記事広告とは、その名の通り記事の体裁を模した広告を指します。
インターネットでは制作・設置の容易さからバナー広告が広く使われていました。一方でクリック率の低下に各社が頭を悩ませることになります。
そこで登場したのが、ネイティブアドという概念。新聞や雑誌ではおなじみですが、普段ユーザーが接するコンテンツに広告を溶け込ませることで、認知を獲得しようという考え方です。
中でも、クリック後に読後メリットを得られる広告。いわゆる良質な読み物としての記事広告が求められるようになりました。
記事広告の事例
商材の認知獲得はもちろん、自社のブランディング・リクルーティングまで記事広告はあらゆる場面で利用されています。弊社への依頼の一部もご紹介します。
ダイトー水産「オレは摂取す」
「僕を愛してくれた日本に、サッカーで恩返しをしたい」54歳になったシジマールが語る指導者としての想い | ダイトー水産株式会社
創業500年の老舗水産加工会社が開発したスポーツゼリー「オレは摂取す」のプロモーションを担当しました。対象とする30代中盤〜40代後半世代にとって馴染み深い、元Jリーガーのシジマールさんを起用。SNSで1,200以上のシェアを獲得しました。
JRえきねっと「パッケージツアー」
【軽井沢で母娘旅】ツンデレ思春期娘とスノボ&ショッピングツアー | 旅するメディア びゅうたび
弊社メンバーの川崎貴子へ、妻娘旅行+執筆の依頼を受けました。1泊2日、自然体の軽井沢旅行は多くの共感を集め、夏の軽井沢旅行シーズンになると本記事を起点にパッケージツアーへの流入が発生します。
イムノカーサさま「森愛Club」
がん治療の相互支援を行う森愛Clubの認知獲得です。Facebookを中心にSNSで13,000超のシェアを獲得し、知名度の向上に大きく貢献しました。
クラブ愛本店取材
業界初の女性広報担当者が支えたホストクラブ×有名ブランドのコラボ【クラブ愛本店 groupdandy広報・ホスグル子さん】 – @ninoya_blog
こちらは記事広告ではありませんが、お客さまの案件をお手伝いしながら得たノウハウで執筆したブログ記事です。業界内外で大きな話題を集めました。
記事広告の料金相場
ホームページに公開されている他社さまの料金を簡単にまとめました。
・デイリーポータルZ 約150万円〜 保障PV3万(出典)
・LIG 約60万円〜 想定PV5千(出典)
・ねとらぼ 約150万円〜 PV保障オプションあり(出典)
・はてな 約130万円〜 保障PV1万(出典)
・東京カレンダー 約90万円〜 想定PV1万(出典)
ざっくり、10,000PVで100万円の相場ですね。CPC(クリック単価)で100円の計算になります。
商材に直接広告を打っても、SNS広告でおおよそCPC100円〜、リスティング広告は200円〜は掛かってきます。一過性で終わらない記事広告であれば十分に制作コストの元は取れそうです。
一方で、商材の初期ステージに投じるにはやや高額です。ある程度販売スキームが確立している商材の方が有効ですね。
ちなみに弊社では1本約50万円〜、別途1万PV保障オプション有りで承っています。相場よりもかなり安い価格帯でしょうか。
記事広告の制作方法
記事広告は性質上、企画がその成否を分けます。
まずは、記事を通じて打ち出したい商材あるいは企業のコアコンセプトを抽出します。その上で、マッチングさせるべきターゲットのペルソナを明確にします。
この2点が決まったら記事の企画を立てます。記事広告にはよく取材記事が用いられますが、ライターの筆のみで魅力を訴求するのは困難です。
その点、取材記事は人物の魅力を通してコンセプトを届けることが可能です。そのため、しばしば記事広告では対談や取材インタビューが用いられます。
著名人をタイアップしたり、移動を伴うと別途の費用が生じます。多くの制作会社が、制作料金を1本○○円〜と定めている理由です。
企画が固まれば、あとは取材、原稿制作、仮原稿提出、修正、公開+広告出稿という流れです。
まとめ
記事広告は、現在のインターネット集客において無くてはならない手法の一つになりつつあります。
広告でありながらも読者と高いエンゲージを築く。そのためには、発注者自身が自社の商材の良し悪しを把握していなければ成立しません。
そこにはスペック的なもの以上に感性的な情報が求められます。
売り手ではなく買い手側の気持ち。その心情を正確につかめる企業が、記事広告ひいてはインターネットにおいて集客で大きな成果を上げています。