に行い、お互いのイメージを擦り合わせていきます。
その過程でどうしても、お客さまと自分の中のイメージに落とし所がない場合もあるので、そういうときは勇気を持ってほかの方にお願いするか、お断りすることもあります。
なるべくお客さまの要望を叶えられるように全力で向き合ってはいますが、本当にこの仕事は自分がふさわしいのかを考え、違うと感じた際は無理に引き受けず、その分野が得意な野菜ソムリエの仲間を紹介することで、結果的にお客さまの信頼につながるのではと思います。
厳しいときこそ柔軟に対応できる力を持っておくことが必要
───フリーランスの厳しさを感じた経験はありますか?
沖田:あります。フリーランスの厳しさは、すべてが自分に返ってくるところです。
私の場合は、食に関する仕事ですので、天候や社会情勢の変化などが、自分自身の収入にも関わります。
たとえば、イベントなどはどうしても天候に左右されますよね。中止になるときもあれば、客足が遠のいてしまうことも。食材を扱いますので、金銭的な問題も自分自身にかかってきます。
社会情勢の変化にも対応していかなければいけません。対面でのお仕事が厳しくなった際には、今まで当たり前にできていた仕事にありがたみを感じたと同時に、今後の仕事のスタイルを変えなければいけないと思いました。
このように、すべてを自分で考え決断することが必要であったり、その決断に対しての責任がすべて自分にかかってくるというところがフリーランスとしての楽しさでもあり、むずかしいところでもあると思います。
───大変なときはどのように乗り越えていますか?
沖田:まずは、ポジティブに考えることです!
最初の方でも話したように、自分にできることや強みを身につけながら、どれも無駄にならず次につながる!いつか絶対役に立つ!と自分に言い聞かせ、コツコツと小さな行動を積み重ねています。そのように、自分のモチベーションを保ちつつ、変化に柔軟に対応するようにしていますね。
実は、2020年のコロナの影響で対面でできていたことができなくなってしまいました。ですが、それを機に苦手だったことにも手を打ち始めています。たとえばパンなど、小麦粉などはどこでも手に入るので、日本中どこにいても使える食材、そういった食材を使ったものも習得していくなど臨機応変に仕事のスタイルを変えていっています。
こういった大変なときだからこそ、自分の弱みと強みをしっかりと分析し、今後どうお仕事につなげていくかを考えるよい機会にもなりました。何事も捉え方次第だと思います。
こうでなければいけないはない。はじめてみることがフリーランスへの第1歩
───フリーランスのよさとはなんでしょうか。
沖田:全部を自分で決められる自由さでしょうか。
以前は関東で仕事をしていて、野菜ソムリエに憧れはありましたが、そのときは時間に追われ、なかなか踏み出せずにいました。
沖縄に移住し、沖縄の島野菜に魅了されたこと、活躍されている師匠と出会ったことが自分の背中を押し、フリーランスの道へ進む決意ができました。与えられた仕事ではなく自分の自由な発想で活動できることがうれしいですね。
当時私は看護師をしていましたので、野菜ソムリエの仕事を優先させつつ、まずは看護師との兼務ではじめました。
もちろん自由にするということは、責任が伴うことは当たり前ですが、求められている以上のことをすると、それに対しての評価をいただけて、とてもやり甲斐を感じます。
───では最後に、フリーランスを目指す女性へアドバイスをお願いします!
沖田:わたしも最初は自分でやってみたいという純粋な気持ちからフリーランスになりました。どんな経験も無駄にはならないので、小さなことから始めてみるというのもいいと思います。
あとは、柔軟に考えつつも自分が活躍していきたい分野で、足場を固めて行くことが大切です。私はフリーランスになる前、野菜ソムリエ1本じゃなきゃいけない、こうでなければいけない、という考えで固まっていた時期がありましたが、現役看護師でありながらも野菜ソムリエとして活動するという自分らしい働き方を見つけ、1つに絞る必要がないことに気がつきました。
これからフリーランスを目指す方も、芯さえブレなければ柔軟性を持っていろいろ考えられればよいと思います。
実は私も社会情勢の変化に対応中で、これからの仕事のあり方を模索中です。やはり柔軟性はフリーランスにとって大切な要素ですね。
インタビューを終えて
こんにちは!今回インタビューを担当したPRライターの長嶺茉莉子です。
「失敗したって死ぬわけではない」と笑顔で話す真理子さんからは、芯の強さと輝きを感じました。小さな仕事をコツコツ拾っていったり、日々スキルを磨いたりと、現在の活躍があるのは行動の積み重ねの結果です。今回の取材を通して改めて “行動することの大切さ”を学びました。大きな夢や目標を達成させるためにも、今日できる小さな1歩を行動に移そうと思いました。
(取材・執筆:PRライター 長嶺 茉莉子 / 編集:Mina Nagashima)