最近、新たに公開され話題となったWebサービスの中から、個人的に気になるものをまとめました。2020年6月版です。
『パルミン』『INAI MODEL』『アラターブル』『Under World』の、計4つのサービスをご紹介しております。
パルミン
アバターの姿で通話ができる音声SNS。
ツイキャスでおなじみのモイ株式会社がリリースした新サービス。アバターを用いて好みの姿になり、他のユーザーと通話やチャットでコミュニケーションできます。
ツイキャスに根づいた「イラスト通話」の文化を踏襲したサービスとして、顔を出すことなくトークできるのが特徴。アバターは300種類以上のパーツが用意されており、自分好みにカスタマイズできます。今後は海外展開やアニメとのコラボも検討しているそう。
INAI MODEL
架空の人物のモデル画像を生成できるサービス。
写真素材を販売するイメージナビ株式会社の新サービスとしてリリースされました。架空の人物の顔を自動生成し、人物モデルの画像として利用できます。
生成されたモデル画像はAIによって作り出された架空の人物のため、解約やトラブルのリスクもなく半永久的に使うことが可能。同一人物でポーズの違う画像も作れます。現在は主に若い女性のモデルを提供中ですが、今後は男性やシニアにも対応する予定とのこと。
アラターブル
「料理」でつながるクッキングマッチングサービス。
「料理の楽しさを誰かと分かち合う」べく、デジタル技術によってその機会を増やすためのサービス開発に取り組んでいる、味の素株式会社。そのアプリの第一弾となります。
現在はベータ版としてiOS向けにリリースされており、料理の写真を投稿したユーザー同士でつながってのコミュニケーションが可能。正式版ではオンラインとオフラインでの「共食」体験を提供できるよう、サービスの拡充を図っていくそうです。
Under World
自分以外のユーザー全員がAIのSNS。
他の「人間」とは交流ができず、自分の投稿に反応してくれるのはAIだけ。どんな投稿に対しても優しいリプライを送ってくれます。
そのあまりにもポジティブすぎるリプライと独特なやり取りが注目され、Twitterで話題になりました。誰でも利用できますが、残念ながら3週間の限定公開。ゲーム『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』のスピンオフ企画として開発されたそうです。
まとめ
以上、『パルミン』『INAI MODEL』『アラターブル』『Under World』の4つのサービスを紹介させていただきました。
意識してピックアップしたわけではないのですが、今回はSNSが多め。とはいえ、今やSNSは私たちの生活にすっかり根付いており、特定の分野・地域・世代などに特化したサービスも随分前に出揃っていた印象もあります。
そんななか、今回ご紹介したSNSは、どれも「今」だからこそ登場したサービスであるようにも感じました。
顔出しをせずに誰かと通話できたり、外食ではなく家での料理や食事にフォーカスしていたり。『Under World』はネタっぽくもありますが、他者と“つながりすぎる”SNSとは対極の存在として、示唆に富んだサービスと捉えることもできます。
TwitterにInstagram、Facebookなどを使い慣れてしまった今だからこそ、あえて新しいSNSを利用してみる。そうすることによって、ちょっとした発見や気づきが得られるかもしれませんね。