先週は、当月にリリースされたサービスとして、「3月に注目を集めたWebサービス4選」をまとめました。今回は主に「話題になったネットサービス」として、いくつかのトピックを取り上げてみます。
いちゲー採用|面白法人カヤック×PlayStation®4
面白法人カヤックがPlayStationとコラボレーションして公開した、採用企画。「いちゲー採用」と題して、テレビゲームの経験と情熱を評価する選考過程となっています。
プラチナトロフィーを持っている人は一次選考を免除する「プラチナトロフィー選考」に、ゲームの経験に特化した「ゲーム履歴書選考」、用意されたゲームを実際にプレイして攻略プロセスを見る「協力プレイ選考」、3つのコースからエントリーが可能。面白さとオリジナリティ重視のカヤックならではの企画として、話題になりました。
ANiUTa
3月24日に登場した、アニソンに特化した定額制音楽配信サービス。iOS・Androidの専用アプリで利用することができ、有料プランは月額600円。
ありそうで意外になかった「アニソン」に注力した聴き放題サービスとして、公開当初から話題を集めていました。リリース初期から50,000曲もの楽曲を聴くことができ、複数レーベルを横断したラインナップが魅力。プレミアコンテンツや限定ライブの提供も予定しており、どこまでサービスが普及するか、今後は他のレーベルも参加するのかといった点が注目されているようです。
おっさんレンタル
“イケてると勘違いしているおっさんを1時間1000円からレンタル予約できるサービス”(公式サイトより)。すっかり有名になったサービスではありますが、先日『ねとらぼ』で創業者さんがインタビューを受けており、改めて話に挙がっておりました(インタビュー記事)。
ドラマ『ゆとりですがなにか』のモデルにもなったほか、昨年夏のコミックマーケットでサービスを利用した漫画家さんの記録「夏コミの売り子を「おっさんレンタル」にお願いしたという話」(Togetterリンク)が大きく注目され、年末には書籍化されました。
DeNA『WELQ』問題の第三者委員会調査報告書が公開
3月13日、DeNAが運営するキュレーションメディアの問題について、第三者委員会による調査報告書が公開されました。全文277ページ、要約版でも32ページにも及ぶ、膨大な内容となっています。
報告書では、著作権を侵害している可能性のある記事、複製権を侵害している可能性のある画像がそれぞれ数万単位に及ぶことや、こうしたコンテンツの責任の所在、メディア運営の方法に関する問題点などが指摘されており、非常に示唆に富んだ内容となっております。拾い読みしてみましたが、少なからずインターネットメディアに関わる身として、参考になる指摘も多かったです。
まとめ
以上、3月に話題になったネットサービスのトピックでした。
第三者委員会の調査報告書が公開されたことで、DeNAのキュレーションメディア問題については一区切りが付いたという印象もあります。ですが、運営再開してみないことには何とも言えない部分もありますし、いまだ著作権の問題を抱えるメディアも少なくありません。ウェブメディア周りの動きについては、今後も注視していきたいところですね。