いや〜、8月に入って、暑い日が続きますね〜。
こんな暑い日は、水着に着替えてプールへ飛び込……あれえ!?
……はい、巷で話題の動画アプリ「Vine」より引用させていただきました。
これは、びっくりする。今回は、こちらを簡単にご紹介させていただきます。
「Vine」とは、どんなアプリ?
Vineは、アメリカのTwitter社が提供する無料の動画共有サービスです。
動画サービスと言えば、世界的にはYouTube、日本国内ではニコニコ動画などが有名どころでしょうか。
いずれのサービスも、録画環境さえあれば誰でも投稿することが可能であり、日々、大勢のユーザーに利用されています。
そんな中、2013年1月にリリースされたVineの大きな特徴は、“最長6秒”という制限がある点。
一度、再生が終わると、自動的にループ再生されます。
それだけ聞くと、「え?そんな短い動画の何が楽しいの?」と思われるかもしれません。
ですが、逆に考えてみてください。
“6秒”という制限があるということは、その「短い“6秒間”を使って、様々な創意工夫に富んだ表現ができる」とも言えるのではないでしょうか?
例えば、こちらの動画。
海外の有名ユーザー、Zach Kingさんの投稿したVine動画を、まとめてYouTubeにアップしたものになります。
まるでマジックですね。
多分、合成した動画を繋ぎあわせているのでしょうが、6秒という短さで次々と繰り出されるアイデアは、非常にテンポよく楽しめる内容となっております。
パソコンを使って合成するとなると、ちょっとした手間。
ですが、Vineはスマートフォン向けアプリが提供されており、それを使って撮影した動画を共有したり、FacebookやTwitterに投稿することも可能です。
そのお手軽感ゆえ、日本では主に中学生・高校生の間で流行になっているとか。
そんな「Vine」のおもしろユーザーと、“6秒”という短時間ならではの使い方をご紹介。
ちょっとした空き時間にどうぞ。
大関澪花(Reika Oozeki)さん
日本におけるVineブームの火付け役と言っても過言ではないかもしれない、話題の「おもしろすぎるJK」。
有名な投稿動画は、やはりこちらでしょうか。
「あるあるネタ」+「激しい動き」+「多彩な表情」という、お笑い芸人さんもびっくりのポテンシャル。
そんじょそこらの人には真似できませんよね。良い意味で(笑)
Vineのヘビーユーザーであり、日常的に頻繁に投稿されている模様。
彼女へのインタビュー記事も、興味深く読ませていただきました。
Vineに限らず、“インターネットとの付き合い方”に関するお話もされており、参考になるかと思います。
Pinot(@pinot)さん
海外のイラストレーター、Pinotさん。
Vineの特性を活かした、“動き出す”イラストや、“飛び出す”イラストなど、おもしろいテイストの動画を数多く投稿されています。
二次元と三次元の融合、とでも言いましょうか。
企業とのコラボレーションもされているそうで、どこか昔のモノクロアニメーションを思い出させる作風が魅力的。こういうのもいいですね。
Beautiful Soccer Goals
Beautiful Soccer Goals’s profile – Vine
サッカーのゴール場面を収集しているアカウント。
ワールドカップ開催中に、Twitter上で短いプレイ動画を見た人も少なくないのではないでしょうか。
あれらの多くも、Vineを利用したものですね。
こうして見ると、「スポーツ」とVineは相性が良いように見えます。
スーパープレイや珍プレイなど、6秒以内の動画であれば、Vineに投稿できるので。
もしくは、小分けにすることで、試合のダイジェストとしてもいいかもしれません。
短いコンテンツで何を伝えるか
いかがだったでしょうか。
日本国内では「おもしろネタ」として楽しまれている印象が強いですが、他にも様々な活用方法が考えられそうです。
先程も書きましたが、Vineの特徴は、“6秒という短時間の動画である”点。
そしてその短さゆえに、強いインパクトをもって一瞬で魅力を伝える必要があるため、結果として、「密度の濃いコンテンツ」が集まっていると言えます。
その特徴を利用して、企業でのプロモーションやキャンペーンにVineを使った事例も、既に数多く存在しています。以下に挙げるのは、その一例です。
大塚製薬が展開する、“知ったつもりにならないでリアルに体験した方がいい日本の100”、略して「知り100」。
全国各地のご当地体験をユーザーに投稿してもらい、それをホームページにまとめている形ですね。
「ループ再生」を利用した動画作りをしている作品もあり、取り上げている体験の多様性だけでなく、投稿者の撮影法の個性も現れていて、見ていておもしろいです。
森永製菓の「おかし」な6秒動画。
企業側からの投稿に加えて、ユーザーからも「おかし」を使った動画の募集をしています。
こちらは、いわゆる「ストップモーション」の技法を使った動画が大半ですね。
何枚も撮影した静止画を繋ぎあわせ、コマ送りで再生することで、まるで本当に動いているかのように見せる表現。
他にも、「家具じゃなくって、ディノス家具!」(ディノス)や、
FIAT FUN SUMMER DRIVE(フィアット クライスラー ジャパン)など、商品ジャンルに関係なく、様々な企業で活用されています。
映画の宣伝に使っているケースもありますね。
これらの事例から見えてくるのは、Vineというアプリの「手軽さ」。
過去にも、企業が動画作品を消費者から募るキャンペーンなどがありましたが、数分間の動画の構成を考えて、撮影して、編集までするのは大変。
その点、Vineはわずか“6秒”という短さなので、ちょっとした思いつきやアイデアを、すぐに撮影して投稿することができます。
また、スマートフォンさえあれば、誰でも「投稿者」になれるというのも大きい。
中学・高校生といった若い世代にウケているのも、その参入障壁の低さが一因としてあるのではないでしょうか。
自分のスマホにダウンロードしたゲームアプリで遊ぶような感覚で、動画を撮影して、友達と見せ合いっこして楽しむことができる。
僕が学生だったら、間違いなくハマっていましたよ!うらやましい!
「おもしろネタ」でユーザーを惹きつけるのもひとつの手ではありますが、もちろん、先ほどの「ダイジェスト」のように使ったり、簡単な「商品説明」として使うのもありかと思います。
ブロガーの間では、旅行記やグルメレポートの記事中に挟むようにして使っている人が散見されますね。乗り物に乗っている様子を撮影したり、ラーメンを映した後、それをすすって食べている様子を撮ったり。
まだサービス開始から2年目という若さの「Vine」ですが、まだまだ多くの可能性を秘めているような気がします。
“6秒”という短時間で、あなたなら、なにを、どのように表現しますか?
自分なりに考えて、試しに撮影してみると、おもしろいかもしれませんよ。