こんにちは!突然ですが、本、読んでますか?
「読みたいけど、時間がなくて……」
「どこに行っても暑いし、この時期に本っていうのも……」
なんて事情で読めてない人も、少なくないのではないでしょうか。
読書と言えば、やはり「秋」。
わざわざこんな暑い時期に読まなくとも……と思ってしまうのも、自然な流れかと。
ですが、僕としましては、そんな夏だからこそ!
普段は本を読まない方にも、読書をおすすめしたいのです。
むしろ、暑い夏だからこそ、ちょっとした空き時間に、屋内に避難する機会も増えているではないでしょうか?「待ち合わせまで時間があるし、そこの喫茶店で一休みしよう」というように。
そこで、なんとなーくスマホをいじって過ごすのも、悪くはありません。
ですが、せっかく涼しく快適な空間にいるのだから、そんな空き時間にでも少しずつ、本を読み進めてみることをおすすめしたいのです。
とは言っても、読む本を探すのも面倒……と思ったあなた!
そんなときこそ、ネットにあまた存在する「書評ブログ」を参考にしてはいかがでしょう?
今回は、そんなおすすめの「書評ブログ」をご紹介させていただきます。
読書で本から学ぶブログ
まず、ご紹介したいのが、僕もよく参考にさせていただいている、「読書で本から学ぶブログ」さん。
その名の通り、読書から得る「学び」に焦点を当て、管理人さんが読んだ本の感想や、広く「読書」にまつわる記事を書かれているようです。ほぼ、純度100%の「書評ブログ」ですね。
「読書で本から学ぶブログ」さんの魅力は、何と言っても、その「読みやすさ」と「分かりやすさ」にあると思います。例として、記事の一部を引用させていただきますと……。
このように、「見出し」で本の要旨を簡潔にまとめ、さらに本文で補足することによって、ざっと読むだけで、その本の内容が明瞭に伝わってくる記事となっています。
さらに、本文の文章の一文一文も冗長でなく、平易な短文でまとめられているので、非常に読みやすく、読者に優しい文章構成になっているように感じました。
ひとつの記事の文量に関しても、3分とかからずに読み終えることのできる短さ。短時間で多くの本と出会うことのできる、おすすめのブログです。
★「読書で本から学ぶブログ」さんのおすすめ記事、3選!
カフェ読書って、楽しいですよね。今日は、暑いので、カフェで読書をしようかと
読書猿Classic: between / beyond readers
翻って、こちらはものすごく読み応えのある書評ブログ、「読書猿Classic: between / beyond readers」さん。
同名のメールマガジンで紹介した本をより深く解説したり、本から学んだ様々な知識や気付きを組み合わせ、ひとつの記事として落とし込んだ形で発信したりしておられます。
恐ろしいほどに、ブログの記事数、コンテンツ量が多く、その内容も、本の要約・まとめだったり、勉強法や文章術といったライフハックだったりと、本当に様々。
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過去の記事をジャンルごとにまとめた「目次」のような記事もあり、まるでブログそのものが多種多様なコンテンツを含んだ「本」であるかのよう。
ぜひ、「まとめのまとめ」から気になる記事を見つけて、読んでいただきたいところ。ですが、あまり読み込んでいると、本来の目的である「本」の存在を忘れてしまうので、注意が必要ですね。それはそれで、ありかもしれませんが(笑)
★「読書猿」さんのおすすめ記事、3選!
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(チェコ好き)の日記
もうひとつ、ご紹介したいのが、「(チェコ好き)の日記」さん。
芸術系の大学の卒業生である(チェコ好き)さんが運営しているブログで、書評に限らず、映画評、物語論、美術や旅の記録などなど、話題が非常に盛りだくさん。読んでいて、全く飽きの来ないブログです。
書評記事の特徴は、(チェコ好き)さん独自の視点で本の内容について語ったものである点。
あらすじは最低限。読者としてその本を読んで、どの部分に魅力を感じ、どのように考えたのかという「感想」にフォーカスしてまとめられているように感じます。
下記のおすすめ記事でも書かれていますが、「ここが面白かったよ!」という、他の人にその本を伝えようとする気持ちが、まっすぐ伝わってくるような書き味です。
少年マンガに見られる「インフレ」が、少女マンガにもあるものだとして、どのような構造になっているのかを紐解いた記事。どうです?気になってきませんか?
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書評によって、誰に、何を、どのように伝えたいのか
ブログで「書評」を書く目的は、人によって様々あると思われます。
単純に、自身の備忘録として。
本を紹介して得られる、広告収入のため。
同じ本を読んだ人と、感想を共有したいから。
ですが、本が好きで、本を読んで、その感想をわざわざ「ブログ」という場で公開している書評ブロガーさんの多くは、自分の好きな作品を誰かに「おすすめしたい!」という気持ちを少なからず持っているのではないでしょうか。
そして、その「伝え方」も様々あります。
さくっと本の内容を知りたい人のために、簡潔に内容をまとめたり。
本から得た情報を再構築して、ひとつのコンテンツとして発信したり。
自分なりの視点をもって、その本の特に魅力的な箇所を語ってみたり。
おそらく、「書評」の方法に正解はないのでしょう。
人によって本の好みに違いがあるように、「書評」に対してどのような情報を求めるかも、人それぞれに異なってくるはずなので。
ゆえに、書評に限らず、自らがコンテンツを発信するときに必要となってくるのは、自分なりの「伝え方」の「スタイル」を持つことだと、僕は考えています。
自分が、誰に、何をどのように伝えたいのか。
本であれば、その本の想定読者はどのような人か。
その本の魅力はどこにあるのか。
本の概要を含めた情報をまとめて伝えたいのか。
一部分でも魅力的な点を抜粋して伝えたいのか。
他の本と関連付けて、そこからもたらされる効用や方法論を伝えたいのか。
そのような、自分が伝えたい情報を整理した上で、自分なりの「スタイル」を持つこと。
「何を伝えたいか」をはっきりとさせることによって、曖昧だった自身のコンテンツの「型」が作り出され、読者にとっても魅力的なものとなり得るのではないかと思います。