はじめての記事広告

当たる記事広告の法則とは? 制作事例に見る4つの構成パターン

1記事数十万~百万円を超える価格で制作する記事広告。
せっかく制作・出稿するのであれば、絶対に外したくないと思うのが担当者の心情ですよね。

そこで、自社の事例を含め、SNSで4桁超えの反響を生んだ記事広告を中心に、改めて精読&分析。
当たる記事広告、話題になる記事広告の4つの構成パターンを見出しました!

1.体験レポート型
2.取材・インタビュー型
3.調査・データ収集型
4.リリース型

それぞれどんな企業・商材が向いているのか、そして、どんな企業がどんな媒体に依頼しているのか、ひとつひとつ解説していきます。
紹介している記事広告の内容も楽しみながら、ぜひ最後までお付き合いくださいませ!

1.体験レポート型

新商品・新サービスなど、宣伝したい商材がまだユーザーにあまり知られていない場合には、実際にライターやユーザーに体験してもらってレポート記事を掲載する方法がとられています。

有名ライターやインフルエンサーに依頼することはもちろん有効です。しかし、たとえば育児用品なら現役子育て世代のママ・パパ、若年層向け新作アプリであれば現役学生など、ターゲットと同じ目線のユーザーに「体験」をお願いし、媒体やライターにまとめてもらうという分業も1つの方法でしょう。

LINE Pay株式会社 (媒体:Lifehacker)

https://www.lifehacker.jp/2018/05/line-pay.html

仕事や生活のハッキング術(上手くやるコツ)を発信している「Lifehacker」に、生活が便利になる電子マネーの記事広告を掲載。媒体読者層と獲得したいユーザー層がマッチしている事例です。

記事の構成は、すでにLINE Payを利用しているヘビーユーザーが、未使用の仲間から質問を受けながらその良さを説明するというもの。既存ユーザーから共感を得つつ、新規ユーザーへ敷居の低さをアピールできます。

 

北九州市 (媒体:ねとらぼ)

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/01/news003.html

JTBパブリッシング (媒体:SPOT)


https://travel.spot-app.jp/hakone_saeri/

北九州市、JTBパブリッシングの事例のように、体験レポート型の記事広告は地方自治体や観光地のPRにもおすすめです。

実際にライターやタレント、ユーザーを呼び良さを体感してもらうことで、臨場感や新しい発見のある記事になります。それによって、読者の「行ってみたい」「自分も同じことをしてみたい」という気持ちを喚起させることができます。

Gyro-n SEO (媒体:ferret)

https://ferret-plus.com/4826

Webマーケティングに強くなるメディア「ferret」に掲載された、高性能SEOツールの記事広告です。

マーケティング、SEOに関する専門メディアが、実際にツールを使ってみたという内容。多くのユーザーを抱えているメディアが使用しているというだけで箔が付き、そのレビュー評価の良し悪しに関わらず読む人に信頼感を与えることができます。

SimCity BuildIt(シムシティ ビルドイット) (媒体:オモコロ)


https://omocoro.jp/kiji/62020/

街をつくるスマートフォン向けゲームアプリ「シムシティ」を千葉市長と一緒に遊んでみたということで、掲載当時とても話題になりました。

商材に関連する施設や知見のある人物に協力を仰ぐことは、信頼性を高めることや新しい情報の提供などにも繋がります。しかし、一方的にお願いをするだけでは依頼先に失礼。こちらの記事のように、依頼先(千葉市長)にもPRの場を設けるなど、Win-Winの状態を作ることができるよう、媒体や記事制作者とよく打ち合わせをしたいものです。

2.取材・インタビュー型

商材の関係者や開発者などに取材、インタビューする形式の記事広告は、商材の価値とともに発信者側の姿勢をアピールできます。
この形で依頼する際には、取材・インタビュー対象の意図を汲み取る芯のある取材やインタビューができる媒体、ライターを見極めることが大切です。自社の商材にテイストが合いそうで、面白い取材・インタビュー記事を載せている媒体はどこなのか。日ごろからチェックしておくと良いでしょう。

株式会社ビックカメラ (媒体:Lifehacker)

https://www.lifehacker.jp/2018/06/microsoft_myfirstpc.html

プログラミング教育をきっかけに、「こどもが使うパソコン」の広告となるよう展開しています。

記事のタイトルに「知っておくべきこと4つ」とあり、一見まとめ記事のように思えてしまいます。しかし、読み進めると株式会社CA Tech Kidsの代表取締役へのインタビューが掲載されており、こどものIT教育に関して専門知識を持った人物が解説していることで信頼感を与えています。
商材に直接関わった人物ではありませんが、親の「こどもにパソコンを与えて大丈夫か」という懸念を払しょくするには十分な内容。このように、売りたい商材に対するユーザーの不安を取り除きたいときに、専門家らへの取材・インタビュー記事は有効です。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ (媒体:BLOGOS)

http://blogos.com/article/209958/

ブライダルに関する情報を総合的に扱うゼクシィが手掛けたプロジェクト「Wedding made in 気仙沼」。その企画の取りまとめた小野寺永治氏へのインタビューです。

商材やプロジェクトの立役者であったり、キーパーソンが車内にいる場合、インタビューを通して企業の思いを伝えてもらうことができます。普段、企業やプロジェクトの裏でどんな人が働いているかを、ユーザーが知る機会はなかなかありません。働く人の顔が見えることで、親しみやすさが生まれたり憧れを覚えたりと、企業のイメージアップに繋げることができます。

新日本カレンダー株式会社 (媒体:milieu)

http://milieu.ink/interview/yutori

取材・インタビュー型の記事でも、体験レポート型とはまた違った共感を起こすことができます。milieuには、大正11年創業・新日本カレンダー株式会社の「ゆとり世代」社員をフィーチャーした取材記事が掲載されています。

老舗企業で奮闘する「ゆとり世代」の姿は、同世代にとって励みや学びになります。SNSで共感によって拡散されると同時に、プロダクトの良さも伝わっていきました。商材が良いのはもちろんのことですが、作り手の顔が見え共感できることで商材に愛着を持ってもらえるように作りこまれています。

学校法人 日本教育財団 (媒体:Yahoo!)

https://promotion.yahoo.co.jp/nkz2018/

55年ぶりの新大学制度「専門職大学」が誕生することによって起こる変化をテーマに、東京大学名誉教授・髙久史麿氏に取材しています。

広告主は学校法人 日本教育財団。教育機関が広告? と驚くかもしれませんが、大学や専門学校などは学生を募集するにあたって、学生や親向けに広告を打ったりランディングページを制作することがあります。「先輩・OBOGへのインタビュー」という方法はもちろん、このように進学先へ不安を抱えている学生、親に対して安心できる専門家の意見を掲載することで、コンバージョン(資料請求など)に繋げることができます。

参考:近畿大学の記事広告事例 http://milieu.ink/interview/kindai

Gap Inc. (媒体:WIRED)

https://wired.jp/2018/05/08/gapinc-fabric-simplicity/

私たちの未来がどうなるかを見通すメディア「WIRED」は、理想や思想を体現し続けるクリエイター、仕事人への取材・インタビュー記事が支持されています。

宣伝したい商材はどんな未来を思い描いて作っているものなのか。それを明確に発信することのできる、確固たる思想を持った企業に適した媒体でしょう。

SK-II (媒体:WIRED)

https://wired.jp/2018/06/01/future-x-smart-store-by-sk2-ws/

SK-II (媒体:Lifehacker)

https://www.lifehacker.jp/2018/06/sk-2-future-x-smart-store.html

上記2件は、どちらもSK-IIの事例です。同じ商材について、複数の媒体で記事広告を出稿しています。

「未来の行方」が気になるWIREDの読者に向けては、SK-IIの技術や商材が我々にどんな未来を見せてくれるのかという展望を伝えています。一方、新しいテクニックや技術に興味があるLifehackerの読者に向けては、技術やイベントの流れについて具体的に紹介(これは、どちらかというと「体験レポート型」の記事ですね)。
同じ商材であっても、届けたいターゲットによって伝え方がまったく違うということがよくわかります。記事の出稿、制作の際は、どんな読者がいるのか媒体側によくヒアリングしておく必要がありますね。

ダイトー水産株式会社 (媒体:自社メディア)


http://www.daito-suisan.com/interview/126

ダイトー水産株式会社で販売しているゼリー飲料「オレは摂取す」のプロモーションです。協賛している静岡県のサッカーチーム・藤枝MYFCでゴールキーパーコーチを務めるシジマール氏にインタビューをおこなっています。

自社メディアに記事を掲載し、記事にリンクする広告を他媒体に掲載するという形での広告出稿でした。このメリットは、記事が企業の財産として残るということ。自社でメディアを運営している企業であれば、おすすめの形です。

株式会社ninoyaでも、同形態の記事制作・広告出稿をご提案しています。お問い合わせくださいませ。

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3.調査・データ収集型

「しらべぇ」「マイナビ」など、アンケートや調査が得意な媒体があります。数値による調査結果は信憑性が増しますし、新しい知見として驚きをもって受け入れてもらえ、読者に知的充足感やインパクトを与えることができます。

反面、アンケート収集方法を開示しなかったり対象者の母数が少なすぎたりすると、信憑性を失って不信感を抱かれてしまう危うさもあります。先に述べたとおり、データを集めるのが得意で、ある程度の信憑性を担保した結果を出せる媒体がいくつかあります。媒体特性やアンケートの取り方については、事前によく確認しておくと安心です。

江崎グリコ株式会社 (媒体:しらべぇ)


https://sirabee.com/2018/04/10/20161521528/

グリコのパック飲料「アーモンド効果」の記事広告です。若く見られる人が毎日摂っている栄養素についてアンケートを取り、「その栄養素が、アーモンド効果を飲むことで得られますよ」と落としています。

やはり数値やグラフを見ると視覚的にも内容的にも妥当であるように感じて納得できる人が多いのでは。これだけのシンプルな構成であっても、「あと一押し」があれば購入してくれそうな人の背中を上手く押しています。

株式会社エヌエフ貿易 (媒体:マイナビウーマン)

https://woman.mynavi.jp/tu/180530_sleepme/

睡眠に問題を抱えている女性に向けて、ホワイトノイズを作り出し不快な音をなくす機器の記事広告です。マイナビウーマンは、アンケート対象となる女性読者を多く抱えているため、数値だけでなく女性の具体的な意見まで吸い上げたアンケート結果の作成を得意としています。

女性向け媒体ということで、女性の悩み・コンプレックスの解消商品の出稿が多いようです。ターゲットがはっきりと決まっていれば、対象をしぼった媒体でも効果を出すことができるでしょう。

日本マクドナルド株式会社 (媒体:しらべぇ)


https://sirabee.com/2017/02/16/20161047546/

「マクドナルドのアルバイト店員100人」などの限定的なアンケート対象者を集めることも、タイアップ記事なら可能です。たとえば、自社の従業員や顧客から取ったアンケートをもとに、媒体・ライターに記事を書いてもらうこともできます。

この記事のアンケート対象者は、若年層にとっては「友達に1人はいる」くらい親しみがあるマクドナルドのアルバイト店員。彼らの言っていることであれば、企業の姿勢や多少自分と遠い情報であっても、親しみを持って読むことができます。アンケート対象者の選び方にも工夫が活かされている事例です。

4.リリース記事型

たとえば、新商品の簡単な紹介や新CMの書き起こしなど、すでに用意してある素材を使ってリリース情報のような記事を掲載してもらう形態です。この形態であれば、インタビューや取材などの工数をかけずに、読者の多い媒体に記事広告を出稿することができます。

商品力に自信がある場合や、自社で面白いキャンペーンを打った場合。
そんな風に、紹介するものそのものに強い魅力や訴求力がある場合は、この形で記事広告を出稿することも良いでしょう。

本田技研工業株式会社 (媒体:ねとらぼ)

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/23/news015.html

Hondaのカブライダー応援企画の新聞全面広告を紹介。また、動画のシーンを切り取り、それがどんなシーンなのか説明していくという記事です。

取材記事のように何か新しい発見をしてもらうことではなく、キャンペーンや商材の「周知」を目的としています。HondaがいまどんなことをPRしようとしているのか、まず知ってもらうことを大切に考え、興味を持った人が動画や末尾のリンク先を見ることができるような動線になっています。
爆発力は弱いかもしれませんが、「まず知ってもらう」という点では、人気のメディアに掲載する意味があります。

亀田製菓株式会社 (媒体:withnews)

https://withnews.jp/article/k0180529005qq000000000000000S00110901qq000017333A

5月29日が「幸福の日」ということにかけて、亀田製菓がおこなったハッピーターンのキャンペーンを紹介している記事です。

おそらく、掲載されている写真はすべて亀田製菓側から提供されたものでしょう。内容はリリース情報プラスアルファであっても、提供写真の豊富さによって十分に楽しく興味が持てる記事の内容に仕上がっています。すべての素材を媒体側に頼ってしまうと製作費がかさんでしまう場合もあります。依頼する側も、写真や情報はできるだけ多く提供するようにする。それだけで、読者に楽しんでもらい、親しみを持ってもらえるリリース記事を作ることができるのですね。

まとめ

1.体験レポート型
2.取材・インタビュー型
3.調査・データ収集型
4.リリース型

以上、記事広告の4つの記事パターンについて見てきました。自社の商材にぴったりと合いそうなものはありましたでしょうか。どんな記事を作りたいか、イメージできたでしょうか。

どのパターンにも、メリット・デメリットはあります。媒体特性やユーザー・読者の情報についてよく調べたり打ち合わせをしたりして、自社の商材が最も活きそうな記事広告を制作してあげたいですね。

 

それでもやはり、百万円を超える記事広告を出すには勇気が要ります。
はじめて出稿なさる場合は、上司や会社の承認を得る必要もあり、簡単にはいかないかもしれません。

弊社では、50万円~記事広告制作・出稿のご相談を承っております。
Web集客コンサルティングで培ったノウハウを生かして、貴社の商材と顧客層を分析し、どんな記事広告がもっとも有効かご提案させていただきます。
商材や記事の内容に合ったライターなどの選定も、お任せください。

記事広告について疑問や不安をお持ちの方、記事広告を依頼してみたいという方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ!

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むらたえりか

宮城県出身。「仕事の依頼をすることが、好きなアイドルへの一番の貢献」という思いから、広告・Web制作ディレクターの道へ。同時に、ライターとしても活動。取材・インタビュー・レビュー記事などを執筆。週末はフォークダンスなどを踊っています。

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