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CDの作り手と聴き手の間

録音の日までに準備するべき5つのこととは

Writter: 渋谷ゆう子
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pablo (25)

CDの作り手と聴き手の間

クラシックを中心にCD製作を行う日常で経験した事柄を、アルバム製作をお考えの作り手と、クラシックを日常で嗜みたい聴き手の方へと綴ります。音楽を愛する全ての皆さまへ。

アルバム制作もいよいよ山場。レコーディングの場所と日程が決まったら、次は何を準備しておくといいでしょうか。当日、気持ち良く演奏に集中できるように、万全の準備をしておきましょう。

1.アルバムタイトルを決める

まず録音までにアルバムタイトルを決めておきます。

タイトルが決まると、演奏者だけでなく、一緒に作業をしてくれるチームの中でも一体感ができてきます。

何か業務連絡がある場合も、「〇〇さんたちの録音」という呼称ではなく、アルバムタイトルで連絡ができるようになります。

これが些細なことのようで、実に大きな効果があるのです。

タイトルが決まっていることで、チーム全員が制作に共通のイメージを持て、様々な進行が楽になり、イメージの誤解や、見解の相違を防ぐことにも繋がります。

さらには、何度もタイトルを口に出して打ち合わせをするので、アルバムに愛着が湧いてきます。

2.アルバムの内容を文書にまとめておく

自分がこれから作ろうとしているアルバムがどんなものなのか、エンジニアやジャケットのデザイナーにうまく伝えられるように、次の内容をまとめておきましょう。

  • アルバムタイトル
  • テーマ
  • テーマを補足する簡単な説明文
  • 曲名・作曲者・演奏時間・演奏者・楽器

これらの内容でも特に重要なのは、テーマを補足する説明の部分です。

演奏者が何をイメージしているのかを伝えるために、他の人にも理解できるような言葉を選ぶことが大切です。「優しい」「重厚な」等の形容詞、形容動詞を使ったり、イメージする色や、何かの物語でもいいでしょう。

インスピレーションを受けた絵画などがある場合は、それを添付しておきます。

この文書を見てもらうことで、レコーディングの打ち合わせや準備もスムーズに行えます。

これは私の実体験に基づいた秘訣の一つです。身近な愛をテーマにしたアルバム『Affection』を制作している時のこと。

“affection”には、愛情という意味があり、優しく温かいピアノソロのアルバムを目指していました。

楽曲のイメージをより的確に伝えるために、タイトルや、テーマと一緒に、イメージに合う幾つかの写真や絵画も一緒に添付しておきました。

結果、デザイナーは楽曲の雰囲気を的確にとらえ、イメージに合うCDジャケットを提案してくれました。

文章だけでなく、こうしたイメージ画像をつけておくと、言葉だけではうまく伝えられない、全体的な雰囲気を共有することに役立つのです。

3.スコアのコピーを用意する

レコーディングで忘れがちなのが、この楽譜の準備です。

演奏者は、自分のパートスコアの準備だけでなく、スコアのコピーをスタッフの人数分用意しておきます。録音のエンジニアはスコアを見ながら、メモを取ったり、テイクを数えて次の作業に備えています。

自主制作のレコーディングですので、自分たち以外に楽譜を用意してくれる人はいません。

当日は、必ずスコアを多めにコピーして持って行きましょう。

その際、コピーした楽譜のページをきちんとそろえて止め、録音の曲順に並べておく気遣いはほしいところです。こうしたちょっとした心配りが、当日のブース内の空気を明るくし、スムーズなレコーディングにつながります。

4.録音する曲の順番を決める

スコアの準備をすると同時に、当日収録する順番を決めましょう。

アルバム制作だからといって、アルバムの曲順に録音する必要はありません。

収録順のコツとして、次のような順序で始めることをオススメしています

1. 演奏時間短い楽曲

演奏会に慣れている方でも、レコーディングはやはり緊張するもの。はじめはまず、弓慣らし、鍵盤慣らしを兼ねて短い曲から始めます。プレイバックを聴いて、マイクの調整をするにしても、短い曲のほうが時間の節約にもなります。

2. 弾きなれた楽曲

少し場に馴れて、マイク位置も固まったら、弾きなれた楽曲をのびのびと演奏します。ここで波に乗り、気分を盛り上げるのが吉となります。

3.体力を必要とする楽曲

メインの楽曲や、演奏にひときわ体力を使いそうな楽曲を前半の中盤に持ってきます。体と精神力が疲れないうちに撮ってしまうわけです。ここを無事撮り終えたら、休憩を入れるなどのスケジュールを立てておきます。

こうしたポイントをふまえながら、当日の流れをイメージし楽曲の録音順を決め、楽譜をチェックして揃えておきましょう。

5.休憩中のおやつを考える

冗談でもなんでもなく。これが最後の準備です。

自主制作で録音する場合、演奏者は演奏だけを考えればよいわけではありません。楽譜の準備、エンジニアとの協力、これら全てに気を向けなければなりません。

さらに録音中や、休憩時間をどう過ごすかを想像して、事前に準備をしておかないと、演奏以外の雑用に気がそがれてしまいます。

そしてそういう時には、必ず潤滑として甘いものや軽食が役に立ちます。少し口に入れるだけでも気分が変わることもありますし、また休憩をとって、コミュニケーションを活性化させることもできます。そのための事前準備として、遠足の前の日のように、楽しくおやつを選んでおいてほしいのです。

休憩時間になって、慌ててケータリングの手配をしたり、コンビニに走るような事態を避けるためにも、ここまで事前準備をしておきます。

できる準備は細部まで。そして準備は楽しんで。

録音前の緊張をお菓子の準備で紛らわせながら、レコーディングを楽しみに待ちましょう!

渋谷ゆう子

渋谷ゆう子

株式会社ノモス 代表取締役

作曲家・渋谷牧人のレーベル「Nomius Nomos」マネージングディレクター。アルバム制作や演奏会企画運営を手がける。プロアマを問わず演奏家とのつながりが深く、自主制作アルバムの支援も行っている。ワルター/ウィーンフィル/マーラー9番/1938年がお気に入り。3児の母。

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