本連載の第4回の記事で、ビッグワードとスモールワードの違いについて解説しました。前回の記事はロングテールSEOについてご紹介しましたが、そこでもスモールワードが登場しましたね。何回も取り上げていることには、理由があります。それはもちろん、スモールワードがSEOの成否を握っているから。
本記事ではスモールワードを探す方法について、もう少し深掘りしてみたいと思います。Googleアナリティクスやキーワードプランナーなどの大手ツールとは異なる切り口から、スモールワードを調査する方法についてご紹介します。
検索エンジン
Googleなどの検索エンジンを使って、スモールワードを調査する方法です。
なお、下の方法では「プライベート ブラウジング（シークレット モード）」（Chromeの場合）を使うようにしましょう。普通に検索をすると、各ユーザーの検索傾向に沿った結果が表示されてしまうからです。
サジェストキーワード
一つ目の方法は、検索エンジンのサジェストキーワードを使う方法です。サジェストキーワードとは、検索エンジンにキーワードを入れたときに表示される、キーワード候補のこと。下の写真の、「WordPress」以降のキーワードがサジェストキーワードです。
サジェストキーワードは、ユーザーの検索結果をもとにGoogleが表示しているものです。そのため、よく検索されているキーワードを知ることができます。言い換えると、それはユーザーがいま一番知りたい内容なのです。
このサジェストキーワードを利用することで、SEOに強いキーワードを探すことができます。想定していなかったキーワードが表示されることもありますし、サジェストキーワードはスモールワードの調査に最適です。
関連するキーワード
Googleで検索をすると、検索欄の下に「他のキーワード」という部分が見つかります。これもスモールワードを探す時に利用できます。
「他のキーワード」とは、検索したキーワードに似ている、頻繁に検索されている他のキーワードのこと。サジェストキーワードと同様、ユーザーが知りたいと思っている情報が見つかります。
Googleの場合は、検索でヒットした件数も表示されます。スモールワードを探すのですから、検索数があまり多くない方がいいですよね。そのあたりも参考にしながら、スモールワードを探していってください。
またページ下部には「○○○に関連する検索キーワード」という部分があります。
ここのキーワードも、スモールワード探しに利用できます。
QAサイト
Yahoo!知恵袋
ユーザーの質問や疑問を解消してくれる、QAサイトも大事です。特に、Yahoo!知恵袋は要チェックです。
サービスの規模も大きいですし、あらゆるジャンルの質問が投稿されています。検索機能もありますし、「あわせて知りたい」や「関連度の高い質問」も参考になります。ユーザーの興味関心や困っていることなど、スモールワードの候補を見つけやすいでしょう。
OKWAVE
Yahoo!知恵袋と同じく、ユーザーからの質問を解決してくれるサービスです。
詳細検索も可能で、andやor検索もできます。カテゴリや期間での絞り込みもできるので、上手に活用していきましょう。
オフライン
ここまでご紹介してきたのはオンラインでの調査でしたが、オフラインでもスモールワードを探していくことができます。
会話などの日常生活から
日常的な会話の中にも、スモールワードはあふれています。なぜなら、日ごろの生活の中で気になったことが検索されることが多いから。友人がおしえてくれたニュースや、相談された内容など。身近なところにもアンテナを張っておくといいでしょう。
想像する
スモールワードの候補として、どんなものがあるのか。自分で想像してみることも良い調査方法です。軸となるキーワードを決めたのち、それに関連するキーワードを連想していくといいでしょう。
あとがき
スモールワードの調査方法についてご紹介しました。キーワードプランナーなどのツールを使っても良いですし、本記事で解説したように他の切り口からスモールワードを探すことも効果的です。
忘れてはいけないのは、ユーザー目線で調査をすることです。実際にユーザーが検索しているキーワードや、その時々のニーズや興味関心に注目しながら調査をしていきましょう。
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