こんにちは。PRライターのかみむらです。PRライター養成講座、ついに前半終了しました!
第5&6回は、実際に受講者のみなさんにこれまでの知見を活かして記事を作成してきてもらって、フィードバック。
PRライティングというからには、言いたいことを一方的に言うんじゃなくって、相手が受け取りやすいカタチにしてしっかり伝えなければ!
講座内容の中から今回は、“読者に行動してもらうためのライティング”をするにあたってチェックして欲しいポイントを10個お伝えします。
PRライティングに欠かせない10のポイント
1. ターゲットは絞れているか?
まずは、当然ながらPRするサービスや商品を届けるターゲットを設定します。「だいたいこんな感じ」という漠然としたターゲットよりも、なるべく具体的に想定するほうがささりやすくなりますよ。
・どんな属性(性別、年齢、地域、年収など)の人に届けるのか
・マス、リード、コアのどこに向かって届けるのか など
じっくり考えましょう。
2. ターゲットが読みたい言葉になっているか?
どんな媒体で、誰に向けて書くのかによって、必然的に書き方も変わってくるはず。
「です、ます」調なのか「である」調なのか。また、同じ言葉でも、どんな言い回しをすればターゲットに届きやすいかを考えてみてください。
直接話しかける場合を考えてみるとわかりやすいです。同じことを伝えるにしても、女性の同僚に伝えるのと、男性の上司に伝えるのとでは言い方が違うはず。文章で伝えるときも同じなんです。
3. 前提条件を知らない人が読んで意味が伝わるか?
読者は前提条件を“まったく知らない” んです。それを忘れずに書き進めてください。
伝えたい側にとっては周知の事実でも、はじめて記事を読む人やサービス・商品に触れる人は、なーんにも知りません。
専門用語や特殊な言い回し、まだ説明していないサービス名を使いすぎていたりしいないかチェックしてくださいね!
4. 目的に向かっているか?
目的を設定するのも、当然ながら大切なこと!
なんのために書くのかをしっかり考えてくださいね。1本の記事やプレスリリースを読んで、読者にどんな行動をとって欲しいのかを徹底的に考えましょう。
「元気になってほしい」、「感動してほしい」なども大切ですが、問い合わせ、申し込み、購入、回遊などなど、ゴールを設定して、ゴールに向かって書き進めてください。
5. タイトル、見出しで言いたいことがわかるか?
タイトルと見出しを見ただけで、ターゲットと目的が明確にわかるかどうかも重要。
読者はまずタイトルを見て、記事の中身を読むかどうかを決めます。自分に役立たない記事だと判断されてしまったら、残念ながら読まれることはありませんよね。
また、本文は最初から順番にしっかり読み込んでくれる読者ばかりではありません。自分にとって有意義な部分だけを読むという人もいます。見出しにもこだわってくださいね。
6. きちんと構成できているか?
まずはフォーマットを決めること。文字数や見出しの数を決めて、バランスよく構成すると読みやすい記事になります。
さらに、伝える順番を熟考してください。たとえば何かを申し込んで欲しい場合、タイトルとリード文だけ読んで申し込みボタンを押してもいいわけですよね。
もっとも興味を持ってもらえる話題を、見出し4よりも見出し1に持っていく方が離脱前に申し込まれる確率が高まるかも。ベストな構成になっているか、読み返してみましょう。
7. 論点がずれてないか?
何度もチェックして欲しいのが“論点”。言いたいことが多すぎて、ターゲットがズレてしまったり、本当に言いたかったこと(目的)に真っ直ぐ向かっていない文章になってしまったりしがちなんです。
あらかじめフォーマットに沿って、各見出し内に何を書くのか、何文字程度で書くのかを決めておくとよいと思います。
構成をつくる時点で論点がズレていないかを確認してから、実際に文章を書き始めると読者をゴールまで案内しやすくなります。
8. ターゲットが期待する内容になっているか?
記事自体の論点はズレていないとしても、タイトルと内容に整合性がなければ、読者をがっかりさせてしまうかもしれません。
ターゲットが読み始めに期待していたことに応える記事になっているかチェックしてみてくださいね。
9. スムーズに読めるか?
「てにをは」などの基本的な読みやすさについては、慣れるまでは、ぜひ音読してみてください。スムーズに読めるように微調整しましょう。
文末が「〇〇です。〇〇です。」や「〇〇ます。〇〇ます。」など同じ言葉になってしまうのは読みづらい原因。「です」、「ます」、「ましょう」を混ぜたり、体言止めも使ったり。
リズム感のよい文章にブラッシュアップしていきましょう。
10. その他の要素は適切か?
文章だけじゃなく画像や動画が適切な場所に入っていると、より読んでもらいやすく、理解してもらいやすくなります。
さらに、Webの場合なら見出しや太字などタグを利用するのも大切です。
とにもかくにも“読者の立場”を想定すること!
「便利そう〜!」とか、「欲しい〜!」とか、「これがないと不安だな……」とか。とにもかくにも、何か感情を動かされることによって、人は行動を起こします。
読者は、どんな風に感じることによって、どんな行動をするのでしょうか。徹底的に読者の立場になって考えてくださいね。
ちなみに、文章を書く前に意識しておいてほしい心構えについては、前回のレポートで書いています。ぜひ読んでみてください!