2017年6月に話題をさらったWebサイト3選

前回、当月にリリースされたサービスとして、「6月に注目を集めたWebサービス4選」をまとめました。今回は、主に「話題になったWebサイト」と題して、いくつかのトピックを取り上げています。

魔女の宅急便 | HUNGRYDAYS アオハルかよ。 | 日清カップヌードル｜CUPNOODLE

日清食品による、カップヌードルの広告サイト。

「青春」をテーマとしたプロジェクトの第1弾として、『魔女の宅急便』のパラレルワールドを描いたアニメーションを公開しています。制作にタツノコプロ、音楽にBUMP OF CHICKENを起用するなど、非常に気合の入ったプロモーション。現代的な背景とキャラクターにも注目です。

Twiiter上の反応を見ると概ね評判のようですが、一方では「なんか違う……」と違和感を覚えている人も少なくない様子。“現代”というパラレルワールドが舞台ということで、どうしても原作との差異を感じてしまうのは仕方がないのかもしれません。本作は「第1弾」ということで、今後はどういった作品・切り口で「青春」が描かれていくのかも気になります。

Pawoo MUSIC

Mastodon hosted by pixiv – Pawoo Music

ピクシブが運営する、Mastodonの音楽系インスタンス。

「音楽を中心とする創作活動や自由なコミュニケーションを楽しめる場」として自分の作品を投稿できるほか、お気に入りの楽曲をユーザーみんなで聴きながら交流することも可能。ある種の「ラジオ実況」であり、リアルタイムに同じ音楽を聴きながら話すことができるサイトです。

しばらく利用してみた印象としては、「作業用BGMに最適」でありながら、同時に「知らない曲との出会いの場」としてもかなり使い勝手が良い、という感想を持ちました。また、タイムラインでは曲の解説をしたり、同じアーティストのおすすめ曲を紹介したり、チャット的に魅力を語り合ったりしている風景も。音楽好き同士が、ゆるくつながる空間となっているようですね。

NILU

NILU | だれでも、株式会社のように、あなたの無をトレード。

VALUのパロディサイト。

「あなたの無を、NILUでシェア。」という一文に始まり、「無から無を生み出す」「無の民主化」などなど、何かそれっぽいことを書いていて何も書いていないように見える――それこそ「無」を体現したかのようなサービスです。VALUの開始からわずか2週間でこのようなサイトを作ってしまうスピード感。すごい。

VALUに関しては先日の記事でもご紹介しましたが、いくつかの変更・修正なども加えられ、徐々にサービスの体裁を整えつつある様子。対するNILUは、リリースからしばらく経った現在も新規ユーザーが増えており、なかにはちらほらと有名ツイッタラーの姿も。株に触れたことのない人にとっては新鮮でしょうし、遊び感覚で楽しめるので、試しに利用してみてはいかがでしょう。

まとめ

以上、数は少ないですが、6月に話題になったWebサイトでした。

今回ですと日清食品がそうですが、最近は新商品の有無に関係なく、企業が広告サイトを打ち出すケースが多く見られるようになりました。このような、それまでの「商品の紹介」に注力した広告ではなく、「消費者が楽しんでくれる広告づくり」は今や当然となっていますよね。

話題性のあるコンテンツを公開することで企業のブランド力を高めるなど、その目的はいくつかあると思われます。業種に関係なく、多種多彩な企業が展開しているこれらの広告からは、広い意味での「コンテンツづくり」の目線で多くを学ぶことができるのではないでしょうか。意識してチェックしてみると、おもしろいかもしれませんよ。