地方でフリーランスとして働く奥地です!
少し前から、地元、鹿児島市のPR動画『維新 dancin’ 鹿児島市』にはまっています。
鹿児島実業高校男子新体操部の皆さんが、「西郷どん」に扮して鹿児島の観光名所でダンス。子どもが新体操をしていることもあり、鹿児島実業高校の男子新体操部のファンなのですが、この動画は特に最高です。
よろしければ、ご覧ください♪
こんな動画をご紹介した後に……という感じもありますが(笑)。
今回は、自分の単価をどのように考えて決めているのかを書きます。
私の場合は、先方から金額を提示された上でお引き受けする業務と、自分で金額も含めてご提案する業務の2タイプを請け負っています。
少しタイプは違いますが、どちらも自分の中である程度の単価を決めておかないといけない点は同じですね。
単価、見積もりの考え方
私は、業務量で考えると9割ぐらいは期限の定めが特にない長期案件です。
そして残りの1割が単発の案件になります。
長期案件と単発案件では、単価を変えています。
長期案件の場合は、軌道にのったときの状況を見積もって金額を決定。
単発案件は、モノにもよりますが、長期案件の2割~5割増し程度で設定することが多いです。
例えば、「美白化粧品○○のライティングをお願いしたい」といった依頼があったとします。
私は、こういった分野にあまり知見がないので、○○という商品を調べるだけでなく、美白化粧品を含めもう少し広い範囲で化粧品について、現状のトレンドなどをリサーチした上で取り組まないといけません。
そうすると単発案件の場合は、こういった業界研究の費用を1回で計上する必要があり高くなりがちです。
一方で長期案件の場合は、こういった費用を長い期間かけて回収できればいいと考えているので、単価を下げやすくなります。
また長期に取り組むことで、効率が上がるので、その分も金額に反映させやすいですね。
もちろん長期案件の予定でも数カ月で終了してしまうケースがありますが、「フリーランスは不安定?収入を安定させるためにやっている方法」で紹介した通り、1案件当たりの金額を抑えているので、「これじゃあ、赤字だ―!困った!」みたいな状況になることはありません。
またここで得た知識は自分の宝ですので、この知識を活用できる新規案件を探すなどの工夫はしています。
具体的な金額の決め方
長くフリーランスで仕事をしていると、この案件はこれぐらいと感覚的なものも出てきますが、基本的には業務にかかる時間(工数)を見積もって、自分で決めた時給を掛けて決めています。
ちなみに時給は、業務の種類によって違います。
ライティングだといくら、アクセス解析だといくら、といった感じに。
自分なりの評価にはなってしまいますが、金額の差は、スキルの差(インプット量の差)です。
「工数×時給」で金額を算出した後、自分の成果物を想像し、客観的な目線で「この金額で、依頼したくなるかな?」と確認します。
金額が高いと、仕事へのプレッシャーが高くなりすぎてしまうので、ここの見極めは非常に大事です。
そして最後にもう一度、何度も修正依頼が届いたときに、真摯な気持ちで向き合える金額かどうか自問します。
「安いのに、こんなに修正していたら割に合わない」と思うならご縁がなかったと考えます。
「自分の実力不足。早くクライアントさんの意図に添えるものを一発で納品できるようにならないといけない。クライアントさんに負担をかけて申し訳ない」と思える金額なら、良い仕事ができるでしょう。
(もちろん、自分の実力がクライアントさんが求めているものに達していないのであれば、それは別問題です)
言い換えると、「全力で取り組める単価」かどうかということです。
残念ながら、自分のスキル不足が原因で、精一杯やってもクライアントさんを満足させることができなかったケースもありました。
悔しいし、情けないし、辛いし、凹みますが、反省はあっても、大きな後悔はありません。
フリーランスになったばかりで、時給をどう考えていいか分からない場合は、月に必要な金額を決めて、作業時間で割り、出してみるといいと思います。
そしてクライアントになったつもりで、「この金額で依頼したくなるか」、考えてみてください。
高単価案件と低単価案件のどちらを狙い、大事にする?
フリーランスの方のツイッターやブログで「クラウドソーシングで高単価案件を獲得する方法」といった記事を見かけますが、私の受注している仕事の中では高単価案件と低単価案件の区別はありません。
そして優先順位もありません。
一緒に仕事をしたいけれど、先方の予算的に厳しいということであれば、金額は同じで業務量を減らす提案をしたことはありました。
ブログとツイッター、Facebookの3つの運営ではなく、ブログだけにして更新頻度を落とすなどです。
もしかしたら一般的に低単価といわれる案件は、そこまでのクオリティを求められていないのかもしれませんし、クオリティを求めたいのは自己満足なのかもしれないのですが、精一杯やることで仕事が楽しいと思えているので、この部分は変えられそうにありません。
要するに、クラウドソーシングなどで提案を行う際も、特に高単価案件を狙うということはなく、淡々と自分の中の基準と照らし合わせています。
長期案件で今の基準に合わなくなった業務はどうする?
仕事を始めたばかりの頃に契約した案件は、当然のことながら今の単価を考えると、合わないものもあります。
正直、今であれば、この金額ではお引き受けしないでしょう。
でもこういう案件を金額を理由に継続をお断りしたり、優先順位を下げたりすることはありません。
今の自分があるのは、こうして長くお付き合いしてくださっている方がいてこそです。スキルが上がったのも、こういう案件のおかげ。
やっと恩返しができるようになってきたということなのかもしれませんね。
だから大事にしたいなと考えています。
単価交渉は?
フリーランスとして仕事をして、もう少しで13年になりますが、ほとんど単価交渉をしたことがありません。
最初の段階で、見積もりにくい案件に関しては、次の依頼時に金額を再検討させてほしい旨を伝えたり、クライアントさんから業務の負担が大きかったら上乗せを考えるから教えてほしいと言われた案件については相談したりしたことはありますが、自分から積極的にというのは、皆無。
というか、最近、フリーランスという形で働く方が増え、「単価交渉」についてセミナーで話を聞いたり、ツイッターなどで読んだりして、初めて単価交渉ってするもんなんだと気付いたという感じです。
もちろん最初の段階で、きちんと必要な金額はいただいているというのが、単価交渉をしたことがない大きな理由だと思います。
あとは、お金、お金という気持ちになってしまうと、仕事を精一杯やるという気持ちに、損得感情が生まれそうで、ちょっと怖いなというのが正直な気持ちです。
これはフリーランスとして働く上では、一人前と言えないのかもしれませんね。ただ今の私には、どうするのがベストなのか、まだ分かりません。
今回は以上になります。
フリーランスの単価の決め方は、本当に難しいですね。
他のフリーランスの方がどうされているのか、とても興味があります。
皆さんのお考えなども聞けて、当ブログでご紹介できる機会が生まれたら嬉しいです。