インターネットを巡る旅

本好き必見!日本最大の読書会「猫町倶楽部」とは

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猫町倶楽部 -猫町倶楽部の読書会-

 

――突然ですが、「猫町倶楽部」をご存知ですか?
ニャンとも気になる名前ではありますが、残念ながら猫カフェではございません。

 

「猫町倶楽部」は、日本最大級の“読書会”コミュニティ。
現在は毎月、東京・名古屋・京都で読書会を開催している、一大グループです。

 

「本」と言えば最近は、「本屋大賞」をはじめとする新たな文学賞が注目されたり、「代官山蔦屋書店」や「下北沢B&B」など独自の書店形態が話題になったり。「本」そして「読書」の魅力が再発見されつつある近年、「読書会」もまた注目を集めているのです。

 

今回はそんな中でも大きな規模を誇る、「猫町倶楽部」をご紹介させていただきます。

 

 

そもそも「読書会」って?

その前に、そもそも「読書会」とはどのようなものなのでしょう?

 

読書会(どくしょかい)とは集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

読書会 – Wikipedia

 

一口に言えば、このとおり。もっと簡単に言い換えるなら、「『本』をテーマとして参加者同士で話し合う会」と考えておいても、間違いではないと思います。

 

――というのも、細分化すると、「読書会」も多種多彩。

 

ある1冊の本について感想を伝え合う場合もあれば、本のジャンル・テーマだけを決めて自由に話す会もあり、1人あるいは数人の登壇者がメインとなって話す勉強会形式のものもあります。

 

最近は「ビブリオバトル」が全国的にも人気ですね。複数の登壇者がそれぞれ1冊の本を選び、限られた時間内でその魅力を説明。参加者は「どの本が一番読みたくなったか?」を基準に、投票によって「チャンプ本」を決めます。“知的書評合戦”とも呼ばれる、人気の読書会のひとつです。

 

ともかく、今や「読書会」もさまざま。ゆるーく感想を話し合うものから、本の内容の是非を問う議論形式のもの、さらにはビブリオバトルのようなものまで、本当にいろいろあるのです。

 

「猫町倶楽部」とは?

では、そのように多彩な読書会が全国に存在するなかで、「猫町倶楽部」はどういった集まりなのでしょうか。

 

本を読む目的は「人生を豊かにすること」です。
本を自己完結した閉じられたものとしてでなく
もっと開かれたツールとして扱うこと。
未知なものとの出会いを生み出し人生を豊かにする読書。
それをプロデュースするのがこの猫町倶楽部です。

猫町倶楽部とは

 

このような理念を掲げる「猫町倶楽部」は、もともとは友人同士で始めた、小規模な読書サークルだったそうです。それが、mixi上のコミュニティとして運営を続けるなかで評判となり、徐々に大きな集まりに。そして現在、延べ5,000人が参加する大手読書会に成長したとのことでした。

 

全国各地に「読書会」は多々あれど、「猫町倶楽部」がこれほどまでに支持されているのはなぜなのか。公式サイト上では、主に次のような理由があるのではないか、と説明されています。

 

・毎回選定される課題図書の質の高さ
・課題図書を「最後まで読み終えてこないと参加できない」というハードル

 

「課題図書の難しさ」に「参加条件」など、こうした「ハードルの高さ」によるものが大きいのではないか、と。

 

一面的に見ると、これら要素はコミュニティを続けるにあたって、ネックとなりかねない部分でもあるように思います。けれど、猫町倶楽部の場合はこのような「ハードル」を設けたことで、意欲の高い参加者を集めることに結びつき、会そのものの価値を高めるに至ったという話でした。

 

言うなれば、本当に「本」が好きな人を集客することができたからこその結果。誰もが何らかの学びを得るべくその場に集まり、質の高いアウトプットを交換することのできる、濃い読書会として定着した。それゆえ、長らく支持を集める人気の会になったと言えるのではないでしょうか。

 

まずは一度、参加してみては?

「猫町倶楽部」のサイトを見ると、過去の読書会の記録が「開催結果レポート」としてまとめられておりますので、まずはそちらを読むことで雰囲気を掴むこともできるかと思います。

 

ですが何より、まずは一度、実際に参加してみてはいかがでしょうか?

 

基本となる参加条件は、前述のように「課題図書を読了している」こと、それだけ。年齢や職業に関係なく、等しく「本を読んでいる人たち」が、「学びたいという意欲」でもって集まる場所です。学校や職場ではなかなか仲間を見つけられないという人も、存分に話すことができます。

 

課題本も毎回異なり、ビジネス書や古典に留まらず、文学作品や話題書を取り上げる回もある様子。自分の興味関心と無関係の本をいきなり読み切るのも難しいでしょうし、最初は自分が好きなジャンル・本がテーマの会をチェックして、そこから飛び込んでみるのもおすすめです。

 

インターネット上にも、さまざまな「読書」に関するウェブサービスが存在する今日この頃。そのなかで交流するのも楽しくはありますが、やはり実際的な、ナマの体験でこそ得られるものもあるのではないかと思います。

 

「本」を手に取り、面と向かって話し合う――。
そんな素敵なイベントに、良かったらあなたも参加してみませんか?

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けいろー

フリーライター。ネットカルチャーと共に育ってきたゆとり世代。執筆実績として『HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour』公式パンフレット等。

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