ある朝目が覚めて、自分の口座にたくさんの現金が入っている。なんてことはもちろん起こりませんが、法人口座だとそういう瞬間があるのにびっくりします。
前に書いた「資金を集めに街へ出る」の続きです。
どの社長も思うのでしょうが、社長って同じ話を何度も何度も人にします。資金調達はもちろん、営業で、採用で、社内で。
言ってる本人は耳にタコどころではありませんが、想いを込めて伝えます。うちはこんな会社です。こんな事業をしていて、先々にこんな夢を見ています。
おかげさまで一定の資金を得ることができました。Facebookのコメント欄におめでとうツリーが並ぶエクイティではなく、下町のおじちゃんよろしくデットなファイナンスです。
「はよ、うち卒業して、会うのこれっきりくらいの勢いでがんばってね」とは担当者の言葉。
昨今、お金を集めるとなんだか「おめでとう」って言われる節がありますが、個人的にはとんでもないなあって思ってます。
付託された信用に色を付けてお返しすること。身の引き締まる思いこそあれ、何一つ気を緩めるものはありません。
少しずつ会社が自分のものだけではなくなって、いろんな人の夢が乗って、さながら舟のようです。舵取りを間違えないよう、今日も前へ。