「小学生に戻れるなら、『絵心』を身につけたい!」
得意なイラストは、棒人間。美術の評価は5段階中の「2」でした。けいろーです。
あ、『ドラゴンクエスト』のスライムなら描けますよ!能年玲奈さんの「仲間にしてよー!」のCMがかわいい。
さて、ウェブ上には、膨大な数のブログが存在しています。
流れるような文章と、豊富な語彙や言い回しで人を惹きつけるブログ。
爆笑必至、おもしろい写真を撮って、それで人を笑わせているブログ。
そんなブログを読むたびに「すごいなあ」と感心している僕ですが、もうひとつ、読んでいていつも「ズルい!」と思わされるジャンルのブログがあります。
それが、自分の描いた絵をふんだんに使った、イラスト系のブログ。
もちろん、昔からある「絵日記」のような、ほんわか可愛らしいブログもあります。
しかし、中でも僕が「ズルい!」と思うのは、独特の絵柄と文章の組み合わせによって、読者を笑わせにくるようなブログ。絵が描けない僕からすれば、それはズルい。羨ましい。でも笑っちゃう。悔しい!
そんな、羨ましくもおもしろい、イラスト系のブログをご紹介します。
さっきもUたやん
今、僕の中で特に熱いイラスト系ブロガーの一人、吉本ユータヌキさん。
ご自身の日常での出来事や経験を、丸くてかわいいタヌキの絵と共にしたためております。
会社勤めをしながらも、頻繁に記事を投稿しているスーパータヌキ。
最近は、マイナビニュースさんなどで連載記事も書かれている模様。
例えば、こちらの記事。
学生時代の経験を文章で説明しつつ、要所要所でイラストを挟むことによって、その出来事の“シュールさ”がより強調されているように見えます。
しかも、その文章を読んで、イラストが目に入るまでの「間」が憎い。
「こういうことがあった」→「◯◯によって」という文字が目に入って、「え!?どういうこと!?」となった次の瞬間、イラストが入ることで、その“ありえなさ”に笑わされる格好。
これはズルいでしょう。飲んでいたコーヒーが鼻に入ったよ!ぷんぷん!
他にも、絵を特に多用した“マニュアル”シリーズ(「職場や学校で気になるあの人を確実に落とす必殺マニュアル」など)は、イラストの「畳み掛け」が非常にズルい。
絵面がどんどん酷くなっていって、最後のオチで笑いのピークが来る感じ。これは、思わず読んじゃうし、他の人にも勧めたくなっちゃいますよー。
ちなみに、タヌキが頻繁に登場するようになる前には、身体を張った記事をしばしば書かれておりましたが、そちらも結構好きです。「日本一長い商店街”天神橋筋商店街”ですごろくをしてきた(1)」とか。
はなこのブログ。
「いい妻じゃなくてごめんなさい。」より。
一児の母であり、自称「親バカ」のお母さんブロガー、はなこさんのブログ。
完全にイラストがメインのブログ、というわけではないのですが、たびたび、絵を使った記事を投稿されており、それがひとつの魅力となっているように思います。
優しげな語り口と、時たまツッコまれる、エッジの効いた物言いが癖になる文章。
そこにゆるふわで可愛らしいイラストが追加されることによって、より分かりやすく、よりおもしろい内容になっているような印象を受けます。
単純で、分かりやすい。しかも、ユルくてかわいいイラスト。
読者さんの反応を見ていると、他のお母さんブロガーからも強く支持されているようで、「子育てあるある」の話として楽しく読まれているようです。
母親にありがちな体験を、ユルく、楽しく描くことによって、子育てに忙しいお母さんたちにとっての、ある種の“癒やし”になっているのかもしれませんね。お子さんが本当にかわいい。旦那さん、がんば。
暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ
「暇だから32歳無職の大川竜弥氏(フリー素材モデル)に人生相談してみた」より。
暇を持て余して、いろいろやらかし……いろいろ挑戦している、アクティブニートこと暇な女子大生さん。暇女とも。今や一部界隈で引っ張りだこの有名人、らしい。
ちなみに、最近は仕事やらお誘いやらがいっぱいで暇じゃないらしく、そもそも、女子大生ですらない。いったい何者なんだ……。
曰く「暇だから」、逆ナンしてみたり、一人でバーに行ってみたり、イベントを開催してみたり、自身の挑戦と体験をネタにした記事を書いております。
そこに、上手なんだか下手なんだか分からない、味のあるイラストが加わることで、何とも言えぬ魅力を醸し出しているのが、彼女のブログ。謎の魔力。
若手お笑いブロガー?として、今後が気になるブロガーさんです。
こちら、僕が暇女さんを知るきっかけになった記事なのですが、正直、何が魅力なのか説明できません。びっくり。
強いて挙げるなら、「暇な女子大生」(※自称)が、「普通じゃない」ことをしており、それを「独特な絵柄のイラスト」と「間」によって表現している点、でしょうか。
センスというか、才能というか。癖になる空気感?曖昧な言葉でしか言い表せない、謎の魅力を感じている人は少ないのではないかしら。
もし興味がありましたら、ぜひ覗いてみてください。癖になる人は癖になる、謎の魔力を秘めているブログです。
イラスト系ブログの特徴と魅力
これら、自作のイラストを文章と共に載せているブログの特徴は、その独特の「間」と、「分かりやすさ」にあると思います。
まず何よりも、「絵」という視覚に訴えかける要素があることで、その内容が分かりやすく、伝わりやすい。
文章だけで物事を伝えようとするのも悪くはありませんし、それもひとつの技術だとは思いますが、パッとひと目で分かる「イラスト」は、やはりコンテンツとして強いように感じます。
また、人気のイラスト系ブロガーさんは、「間」の取り方もうまい。言い換えれば、絵と文章のバランスだったり、構成だったり。
ある記事を書くとき、どの部分に、どんなイラストを挿入して、その前後の文章はどのような表現のものを書くか。
単にインパクトのある、シュールなイラストを入れるだけではなく。文章との調和が取れているからこそ、ひとつの記事として、質の高いコンテンツとなりえているのではないでしょうか。その辺りのバランスが、非常にうまく作られているように思います。
そう考えると、イラスト系のブログに大切なのは、その人の「画力」というより、「構成力」や「分かりやすさ」といったものなのかもしれませんね。
明らかに「うまい!」とは言い切れない絵でも、それが何かひと目で分かること。そして、そのイラストと文章が組み合わさることによって、記事全体がより魅力的なものとなっていること。
僕も、久しぶりに絵でも描いてみような。棒人間の。