「ブログ」という言葉を聞いて、あなたはどのようなものが思い浮かびますか?
芸能人が書いている、写メを載せた日記。
有識者が告知や宣伝を行う、情報発信の場。
生活のお役立ち情報が詰まった、為になるサイト。
一口に「ブログ」と言っても、そのジャンルは様々です。
女子高生が私生活の出来事をしたためている日記もブログですし、会社員が日々のニュースについて持論を展開している個人サイトも、ブログと言っていいでしょう。
はてさて、そもそも「ブログ」とはなんでしょう?
「ウェブログ」(Weblog)の略で、自分の意見や感想を日記風に記して、それに対する感想などを閲覧者が自由にコメントできる形式のWebサイトのこと(ASCII.jpデジタル用語辞典より)。
「Log」という単語から想像できるように、元来の目的は「記録」ですね。
特定の企業や団体の情報がまとめられている「公式サイト」との違いを挙げるとすれば、個人の体験や日記を記した内容である場合が多く、むしろ大半が「日記形式」である点。
また、時系列順に頻繁に新しい情報が追加され、どんどんコンテンツが増えていく点も「ブログ」の特徴と言っていいでしょう。それゆえ、「ストックメディア」と呼ばれることもあります。
ただ、日本で「ブログ」という言葉を使う場合は、基本的に「各種ブログサービスを利用した記録メディア」あるいは「個人の日記サイト」と考えてしまって問題ないと思います。
国内で有名なブログサービスと言えば、次のようなサービスがあります。
- アメーバブログ(サイバーエージェント)
- FC2ブログ(FC2)
- livedoor Blog(LINE)
- はてなダイアリー(はてな)
ちなみに、僕の個人ブログは、はてなブログを利用しております。
僕のブログ「ぐるりみち。」。自分の考えを日々記している、ノンジャンルの日記サイト。
これらのブログサービスは、企業が管理・運営しているWebサービスであるため、誰でも手軽に、専門的な知識がなくても始めることができます。その分、選べるデザインなどは限られてしまいますが。
他方で、WordPressやMovable Typeなどのブログソフトウェアを利用すれば、自由自在のカスタマイズによって、独自性を発揮することができます。
もちろん、それなりの知識はないといけませんし、サーバやドメインなども自分で用意する必要があるため、難易度は上がります。とりあえず、僕は無理です。少しだけ勉強したことがありますが、続きませんでした。はっはっは。
このように、「ブログ」には様々なものがあります。
単純に生活を記録する日記だけでなく、旅の思い出を写真と共にまとめた旅行記、料理の過程を説明したレシピブログ、時事問題を独自の視点から解説したニュースサイト、などなど。
そんなブログをたくさんの人に読んでもらうためには、その書き手として、管理人として、「ブロガー」として、どのようなスキルが必要になるのでしょうか?
読者を惹きつける文章力?
誰も知らないニッチな専門知識?
見る人を虜にする美麗な写真と撮影技術?
どれも間違っていないとは思います。
ただし、正解でもありません。
魅力的なブログに必要なのは、その人だけが持つ独自性。
僕は、そう考えています。
文章力はないけれど、情報量なら負けない。
専門知識はないけれど、独特の切り口で語れる。
撮影技術はないけれど、語彙が豊富で言葉遊びが好き。
その人の独自性。言い換えれば、キャラクター。
自分の持つ経験や知識をコンテンツとしてアウトプットし、記録していく場所がブログであり、そうすることによって、自然とそのブログの「色」が出てくるのだと思います。
有名なブロガーの一人であり、ブログ執筆と、それに関連する活動で家族を養っている染谷昌利さんは、著書の中でこう書いています。
情報とは、情報そのものに価値がある場合ももちろんありますが、「誰が発信した情報か」という事実がセットになって初めて価値が出てくるものも少なくありません。別に有名人である必要はないのです。実体がある(ように見える)かどうかということが重要なのです。
これは別に、教師が教育を語るとか、経済学者が経済を語るとかに限ったことではありません。
農家のおっちゃんが経済を語ることで、農家ならではの視点による、新しい議論が生まれるかもしれない。
それまで全く政治に関心がなかった若者の選挙体験が、政治の問題点をあぶり出すことになるかもしれない。
専門家でなくても書けることはあるし、成功者である必要もないんです。むしろ、何も知らない人の言葉だからこぞ共感できるし、失敗体験が、後に続く人の参考になる場合だってあります。僕が自分のブログで書いているのは、そんな内容ばかりです。
だからこそ、個人や企業に関係なく、ブログを運営する方には、ぜひ「等身大の自分」を出しきって欲しいと、僕はそう思います。
偉い人の名言ではなく、知識人の主張でもなく、その人自身の考えを、その人の自身の言葉で語って欲しい。他人の言葉は借りるだけ。それについて語るのは、あなた自身なのだから。
そのような、それぞれが様々な「色」を持った、個性的なブロガーさんを、次回から紹介していきたいと思います。
インターネットを多色多彩に、カラフルに染め上げていきましょう!
……え?混ざりすぎて酷い色になりそう?
ごちゃ混ぜ結構!カオスなくらいがちょうど良い!
互いに影響し合い、混ざり合って、徐々に変色する中で。
それでも、自分の「原色」が、他に染まりきりさえしなければ。