最近、ネットやニュースで話題になったWebサービスの中から、個人的に気になるものをまとめました。2021年6月版です。
『支援検索ナビ』『Ring』『Chapters書店』『舞台deVR』の、計4つのサービスをご紹介しております。
支援検索ナビ
支援制度の検索サービス。
ユーザーそれぞれの状況に合わせて、利用できるさまざまな支援制度を探すことが可能。仕事や収入が激減した生活困窮者に、タイムリーな支援を届けるために開発されました。
サイトにアクセスし、自身が置かれている状況をチェックリスト形式で入力すると、生活保護制度をはじめとする支援情報にアクセスすることができます。金銭の問題はもちろん、家庭問題やストーカー被害などに直面している人のための情報も。
Ring
Twitterを使ったマッチングサービス。
とは言ってもTwitter上でマッチングするわけではなく、使うのはTwitterの「つぶやき」。相手のツイートを見て、価値観が合うことがわかってから婚活できるサービスです。
「共感からはじめる婚活」というコピーからもわかるとおり、重視されているのは“共感”。年収・学歴・容姿といった「条件」ではなく、趣味や価値観でつながるサービスとなっています。6月末現在は、無料のトライアルサービスとして展開中。
Chapters書店
「本」で出会える、オンライン書店。
毎月紹介される4冊の本の中から、気になる本を選択。郵送で本を受け取り、読み終えたら、同じ本を読んだ人とビデオ通話でマッチング。連絡先を交換することもできます。
「本」を媒介としたマッチングサービスとして、6月に正式リリースされました。ビデオ通話は時間が決められており、同性同士での通話も可能。必ずしも男女の出会いを目的にしたわけではない、ちょっと変わった、でも素敵なオンライン書店です。
舞台deVR
舞台芸術専門のVR映像配信サービス。
専用のスマートフォンアプリをインストールして、伝統音楽・能楽・バレエ・落語・演劇・コンサートといった舞台芸術を、家にいながらにしてVR鑑賞できます。
作品鑑賞にあたっては、1作品ごとに購入をする「ワンタイム作品」と、月額料金を支払うと対応作品が見放題になる「サブスク応援プラン」のどちらかから選ぶ形。スマホを使った簡易的なVRではありますが、それゆえにハードルが低く誰でも楽しめるサービスです。
まとめ
以上、『支援検索ナビ』『Ring』『Chapters書店』『舞台deVR』の4つのサービスを紹介させていただきました。
これまでマッチングサービスにはあまり注目してきませんでしたが、今月は『Ring』や『Chapters書店』という2つのサービスに注目。いずれも「価値観」に注力しており、対面で会うのが難しい現在ならではのサービスだと感じました。
そういう意味では、『支援検索ナビ』と『舞台deVR』も2021年ならではのサービスだと言えるかもしれませんね。生活スタイルが変容し、不便に感じることが多い現状を、少しでも良くしようとしている。今後もそういったサービスに注目していこうと思います。