こころをつなぐ翻訳の心得

はじめてのインバウンド対策。まず最初に何をすればいい?

「最近流行ってるし、海外からの問い合わせやアクセスも増えている」

「何も知らないのに、会社からインバウンドの担当者に指名された」

「売り上げが落ちてマズイ。外国人は苦手だけどインバウンドでカバーしたい」

 

インバウンドに関心を持つきっかけはそれぞれですが、コンサルタントとしてはとても嬉しくて、ぜひ取り組んでもらいたいといつも思っています。ただ、インバウンドは外国人相手のビジネス。必ずと言っていいほど、スタートの部分で大きな壁にぶつかってしまいます。

 

「インバウンド。いったい何をすればいいんだろう?」

 

これが最初の大きな壁です。既存のビジネスモデルはなく、コンサルタントもかなり人数が限られています。そのため今回は、

 

  1. 大切な開始前リサーチ
  2. インバウンドの国内外での集客
  3. 言葉の壁から集約へ繋がる接客

 

と3つのカテゴリーに分け、インバウンドビジネスの「最初にやるべきこと」をお届けします。

 

 

大切な開始前リサーチ。ターゲットを明確に

インバウンド、つまり訪日外国人はアメリカやアジア、ヨーロッパ、それに中東やアフリカまで、世界中から日本へ旅行に来ています。そのため、とても「外国人」の一言では片づけられませんし、日本各地をまんべんなく訪れているわけでもありません。まずは集客を見込める国籍、つまりターゲットを明確にしましょう。

 

最初はWebサイトのアクセスから確認です。グーグルのアナリティクスやサーチコンソールのデータを分析しましょう。もし設置していない場合は今からでも設置をおすすめします。無料で非常に優秀なこのツール、インバウンドだけではなく、日本人客の集客にも有効なのでぜひ活用しましょう。

 

情報は、観光庁や日本政府観光局(JNTO)をはじめとして、県や自治体、地元の観光協会などからも収集できます。またインバウンド対策のセミナーや交流会では、地域の事情を含めた話を聞けるのでぜひ参加しましょう。

 

リサーチの段階では視点を変えて、提供する商品や製品、サービスまで見直してください。訪日外国人はリピーターが増加して、見る目が厳しくなっています。関心を持っているもの、持ちそうなものを取捨選択して、日本色を強めにブラッシュアップし、提供できるように準備しましょう。

 

インバウンドの国内外での集客方法

インバウンドで最も重要なのは集客です。しかし、インバウンドの集客では、入り口の段階で大きな問題が発生します。それは、

 

「集客活動は海外と日本、どちらで行うか?」

 

というものです。

 

この判断は難しいと思います。ターゲットが海外に住んでいるのですから。

まず海外ですが、実はかなりコストがかかります。例えば海外の旅行博への参加なら数百万円は必要となるでしょう。参加するならば充分な予算を確保するか自治体などからサポートを得られるケースに絞ってください。それ以外ではインターネットの活用を中心に国内からの集客がおすすめです。

 

訪日外国人を街中でよく見かけますが、みんなスマホをフル活用しながら歩いてますよね。そんな訪日外国人へのリーチは、インターネットがポイントになります。まずはWebサイトを多言語化しましょう。その後はオンライン予約サイト、口コミサイト、SNSなどを活用していきます。オンライン予約サイトならブッキングドットコム、口コミならトリップアドバイザー、SNSならFacebookなどを利用して、慣れてきたら連動させてください。単独で展開するよりも高い効果が得られます。

 

またアナログではありますが、パンフレットの多言語化も大切です。近隣の訪日外国人が宿泊しているホテルや旅館、観光案内所、観光地、飲食店、小売店などに置いてもらうと効果的です。

 

言葉の壁から集約へ繋がる接客

インバウンドの接客で大切なことは「言葉の壁」を解決することです。日本人はおもてなしを得意としていますが、言葉が通じないと途端に気後れします。言葉の問題は、バイリンガルを雇用したりツールの活用、つまりiPadなどを用いて翻訳・通訳アプリを利用することで解決できます。また、インバウンド専用のコールセンターなどもありますので、状況に応じて使い分けてください。

 

受け入れ態勢としては、カード決済と無料Wi-Fiの整備も重要です。カード決済に関しては、外国人はカードによる支払いに慣れているため、カード決済が不可だと商機を逃してしまいます。また無料Wi-Fiは、購入した商品やサービスを訪日外国人がすぐにSNSへアップするために必要です。訪日外国人がSNSに投稿し、拡散していくと注目度が高まります。実はこの無料Wi-Fiによる評判や口コミの拡散が、かなりの集客力をもっています。継続した売り上げを実現するためには訪日外国人の発信力が必要なので、ぜひトータルの接客力を向上させてください。

 

インバウンドの「最初にやるべきこと」

インバウンドは、これまでとは違い外国人を対象にしたビジネスのため、どうしても手探りの部分が多くなります。ただ、思いつくままに取り組んでも結果には結び付きません。データの分析、マーケットとニーズの理解、提供する商品やサービスのブラッシュアップをしてからの集客と接客です。そしてこのプロセスを繰り返しながらクオリティーを向上させていきましょう。途中の過程では予想外のことが次々と起こりますが、楽しさに溢れて結果がついてくるのがインバウンドです。ぜひ、新たなマーケットで成功してください。

八戸秀一

八戸秀一

株式会社桜想 代表取締役。フランスへ留学し、仏語を習得後にパリ大学へ入学。映画制作を学ぶ。留学期間約4年6ヶ月。帰国後は映像制作会社を経て、仏語教師やアテネ・フランセなどで語学教育に従事。その後、翻訳・通訳に携わり2014年に桜想を設立。多言語翻訳サービス、多言語・インバウンドコンサルティングを提供。

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