実績紹介

時間と共にサービスは変化する。リブランディングを叶えたサイトリニューアル 丨 株式会社ノモス

時を経て会社やサービスの方向性が変化することは珍しくありません。その度にサイトを構築すると、多額の費用と労力がかかります。以前より弊社開発のWordPressテーマ「New Standard」をご利用いただき、事業形態が変化したタイミングでリブランディングとWebサイトのリニューアルを行ったのが、今回ご紹介する株式会社ノモス様。どのような効果があったのか、代表の渋谷ゆう子さんにおうかがいしました。

<お話をうかがった人>

株式会社ノモス(HP
渋谷ゆう子さん(代表取締役)

音と人をつなげる「アライアンスメーカー」

——渋谷さまには以前からNew Standardをご利用いただき、今回はリブランディングのご相談もいただきました。まずは渋谷さまが代表を務める株式会社ノモスの事業内容をご紹介いただけますでしょうか。

株式会社ノモス代表 渋谷ゆう子さん(以下、敬称略):先日、オーディオ音楽メーカーさんからあるテーマに基づいたプロジェクトを行いたいと相談を受けました。誰を呼んで、何を頼み、どんなコンテンツに仕立てるか。そんな、プロジェクトにおけるアウトプットを形づくるのが私たちの仕事です。今回のリブランディングを契機に、一言で「アライアンスメーカー(*)」と名乗っています。

*アライアンス=英語の「同盟」や「縁組み」という意味から転じて、ビジネスシーンにおいて「異なる立場にある者同士が利益を生み出すために協力し合う体制」をさす言葉。

 

——リブランディングに際しては最初に軸になる言葉を決めるのですが、今回は「アライアンスメーカー」にすっと決まりましたね。

渋谷:あれには感心しました。ここまでパシっとはまる言葉って、他にないですよ。聞かれたことに答えていたら、あの言葉が出てきたんです。

これまで薄ぼんやり「渋谷さんのところだったらやってくれるだろう」という相談だったのが、言葉が一つあることで「できるんだよね。お願いします」という明確な依頼に変わりました。いわゆる“音楽プロデューサー”より仕事を依頼しやすいという声も聞きます。

最近では音楽業界だけではなく映像関係のクライアントも増えてきました。アライアンスメーカーという言葉が、いっそう会社の実態を表してくれています。

クライアントの相談を目に見える形にしていく。同じ仕事はひとつもない

——具体的にお仕事のオーダーはどのように入ってくるのですか?

渋谷:例えば、「クラシック音楽をメインにWeb CMをつくりたいのだけど、誰にどんなふうにやってもらったらいいかな」といったような、相談からプロジェクトが始まることが多いですね。

先日は日本オーディオ協会さんから、ざっくり「低音にフューチャーした音源をつくりたいんだよね」というご依頼がありました。低音とは何かと考えたとき、大砲の音を入れたらどうだろうと思ったんですね。チャイコフスキーの1812年という有名な楽曲に、実際に大砲を鳴らせという指示があるのですが、インスパイアされたのかもしれません。

ダメ元で防衛省に頼みに行ったら、なんと許可が出まして。自衛隊の実弾演習の現場にマイク部隊と録音に行きました。日本初です。部隊と言っちゃいましたが、見る人が見れば驚くようなレコーディングオーディオ業界の重鎮メンバーです。

 

——お写真もきれいですが、こちらも専門の方が撮られたんですか?

渋谷:戦車や大砲など重厚な装備がある現場なので、あえてふんわりした写真を撮る女性カメラマンを連れて行きました。仕上がりをイメージして、誰に頼むかを考えるのも私の仕事です。思えば1812年は戦争の序曲。だから大砲の音が必要だったわけで。今の日本は平和で戦争がないからこんな録音の仕事ができるんだなと、ひしひしと感じました。得難い体験でしたね。

 

——お仕事の定形があるわけではなく、オーダーを受けてそこから考える。私たちと同じですね。

渋谷:はい。何を求められるかはそのときによって違うので、やらなければいけないことも当然変わります。ただ一つ言えるのは、良い音を取れるかどうか。そこが私にとっていちばんの基本であり、大切にしていることです。

 

——まだ誰の目にも見えていない音を、形にしてあげるということですね。

渋谷:私の役割は、音を中心に人と人をつないでいくことです。最初は個人の演奏家さんのマネージメント業が中心でしたが、少しずつ法人のお客様と演奏家さんを引きあわせる仕事に変化してきた。顔を向ける相手が変わってきたので、Webサイト自体もがらっと転換する時期が来たということですね。

サービスの変化に応じて柔軟に変えられるから、コストも抑えられる

——たまにNew Standardを使っているお客様のサイトを拝見するのですが、サービスの方向性をがらっと変えた場合でも、フレームは変えないで中身だけ変えたり、ロゴとビジュアルだけ変えたりして、うまく使ってくださっています。

渋谷:弊社のサイトもフレームは同じなのに、ロゴとキービジュアル、コピーでここまで変わるのかと。以前とはまるで違う会社のようです(笑)。ノモスはこういう会社だとシンプルに伝えたい。今回その意図を充分に組んでくださり、周囲の反応を見れば非常に成功と言えます。

 

Before

 

After

 

——リニューアルのコストも上手に調整できましたね。

渋谷:本当にありがたいです。イチから作り直そうとすると、すごくお金がかかるじゃないですか。

 

——「せっかく変えるんだから」と、あれもこれもと付け足してコストを上げてしまう例はありますね。でも、事業の転換期は最低限のものが揃っていればいい。それよりも何を伝えるかのほうが重要です。

渋谷:今回はリブランディングのプロジェクトに予算を割いて、Webサイトの改修はコストを抑えましたが、改めてその判断は正しかったと思います。

じつは今、同じサイトの英語版が欲しいと思っているんです。海外の仕事が増えてきているのですが、サイトが日本語しかないのが不便になってきて。名刺交換した方に「ごめんね、Facebookから連絡ください」という感じになっているので……。

 

——オプションで、サイトの右上に「Japanese」「English」と言語選択欄を表示させて、選ぶと表示テキストが切り替わる機能があります。英語の原稿を新たに作成する必要はありますが、別のサイトを作ったり、一つのページに日英原稿を併記する必要はありません。

渋谷:素晴らしい! すぐにでもお願いしたいですね。

「かっこよく出てきたね、この業界に」という言葉がなによりの成果

——リブランディングを検討された際、弊社に頼もうと思われたのはどういう理由からでしたか。

渋谷:創業時に海外のWordPressテンプレートを使っていたことがあるんですが、説明が足りなくて分かりづらいし、素人がやるのには時間と手間がかかりすぎて、挫折したことがありました。

でもNew Standardはマニュアルが充実しているし、サポート体制もしっかりしている。まず、そこでの信頼感です。

 

——光栄です。

渋谷:でも、最大の決め手は古越さんとお付き合いさせていただく中で、すごく信頼できる人だなと感じていたところです。私は自分が発注するときも、「この人と一緒に仕事をしたい」というところで選んでいるのかもしれません。

古越さんは、常に一定の距離から私を客観視してくれるんですね。「いま渋谷さんはこうお考えですよね」とか、「この方向に向かいたいんですね」といったことを、端的に言語化しくれます。

 

——ありがとうございます。思考の整理と言語化は、しばしば他の経営者の方からご評価いただくポイントですね。

渋谷:最近、とある会社の社長さんに「かっこよく出てきたね、この業界に」と言っていただきました。そんなふうに褒めてもらったのは初めてで。

別の社長さんからは「いま、オーディオ業界の台風の目みたいになっているね」とも言われました。そんなふうに注目していただけるのはありがたいですね。

BtoCからBtoBにシフトしたのはここ1年ちょっとの話です。でも、最近になって立て続けにこうした声をいただくのは、何よりリブランディングがきっかけです。

 

——これからも存分に活用していただけたらうれしいです。本日はありがとうござました!

 

文・構成:鈴木 貴子

 

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