昔から「ライター」の仕事に憧れる人は少なくない印象がありますが、実際に活動されているライターさんに聞いてみると、「名乗った瞬間からライターになれる」という話もたびたび聞きます。
特に、多種多彩なウェブコンテンツがあふれる昨今は、「ライター」の需要も高まりつつあるとか。しかし、インターネット上でフリーのライターさんを探そうとすると、思いのほか見つけにくい現状もあります。
そこで今回は、Twitter上でアカウントを持って活動されている方に絞り、フォロワーの多い「フリーライター」さんを探して、まとめてみました。
本当はもっと多くの書き手さんがおり、個人的に好きなライターさんもいらっしゃるのですが、詳細なプロフィールが不明だったり、独立して活動されているのかがわからなかったりしたので、ここでは「フリー」の「ライター」とTwitterで記載している方に限定しております。念のため。
マフィア梶田さん(フォロワー数:177,675)
主にゲーム・声優ジャンルで活躍するフリーライター……ですが、「ライターだったの!?」と驚く人もいるほどに多方面で活躍中。ラジオパーソナリティやイベントMCも多くこなしています。連載記事として『4Gamer.net』の「マフィア梶田の二次元が来い!」など。
さえりさん(フォロワー数:60,408人)
2016年3月まで株式会社LIGに勤め、現在はフリーとして活動中。Twitterでも日夜爆発中の“妄想シチュエーション”を駆使した記事「【結婚したい】年下彼氏と結婚するまでに踏みたい理想のステップ71」などを惜しげなく披露する一方で、「先生、ブラックホールってなんですか? 理化学研究所・長瀧先生に聞いてみた」など、硬派に見えてユルいインタビュー記事も。
アケミンさん(フォロワー数:32,416)
AVメーカーで勤務した経験から、現在はフリーのAVライターとして活動中。連載記事として、幻冬舎plus「親公認AV女優 裸になる娘とその親たち」など。ウェブに留まらず、雑誌や新聞などさまざまな媒体で執筆されています。
シマヅさん(フォロワー数:23,509)
インタビューやエッセイをはじめとして、体験記事やネタ記事まで幅広く手掛けるライターさん。女性目線の記事を数多く書かれています。最近は「ネット上で話題の「恋愛工学」がよく分からないので工学生に直接メソッドを聞いてみた」が話題になりました。
川口葉子さん(フォロワー数:23,352)
喫茶店と、喫茶店で過ごす時間を愛するエッセイスト。1999年に開始した個人サイト「東京カフェマニア」から活動を広げ、『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』『街角にパンとコーヒー』など著書も多数。ネット上では、『All About』で400本以上ものガイド記事を書かれています。
西田宗千佳さん(フォロワー数:20,106)
フリージャーナリスト。パソコン・デジタルAV・家電・ネットワークなどを得意ジャンルとしており、『AV Watch』の「西田宗千佳のRandomTracking」は今年で10年目となる長期連載。昨年、有料メールマガジンで配信された「任天堂における岩田氏の功績と蹉跌」が全文公開され、注目を集めました。
ふるまいよしこさん(フォロワー数:16,647)
数十年に及ぶ中国在住経験を経て、現在は中国の事情に詳しいライターとして活躍中。『ニューズウィーク』の連載「中国 風見鶏便り」などがウェブ上で話題を集めていたほか、書籍も出版。5月発売の新著『中国メディア戦争―ネット・中産階級・巨大企業』などがあります。
マルコ(山田井ユウキ)さん(フォロワー数:16,612)
2001年から続くレビューサイト『カフェオレ・ライター』の中の人。『マイナビニュース』や『エキサイトゲームナビ』で執筆しつつ、ラジオ出演もするなど多彩な活動実績があります。現在、得意ジャンルを存分に語った「カフェオレライター・マルコのBL研究所」が連載中。
ミムラユウスケさん(フォロワー数:13,486)
2009年からドイツ在住、ドイツのプロサッカーリーグ・ブンデスリーガの情報を発信しているフリーライター。欧州サッカーと現地で活躍する日本人選手にスポットを当て、積極的な取材活動を続けられているそうです。『Number Web』にて「ブンデスリーガ蹴球白書」を連載中。
安田理央さん(フォロワー数:10,045)
「アダルトメディア研究家」を名乗るライターさん。同ジャンルに留まらず、多方面で活動されており、昨年は「立川の銭湯「 梅の湯 」で、1万冊の漫画と風呂あがりの生ビールの“ヒョイ飲み”!」の記事が話題になりました。新著『痴女の誕生』が好評発売中。
西森路代さん(フォロワー数:9,490)
TBSラジオ『文化系トークラジオLife』に出演中のフリーライター。ウェブだけでなく、雑誌でも複数の連載を持っておられます。女性目線の記事のほか、アニメや韓流といったジャンルも。最近の記事に、「「アイドルを消費する」日本に、『マッドマックス』が投下したもの」など。
中里キリさん(フォロワー数:8,400)
『リスアニ!WEB』をはじめ、アニメ・声優ジャンルに特化した記事を書かれています。インタビューやライブレポートを数多くこなしており、特に『アイドルマスター』関連のイベントはすごい量の実績が(中里キリ『アイドルマスター』関連不完全記事一覧(2006年~2015年))。
石井恵梨子さん(フォロワー数:7,938)
音楽レビュー&情報サイト『Real Sound』などで活動中のフリーライター。『音楽と人』『週刊SPA!』などの雑誌にも寄稿されています。ご本人へのインタビュー記事「文章を書くのが苦手なので、ライター・石井恵梨子氏に「文章の極意」を聞いてきた」が昨年、話題になりました。
武田砂鉄さん(フォロワー数:7,590)
『cakes』『文學界』『暮しの手帖』など複数の媒体で連載を持つライターさん。『Yahoo!ニュース 個人』でもたびたび記事を書かれており、過去に「今、森口博子が教えてくれること。」「松木安太郎を考える。」などが注目を集めました。単著として『紋切型社会』が発売中。
篠原修司さん(フォロワー数:7,484)
『AppBank』元編集長。現在はフリーライターとして、主にネットメディアで執筆中。その傍ら、『Yahoo!ニュース 個人』でも頻繁に時事問題を取り上げるなど、幅広く活動されています。「「ネット私刑には責任が伴う」スマイリーキクチ、川崎中1殺害事件についてコメント」など。
ハメコ。さん(フォロワー数:7,469)
フリーライター及びイベントMCとして、長年にわたって活動されています。『4Gamer.net』では、これまでに250本を超える記事を執筆。格闘ゲームのトッププレイヤーたちの座談会「EVO開幕直前「ウルトラストリートファイターIV」座談会。」など、読み応えのある記事が多数あります。
大坪ケムタさん(フォロワー数:5,965)
アイドルやアダルト方面で幅広く仕事を請け負っているライターさん。『エンタメ』『BUBKA』などの雑誌で執筆・編集に携わる一方、『All About』でもアイドル・タレント分野で記事を掲載しています。ほかには『デイリーポータルZ』の「渋谷ど真ん中にある銃砲店」なども。
黒井文太郎さん(フォロワー数:4,716)
フリーランスのライターとして活動中の、軍事ジャーナリスト。世界情勢から紛争・テロ、安全保障の問題まで、幅広い分野の専門家です。『Yahoo!ニュース 個人』で書かれた「なぜ「オスプレイは危険だ」との誤解が広がっているのか」はFacebookで6,000シェアを超えています。
三宅正一さん(フォロワー数:4,653)
カルチャー雑誌での編集を経て、現在は主に音楽ジャンルで記事を書いているライターさん。『音楽と人』『ROCKIN’ON JAPAN』などの雑誌でインタビュー記事を執筆しつつ、『Mikiki』などのウェブ媒体でも活動中。「椎名林檎「日出処」インタビュー」は1万字超えの大ボリュームです。
瀧井朝世さん(フォロワー数:4,555)
「本」「読書」に関わる記事・企画に多数関わっておられる、フリーライター。雑誌やウェブでの記事執筆・作家インタビューなどに携わりつつ、『王様のブランチ』ブックコーナーで裏方を担当するなど、精力的に活動されています。ネットでは『本の話WEB』にて、連載記事「作家と90分」などを担当。
福田フクスケさん(フォロワー数:4,522)
紙とウェブの垣根を越えて活動中の、編集者さん。『週刊SPA!』『Get Navi』などの雑誌に加えて、『SOLO』『マイナビニュース』などでも連載記事を持っています。担当記事に、「作家・山内マリコさんインタビュー 結婚するなら“彼氏”ではなく“親友”と思える相手がいい」など。
久保田由希さん(フォロワー数:3,732)
ベルリン在住のフリーライター。ドイツのライフスタイルにまつわる著作を執筆されているほか、ネットメディアにもたびたび寄稿しているようです。『The Huffington Post』の記事「「仕事が残ってても休みます」経済大国ドイツの人の働きかた」が話題になりました。
下関マグロさん(フォロワー数:3,336)
『All About』では300を超える散歩記事を執筆している、フリーライター。最近はウェブマガジン『メシ通』で書かれた、「癒し系な美人すぎるママさんと飲むハイボール。高田馬場「あでぃくしょん」【美人ママさんハシゴ酒】」が注目を集めました。
加藤レイズナさん(フォロワー数:3,333)
2009年頃から数多くのインタビュー記事をこなしているライターさん。『cakes』『日経BP』『エキサイトレビュー』などで執筆に携わっており、『Webマガジン幻冬舎』では「漫画版「プリキュア」シリーズの上北ふたごインタビュー」などの記事を書かれています。
高瀬司さん(フォロワー数:3,226)
サブカルチャー分野の批評などを専門とするライターさん。カルチャー批評ZINE『Merca』主宰として長く活動されているほか、各種アニメ・マンガ媒体への寄稿されています。現在、『アニメ!アニメ!』にて「高瀬司(Merca)のアニメ時評宣言」を連載中。
齋藤あきこさん(フォロワー数:3,103)
図書館司書、書店員などを経て、現在はフリーで活動中のライター/エディター。『Switch』『Popeye』『GINZA』などの雑誌で執筆・連載中。ネットメディア『colocal』では「世界初、猫目線のストリートビュー!猫をめぐるタウンガイド「広島CAT STREET VIEW 尾道編」」などの記事を書かれています。
まとめ
今回、調べてみて感じた点として、「フリー」の「ライター」であることを公言して活動されている方が、思っていたよりも少ないように見えたのが印象的でした。
その理由としては、紙媒体出身のライターさんが少なからずいらっしゃることが挙げられるように思います。もしくは、独立以前に属していた企業から、フリーになったあとも仕事を請け負っているとか。いずれにせよ、横のつながりが強いのではないかと想像できます。
ここでは「Twitter」を基準にしてリストアップしてみましたが、さすがフォロワー数が多いだけあって、実績も経歴も申し分のない、名実ともに「プロ」のライターさんばかりという印象です。
それぞれに専門とするジャンルも異なりますので、仕事を頼もうと考えている担当者さんは、そのあたりも考慮してご検討されてみてはいかがでしょうか。