集客やSEOではキーワードが最重要ですが、その際に知っておかなければいけないのがビッグワードとスモールワードです。本稿では、ビッグワードとスモールワードはどういったものなのか解説します。キーワードを選ぶときの参考にしていただければと思います。
ビッグワードとスモールワードとは?
まずはビッグワードとスモールワードがどういったものなのか、順に解説していきましょう。
ビッグワード
Googleなどの検索で使われるキーワードには、たくさん使われているキーワードとそうでないキーワードがあります。このように、たくさん使われているキーワードのことをビッグワード(ビッグキーワード)といいます。
前回の記事では、Google AdWordsのキーワードプランナーをご紹介しました。検索ボリュームという言葉が出てきたかと思いますが、この値が大きいものがビッグワードになります。「iPhone」というキーワードで調べてみましょう。月間平均検索ボリュームは500万ほど。非常に高い数ですね。
ビッグワードは検索される回数が多い分、広告やSEOでも頻繁に使われています。検索で上位に入れば多くの流入が期待できますが、広告単価も高くなります。ライバルも多いので、ビッグワードで結果を出すのは難しいことになります。
スモールワード
一方で、検索ボリュームの少ないキーワードのことをスモールワード(スモールキーワード)といいます。スモールワードはビッグワードとは違い、検索エンジンであまり使われていないキーワードです。
キーワードプランナーで「iPhone Bluetooth」というキーワードで調べて見ましょう。先ほどの「iPhone」は500万ほどの検索ボリュームでしたが、「iPhone Bluetooth」では1万8千ほどの検索ボリュームしかありません。こういった検索回数が少ないキーワードがスモールワードになります。
スモールワードは検索で使っているユーザーが少ない分、広告にかかる費用は少なくて済みます。競合も少ないため、検索結果で上位を狙うSEOもし易いと言えます。ターゲットとするユーザーへもリーチし易いでしょう。とは言え検索数が少ないことは変わらないので、検索で上位に入っても大幅なアクセスアップは期待できません。
どちらを選べばいいのか?
さて、ビッグワードとスモールワードについて見てきましたが、どちらを使っていけばいいのでしょうか?
スモールワードはSEOの効果も出やすいですし、コンバージョンも高くなる傾向があります。少ない期間で効果を出すことも期待できますし、良いスモールワードがあれば積極的に導入していきたいものです。
ビッグキーワードはどうでしょうか?スモールワードと比較すると伸びしろは大きいと言えます。大幅な流入を得ることだってできるかもしれませんよね。ただ、やはり難易度は高くなります。コストもかさみますし、ビッグワード単独で攻めるのは得策とは言えません。
結論を言うと、まずはスモールワードから取り組むことをおすすめします。成果を出しやすいですし、コストや期間の心配もあまりしなくて済むからです。こうした自社に合うスモールワードを選定した集客方法を「ロングテールSEO」と呼びます。
あとがき
キーワードの中には、ニッチなキーワードやお宝キーワードと呼ばれるものもあります。検索ボリュームだけでなく、ニーズや競合度を考慮しながら、最適なキーワード選びをしていきましょう。