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三味線ガールは海を渡る

今の時代、女性で三味線を仕事にし続けていて改めて良かったと思う

Writter: 鬼龍院 花枝
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三味線ガールは海を渡る

20代のほぼすべてを三味線の師匠として過ごした鬼龍院花枝さん。時に海を超えて語りに行く三味線が持つ魅力、その真髄をポップな語り口でお届けします。あなたも趣味としての三味線を始めてみませんか?

10月、11月は文化月間のためか、幸いにも方々で三味線を演奏する機会を頂いております、鬼龍院花枝です。

今回は女性と三味線のキャリアの話を、私の経験談を交えて話します。

女性が”絶対”に受けられない演奏の仕事がある?

私がまだ高校生の頃、三味線を長く続けておられる先輩からこのような助言を頂いたことがあります。

「女性だと残念ながら三味線演奏の仕事の幅が少し狭まるよ。」

皆さんが聞かれると「え?女性だと受けられない仕事があるの?」と思われるかもしれません。時代錯誤な職業差別のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、女性はどうしても受けられない仕事があるのは事実です。

それは「歌舞伎の演奏」なのです。正式には地方(じかた)と呼びます。

歌舞伎をご覧になった方はご存知かもしれませんが、演目により舞台上手、下手、中央に三味線や浄瑠璃(唄っている方々のことです)、鼓や笛などの鳴り物(なりもの)と呼ばれる方々がいます。皆様全員男性です。

三味線の大きな仕事はやはり歌舞伎の地方。そう考えると大きな仕事である歌舞伎の仕事が受けられないというのは女性にとっての大きなハンデになります。

挑戦者は変わり者?旧態依然な空気が残る現場

上記のようなこともあり、伝統芸能の世界はやはり男性が強い立場にあるということがお分かり頂けるかと思います。私はそれをどうこう言うつもりもありませんし、「歌舞伎の地方も女性ができるようにしてほしい!」とは全く思いません。歌舞伎の仕事を女性が受けられないからといって、それが問題の根本ではないと考えているからです。

諸先輩方の提示する三味線を仕事にする方法は旧態依然で、「女性ならば三味線は趣味にとどめておく方が良い。」とさえいう声もあったことは、私には衝撃でした。

新しい仕事の道を模索するでもなく、今までの三味線の仕事は「演奏」と「指導」だったのだから、それで凌いでいけば良いだろう、という空気がそこにはあるように感じました。

また、諸先輩方を見ても三味線を通じてキャリアを積んだり、新しい可能性を開拓する人は少なく、ごく稀にいたとしても「変わり者」扱いされていました。

私の20代は可能性追求の10年間だった

20代はとにかくできることに挑戦する時期に当てようと思いました。

25歳の時には内閣府の「世界青年の船」に日本代表青年として参加しました。また以前の記事で書いたように、三越の契約社員としてアメリカのウォルト・ディズニー・ワールドで働いたりもしました。どちらもそれなりの選考を受け、合格を頂いた上での行動でした。その合格を後押ししてくれたのは、やはり三味線を使って積み上げた経験があったからだと思います。

どれも一見すると三味線とは全く関係のないことのように感じられるかもしれませんが、行く先々で三味線を文化交流の手段に使ったり、三味線を教える機会を作ったりと、どこまで三味線の可能性があるのかも一緒に模索した時期でもありました。

また、帰国後の活動が以前にも増して活発になったのは、こうして海外でキャリアを積めたことも後押ししてくれているように感じています。

キャリアの予想図がないことが面白い!

三味線の世界には、確かに芸の面や人柄で尊敬する先輩やお師匠様がたはたくさんいらっしゃいます。それは本当に幸せなことだと思っています。

私が知らないだけかもしれませんが、「三味線のキャリアを前向きに積み上げている」方はとても少なく、キャリアの積み方を指標にできる人には私はまだ出会えていません。男性ですら「三味線演奏の仕事が減っている」と嘆く声も聞こえる現代…ましてや女性ならば尚更です。

今私が最も三味線に対して面白さを感じているのは、「女性の三味線弾きのキャリアに対して誰も明確な答えを持っていない」からです。予想図がないから、そこに自由な発想や面白さが生まれます。

以前の記事で、もし三味線を教えた高校生が「三味線を仕事にしたい!」と言ったら、私はそれを止めるだろう、と書きました。

ですが、私は本当はこう言えるようになりたいと思っています。

「やってみなさい、私がやったように。面白いと感じることがたくさんある、いい仕事だよ。」

このninoyaブログさんで書かせて頂いていることも、大切な自分のキャリアの一つです。予想図や手本になるものがないからこそ、新しい物事に挑戦できているのだと感謝することしきりです。

鬼龍院 花枝

鬼龍院 花枝

三味線指導、演奏家。気づけば20代の9割を三味線の指導と演奏に費やし、「三味線を教えている」と自己紹介すれば二度見されることにも慣れてきました。堅苦しさ皆無で三味線の魅力を知ってもらえればと思い、執筆活動もしています。

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