インターネットを巡る旅

歴代社会人が恥をかいた、間違えやすいスーツの着こなし4選

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社会に出たビジネスマンの「制服」と言えば、スーツ。就職活動時代には慣れない思いをしながら着ていたような人でも、数年も経てばもはや当たり前の仕事着として、その身に馴染んでいることでしょう。

 

しかし一方で、細かいマナーが多いのもスーツの特徴。サイズ感やボタンなどといった見た目はもちろん、ビジネスシーンによって正しい着方が異なっていたりと、スーツの着こなしには気を遣うものです。意外と「正しい着こなし」を知らず、先輩から注意されて気づいた……という人も少なくないのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、そのような「スーツの着こなし」に関して、間違えやすいポイントをいくつかまとめました。知っている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、良かったら再確認してみてください。

 

お腹まわりは、拳ひとつ分?いいえ、基準は“手のひら”です

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スーツを着るにあたって最低限の基本であり、そして最も重要となってくるのが、スーツのサイズ感。フィッティング。“スーツは肩で着る”と言われるように肩幅はもちろん、着丈、袖丈、パンツのウエスト位置、裾丈など、自分の身体にジャストフィットしたスーツを選ぶ必要があります。

 

その中で気になってくるポイントのひとつが、ジャケットのウエスト。ボタンを締めた状態で確認し、昔から「拳がひとつ入るくらいがちょうど良い」とよく言われてきました。――が、最近はこの基準も変化しつつあるそうです。

 

昨今はジャケットもタイトなものが主流となりつつあるようで、「手のひらが滑りこむくらい」がベストだとされています。言われてみれば、少し前にスーツを探しに行ったときに店員さんに「最近は細身のスーツが流行りなんですよー」と勧められた覚えがあります。

 

もちろん、人によって好みはあるでしょうし、極端にブカブカでなければ問題はないでしょう。ですが一応、近年はこういう傾向もありますよ、という参考に。

 

定期的に確認しよう!袖丈から覗くシャツのチラリズム

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スーツのサイズ感と言えば、袖口も他人から見れば気になるところ。「スーツの場合、中のシャツの袖が覗く程度にしなければいけない」と初めて知ったときは軽く驚きました。“外に着るものの方が長い”ことが当たり前だと思っていたので。

 

ジャケットの袖口から見えるシャツ袖の長さは、一般的には1~2cm程度が良いとされています。細かく「1.5cmじゃないとダメ!」と指定しているケースもありますが、その辺りは誤差の範囲内でしょう。この“シャツ袖のチラリズム”は基本中の基本ですが、注意点もあります。

 

ひとつは、中に着るシャツの袖丈。特に既成品のシャツは袖が長いものが多いため、「ジャケットと合わせてみたらジャケットが短く見える!」なんてことになりかねません。袖が短めのものを注意して買うようにするか、アームバンドなどで調整するようにしましょう。

 

もう一点は、基準となるジャケットのサイズ。大人になると、自分の身体の大きさが変わることは早々ないと思いますが、多かれ少なかれ肉付きの変化はあるものです。逆に、長年使い続けることでジャケットの方が徐々に縮んでいくケースもあるでしょう。定期的にサイズが合っているかを確認し、その時々の自分の身体にぴったりのスーツを選ぶよう心がける必要があります。

 

「ブラックは鉄板」じゃない?ネイビーorグレーが安心

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まず「スーツ」と聞いて、思い浮かぶのはどのような色のものでしょうか。冠婚葬祭、フォーマルな場で目にするブラックスーツを真っ先にイメージする人も少なくないと思います。

 

そのため、「ビジネスシーンでもとりあえず『黒』を選んでおけば問題ない!」と考えてしまっても不思議ではありませんが、実はビジネスの場ではあまりふさわしくありません。黒のスーツは言わば「正装」であり、普段使いのビジネスシーンにおいては、意外と目にしないものです。

 

一般的に“鉄板”とされる、間違いのないスーツの色は、「ネイビー」や「グレー」だとされています。その系統色であれば、国内外問わず、まずツッコまれることはないでしょう。明るいスーツを着るのに抵抗があるのであれば、中でも暗めの印象を受けるダークネイビーやチャコールグレーを選択すると良いですね。

 

知ってて当たり前?「ボタン」の話

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「正しいスーツの着方」として最初に覚えたのが「ボタンの掛け方」だったという人も、少なくないのではないでしょうか。

 

大前提として言われているのが、どのようなスーツでも「一番下のボタンは留めない」ことですね。2ボタン、3ボタン、6ボタンなどさまざまありますが、いずれの場合でも当てはまる鉄則です。段返りの3ボタンスーツは一番上のボタンも留めず、真ん中のみを留める形になります。

 

また、座るときにはジャケットのボタンを外し、前を開けた状態にするのが基本です。スーツのシルエットは立ち姿を前提として作られているため、腰掛けた状態では不自然なシワができてしまい、あまりスマートに見えないようです。

 

 

まとめ

歴史ある「スーツ」に関して、守るべきマナーや正しい着こなし方などは常に気にかけておきたいところ。ですが、それは時代や環境、流行によって移り変わるものでもあります。

 

例えば、アメリカのケネディ大統領が一番下のボタンまで留めていたことは有名な話です。着こなしを知らなかった、テレビ映りを気にして意図的に、などなど諸説あるようですが、それに影響されてボタンを留める「ケネディ・スタイル」が全米に広まり、今でもひとつのスタイルとして確立されているようです。

 

社会人のテンプレートとして、当たり前に着ているスーツ。しかし、他方では流行や独自のスタイルなども存在するため、しっかりとアンテナを張り、その中でも自分なりのオシャレができるよう、柔軟に対応したいところですね。

 

かと言って、これは柔軟過ぎ……?  

 

参考

スーツの正しい着こなし方 | For M

HOW TO|NEWYORKER|ニューヨーカーマガジン

ニューヨーカー流 スーツの正しい着かたと着こなし

コラムvol.26『大統領も間違えた?スーツの一番下のボタン』 |オーダースーツの榮屋本舗

「勝負日はブラックスーツ」の間違い:日経ビジネスオンライン

 

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けいろー

フリーライター。ネットカルチャーと共に育ってきたゆとり世代。執筆実績として『HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour』公式パンフレット等。

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