酒と泪と女と女

平成26年度 プロポーズ要求問題の概要と対策

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ninoyaブログとしての第一回目は、この質問を読みました。

はっきりとプロポーズしてくれない彼。結婚しない方がいいですか? – Yahoo!知恵袋
私がもやもやしてるのはプロポーズです。私の友達はとても素敵なプロポーズを受けました。ここに書くと長くなるので割愛させていただきます。姉も先日結婚しました。プロポーズは姉の大好きなディズニーランドでのバレンタインのイベントで大々的にプロポーズをされたようです。2人は本当に幸せそうで、心から羨ましく、いつか私もこんな風にプロポーズされて幸せな時が来るのだと思っていました。

 

ぼくら社ブログでは、若者はもっと口説け!とか、真性の遊び人を嗅ぎ分けろ!とか、男性達を敵に回すようなことばかり書き続けてきた私ですが、この件に関しましては男性達に同情&シンパシーを感じています。

それが平成26年度のプロポーズ問題です。勝手に私が一人で問題にしているだけですが。

15年ぐらい前の話になりますが、当時弊社では英語講師派遣事業をやっておりまして、社内に外国人講師がうろうろしておりました。

その中のJ氏は特にフレンドリーで社員やお客様の人気も高く、皆で一緒に飲みに行ったりと親密にしておったのです。

 

そのJ氏がある日、興奮して話しかけてきました。

 

「たかこ!実は今夜、付き合ってる彼女(日本人)にプロポーズしようと思ってるんだ!シチュエーションは夜景が見える公園。そこにシャンパンと花束を隠しておいて、彼女の大切な友人と、お姉さんを彼女にはサプライズで呼び出しているんだ。そこで、跪いて指輪を渡してプロポーズしようと思うんだけど、どう思う?素敵だと思わないかい?」

 

どう思うも何も、誰が彼を止める事ができようか、という勢い。
本当のところ、私の感想は、

 

「げ!そんなこと自分の彼氏にやられたらたまらないわー。断りづらいし。」

 

だったのですが、日本の独身女性を勝手に代表して「素敵ね!」と返したのを覚えています。

 

そして、プロポーズイベントに全身でウキウキできるなんて、さすがアメリカ人男性だなぁと感心したものです。

 

当時、起業して3年目の私は会社を軌道に乗せたいということばかりで、結婚の事、子供を産むという事など、一切考えたことがありませんでした。(アラサ―だったというのに)考えたことが無いから結婚生活に必要なお金や高齢出産のリスクなどの知識もない。結婚関連は、収入が安定したり、いつか大人になってから考えればいいや、と、愚かにも人生の後回し案件として処理していたのです。

 

ですので、
「彼がプロポーズしてくれないのです。素敵なプロポーズを待っているのに。」
という相談を若い女性達から受けるたびに、彼氏の気持ちってあの頃の私と同じ感じなのだろうなーと想像したりしていました。

 

素敵プロポーズを、あくまでも能動的にできそうな男性の「特徴や状態」を挙げてみますと、こんな感じでしょうか?

 

① 彼女を幸せにできる自信がある。(根拠は無し)
② 収入が高値安定している。
③ 子供が早く欲しくてたまらない。
④ 彼女が他の男性に取られそうで不安。
⑤ 趣味も遊びも一通りやったので落ち着きたいと思っている。
⑥ プロポーズの返事で相手から断られる可能性が殆ど無い。
⑦ ロマンティックな演出、サプライズな演出が普段から大好き。
⑧ 周囲に独身者がいなくなった。親にも詰められている。

 

実際の所、J氏は、上記の①と⑦のみを携えてプロポーズ決行ですが、我々同胞のシャイなあんちくしょう達(日本人男子)だとしたら、せめて4つ以上はクリアしないと、J氏と同じようなテンションでプロポーズを遂行することは不可能でしょう。

 

おまけに、あれは平成23年だったか。
ある日、テレビを観ていたら海外の衝撃映像(私にとって)が飛び込んできました。

 

それは、突然町中の人がミュージカル張りに踊り出し、彼女が驚いていると、ダンサー達の中から彼氏が出てきて跪くという何とも大がかりなサプライズ・プロポーズ。
「Oh my god!」と、感激して泣きながらプロポーズを受ける彼女を見ながら、
私も別の意味でおーまいがー!です。
またもや外国人の影響で、日本のプロポーズシーンのハードルが上がったそれは瞬間でした。(私ビジョンです。)

現にあれから数年経ちますが、SNSで似たような映像をたくさんの女性達がシェアしています。
あそこまでは望まないにしても、世界にはあれ程の企画力と手間とお金をかけてプロポーズをしてくれる男性がいるということが周知の事実になってしまった訳です。

ディズニーランドや海辺でちょっとしたサプライズのプロポーズぐらい、やってくれてもいいじゃないかと、若いお嬢さん方が思うのも当然のこと。

 

最近だと、日本でもこんな映像がありましたね。

これ、本当に素敵??本当に本当に本当に??
私は女の子が、恥ずかしすぎて泣いているのかと思いましたよ。

 

ま、このように、ロマンティックプロポーズはどんどん日本でもエスカレートしていく可能性を秘めており、既にそのロマンティックな期待に応えている日本人男性も確かに居て、踊るレベルじゃなくてもその武勇伝?は、
「素敵で羨ましい話」として、女性の友人同士でシェアされ続けるのです。

 

ただね、プロポーズって究極の輸入品だと思うんですよ。
それも、日本人サイズに縫製し直していない輸入品。
その着心地の悪さというか、非日常っぷりたるや、サラリーマンが社交界のパーティーに突然放り込まれるようなものです。

 

ただでさえ、結婚の知識や出産の知識が乏しく、デメリット情報(責任とか、時間や趣味やお金の自由がなくなる、等)は持っている若い彼氏にとって重めな「プロポーズ問題」に、更に、

 

「一生に一度の事なので、是非素敵なやつをよろしく!」

 

と、要求してしまう(もしくは匂わせてしまう)と双方に良い事が無いと思うのですよ。

 

いつまでもプロポーズを待つ女性が増える一方で、結婚の初めの一歩を踏み出せない男性を大量生産しちゃっているようにおばちゃんには見えて、ここのハードルを軽くする、もしくはとっぱらうことで結婚比率が高まるのではないかと思う程なんです。

 

聞いていると、彼らは、彼女が嫌いな訳でも、結婚が嫌な訳でもないんですよ。
ただ、昔の私のように、知識不足でぼやぼやしていて、目の前の仕事などに追われて踏ん切りがつかないのです。女性のように出産可能リミットが無いというのも、ぼやぼやに拍車をかけるのでしょう。

 

ただ、生涯未婚率で言えば、2010年で男性が20.14%、女性は10.61%と、男性の方が高いわけで2005年から早くも約4ポイントも上昇しており、今後更に増える可能性を示唆されています。精子も劣化するということも解ってきたことですし、本当は男性も、「いつか大人になったら考える」なんて言ってられない訳です。

 

そこで提案なのですが、
「日本人版プロポーズ」は、男が女へ跪いてするものではなく、しっかりと将来を考えられる方がファイナンシャルプランナー並みに提案するもの、という流れに変更するのはいかがでしょうか?

 

件のゼクシィさんあたりがCMで、家族で幸せに暮らす40代男性(イケメン)に、

 

「キミがあの時、しっかり説明してくれたから、今僕はとても幸せだ。」

 

とかなんとか言わせてですね、

 

日本人男性を、あんなに痛々しく踊らせてる場合じゃ無くてですね、

 

我々日本人が消化不良を起こさないような、
堅実で風流でわびさび感のあるプロポーズ、何かありませんかね?

 

ロマンティックじゃないかもしれないけれど、結婚はガチでリアルの積み重ね。
その分結婚が決まってから、式や新婚旅行はロマンティックし倒すという流れって事でどうでしょうか?

 

ちなみに我が家の場合は、同棲生活1年で、家事育児担当だった夫が、

 

「そろそろちゃんとしてほしい。」

 

と提言。

 

年上で経済担当だった私が、

 

「確かに、それはそうですな。」

 

と言って、小さなダイヤのピアスを夫にプレゼントしました。
その後、お返しとばかりに今度は夫から同じようなダイヤの指輪が。
というのが、川崎家加藤家両家の、結婚までのロマンティックゼロな流れです。
若いお嬢さん方に置かれましては、一ミリも羨ましくないエピソードだと思いますが、

 

「結婚はしたいと思った方がちゃんと提言する。」

 

という方がシンプルで解りやすく、話も進みやすいと思ったので書いた次第です。
プロポーズされた友人の話をするとか、外堀から固めるとか、結婚情報誌をちらつかせるとか、数多の「彼にプロポーズさせる大作戦」が女性誌及びネットで飛び交っておりますが、変な小細工は絶対にしない方がいい。それを、逆に男性からやられたら、人間性を疑いませんか?私は疑いますよ、全力で。

 

そして、本当は結婚したいし、早く子供が欲しいのに、彼から反応が無く、いつまでも彼の気が変わるのをずるずると待つというのも良くないと思います。

 

自分の人生を他人マターにしない。

 

周囲の幸せそうな女性達のその生き様を見ていると、

 

現代女性が幸せをつかむには、
ロマンティックにこだわるよりも、

 

「握力の強いリアリスト」

 

を目指すべきだなぁ、としみじみ思う今日この頃。

 

一度きりの人生ですから、自分の好きな方向に、

 

思いっきりハンドル切って行きましょうぞ。

 

隣には、好きな彼氏や夫や子供を乗せて。

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川崎貴子

リントス株式会社代表。経営者歴21年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、二村ヒトシとの共著に『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)等がある。

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