酒と泪と女と女

ステルス性「洗脳彼氏」増殖中

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「どうしても聞いてほしい事がある。」

と、先週2名の女友達から呼び出しを食らいました。二人共、「ブログに書いて!他の女性達にもシェアを!」と鼻息が荒い。

聞けば、結婚の約束をして同棲していた彼が、1人はマインドコントロール男、もう1人は結果的に結婚詐欺だったそう。

 

またか!

 

ここ数年、数々の恋愛相談を受けてきましたが、普通の独身男性って、もうほんとに生息してないの?それとも、私の周囲の女性達だけをモンスター集団が狙い撃ちしているの?

恋愛婚活業界でブラックリストってそろそろできないの?

2人とも30代後半のハードワーカー。今度こそ、結婚して落ち着きたいと思っていた矢先に、相手の莫大な借金や裏工作、実は結婚していたなどという洒落にならない事実が発覚し、血みどろの別れ話の末に1人暮らしに戻りました。

 

「思えば、おかしい事はいっぱいあった。」

 

と、洗脳・マインドコントロール男と同棲していた彼女は言いました。

取引先で自分の評判がどんどん悪くなっていったこと(実はその洗脳男が言いふらしていたと後に判明。)、喧嘩になると彼女の人格否定、彼女の仕事や彼女の友人達の批判を寝る間も与えられず叩き込まれたこと、過度な束縛、姑息ないやがらせの上で、彼女の理性が飛び始めた頃合いを見計らって「キミの事を理解し、愛しているのは俺しかいない。」と言われ続けことなど。って、いったいどこのカルトだよ。

 

彼女は籍を入れる直前、同棲一年足らずで目が覚めましたが、私の別の知人がかつて、洗脳男と付き合ってしまった時には目覚めるまでに5年の歳月を費やしました。

 

私は、恋愛はたくさんした方がいいと思っている派ですし、「どんな経験でも宝」だと常々思っているタイプですが、DV男や洗脳男とのお付き合いだけは例外だと思っています。特にキャリアアップやライフイベントが盛り沢山な、頭をフル回転して人生の舵取りをしなければいけない30代に洗脳男と付き合ってしまうと、昇進とか出産とか、様々なチャンスを棒に振ってしまう事も。

やつらは、ダイソン並みの吸引力で、対象女性の「正常な判断力」とか「自分で考える力」を吸い取り続けます。

そして、自分の居心地のよい状況を作り、彼女をサンドバックにしながら「自分は力を持った凄い男である。」という錯覚に酔いしれ、現実社会でのストレスや己の卑小さを誤魔化し続けるのです。

 

「私に限ってそんな男と付き合う筈はない。」

と、思ったそこのお嬢さん。実はその主観が一番の危険思考。

洗脳組織や洗脳男から逃げ出してきた人達が皆口を揃えて言ってきた台詞が「私に限ってこんなことになるはずがなかった。」なのですよ。

 

実際に、オウムや無差別テロを決行するようなマインドコントロールされたテロリスト達も、学歴が高くて良い家に生まれた普通の人達だったし、件の彼女達も仕事のできる賢い美女で、何らマイナスの落ち度はない。

ただ同じ普通の人でも、比較的洗脳されやすいか否か、やっかいな洗脳男に目を付けられやすいか否かは傾向がありますのでシェアしたいと思います。

 

1. 表には出さないが、理想主義的で純粋な思いを内包している。

2. 善悪、白黒をはっきりさせたい。

3. 理性で結婚相手を決めるなんて私らしくないと思っている。

4. 偉くなりたくはないが誰かの特別な存在になりたいという思いが強い。

5. 自分の「特別さ」をいつか誰かは解ってくれる筈だと思っている。

6. 占い、自己啓発は好きだが、スピリチュアルは嫌い。

7. コンプレックスや悩みを常に重く抱えがちである。

8. 物事や人間関係をよく考察するが、主体性は低く依存性が高い。

9. 男性のスペックよりも、その人の才能や個性に惹かれる。

10. 場の空気、相手の顔色を読むのが得意だ。

11. 運命の人はいると思っている。

12. 自分が認めた人に関しては絶大な信頼をおき、影響されやすい。

13. 異性とのお付き合いで、適切な距離感がわからず失敗することが多い。

14. 話を大げさに盛ってしまう傾向がある。

 

上記5つ以上思い当たるお嬢さんに関しましては、洗脳男が目をキラキラさせて近寄ってくる可能性が高いので、今から十分に脇締めて生活してください。

 

これら以外にも、仕事が忙しかったり、生活に追われてたり、結婚に焦ったりすると、本来キャッチできる「違和感」を見過ごしてしまい、洗脳男ワールドに嵌りやすくなります。自分に余裕が無い時は要注意。冷静で信頼のおける友達とのパイプは、例え洗脳男が嫌な顔をしようとも常に確保です。

そして、どんなにその時は洗脳男が好きだとしても、普段から冷静な彼女達が更に真顔になって、

「ちょっ、それ、おかしいよ。ねぇ、その男異常だよ。」

という言葉にちゃんと耳を傾けて欲しいのです。

 

恋愛中に無意識に行われる様々な事は確かに一つの洗脳かもしれません。そして、客観視できなくなるようなめくるめく感が恋愛の醍醐味だったりもします。

しかしながら洗脳男は、その「恋愛とはそういうもの」「恋人とはそういうもの」という定説の隙を狡猾に突いてきます。そして、「信じたものは最後まで信じたい。」という私達の思考の癖を巧みに利用するのです。

 

洗脳男は社会的には普通の顔をして生活しているので、付き合わないと本性を現しませんから回避するのはとても難しい。減少すれば当たる確率も減る訳ですが、これから更に二極化が進んで社会的な評価や収入が低い男性達が量産された場合、自己設定と社会的評価の乖離に彼らが耐えられなくなり、更に洗脳男達が増える可能性が高い。

彼らの自尊心を守る「俺ワールド」は、ネットの世界か家庭、恋愛で築きやすいからです。これに対抗するのは、女性側が観察眼を養い、ディフェンスを強化するより他ありません。

 

若いお嬢さん方におかれましては、お付き合いしている男性を「怖い」と思ったらすぐに洗脳男かどうかを冷徹に観察を。彼らは誰にも教わっていないのに、愛や優しさよりも恐怖を用いる方が、人を支配洗脳できる事をよーく知っています。キレる、怒鳴る、物に当たる、彼女の周囲の人を執拗にけなす、などなど、「怖くてびっくりしてしまった。」と思考停止にならない事。そうやって相手の感情をゆさぶるのが、洗脳の鉄板なのです。彼の意図が解り、仕組みが解れば、洗脳されずに無傷最短でお別れする事が出来ます。

 

ああ、こんな文明社会なのに、恋愛市場は野生の王国。

危険動物に出会ったら、まっとうに戦っちゃ、ダメ、絶対。

本能を鍛え、相手の動きを捉え、「逃げろ!」と自分の全神経に指令を出すのです。

振り出しに戻ったとしても次がある。

「女は逃げ足」を合言葉に、タフに生き延びていきましょうぞ。

 

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川崎貴子

リントス株式会社代表。経営者歴21年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、二村ヒトシとの共著に『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)等がある。

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