PRライターという仕事

PRは「会社を理解してもらう」ことから始まる。目的・軸を明確にして「どのような存在でありたいか」を相手目線で伝えよう~株式会社YOSCA代表取締役 宮嵜幸志さん~

質の高い情報が求められている今、PRが注目されるようになりました。

 

しかし「そもそもPRとは何か?」「何から始めればいいの?」と悩んでいる方も多いと思います。

 

今回お話をうかがった宮嵜幸志(みやざき こうじ)さんは「ライターの育成」を目的に8年間業界を走りつづけ、コンテンツ制作を手掛ける編集プロダクションとしての側面のほか、ライターの意向に合わせたキャリアサポートをおこなう、まさに芸能プロダクションならぬ、ライタープロダクションの運営をしていらっしゃいます。

 

7000人以上の登録ライターを抱え、多くのファンから愛される(株)YOSCAのPRの仕方やファンづくりの秘訣をPRライターの大澤がうかがいました。

 

 

 

PRは「誰にどう伝えるか」「どうなってほしいか」を明確にすることから

 

───まずはじめに、宮嵜さんが考える、PRを成功させるためのポイントを教えていただけますか?

 

宮嵜幸志(以下、宮嵜):上手にPRするコツは「会社がやっていることを理解してもらうこと」に尽きると思います。

情報発信は手段なので、ただ情報を発信するのではなく、誰に対して何を伝えたいのかという目的がとても重要です。

 

私たちの会社はWeb上での情報発信が中心ですが、「YOSCAがどんな企業で、クライアントに対してどのように問題を解決し、どんなメリットを生み出しているのか」をわかりやすく発信しています。

すると、情報の受け手が「YOSCAはこうだよね」と自ら発信してくれるわけです。それが、口コミや評判につながっていき、ファン化や集客やPRにつながります。

 

自社を理解してもらうためには、「自分たちがどんな存在でありたいか」「どう見られたいか」などを明確化することが重要です。

 

会社がやっていることを、世の中が求めるようなわかりやすい形で伝え、さらに次の情報も見たいと思ってもらえるように発信していくことがPRのポイントですね。

 

 

───自社を理解してもらうPRをするには、何からはじめればよいでしょうか。

 

宮嵜:記事であれば、読者が読み終えたあとに認識や行動がどのように変わるのかを考えるんです。ただ情報を伝えるのではなく「変化」を促すために、没入しやすい表現・情報の伝え方や出し方・伝える順番を意識しましょう。

 

「誰に向けてどのように伝わってほしいのか」を設定したうえで、ターゲットである読者に伝わりやすい文章づくりや言葉選びをしてください。たとえば、専門用語などのむずかしい言葉を使用したり、一方でやさしい言葉を使用したりする場合、読む人によっては違和感をもつこともあるので、想定読者に合わせて伝え方を変えていくべきです。

 

今は、個人で情報発信できるツールが増えたことで、企業アカウントよりも企業の中の個人が目立つケースも増えています。なので、これからは企業アイデンティティをしっかり持った広報担当者や事業担当者の方が、等身大の言葉で情報発信することが、会社のPRにつながっていくと思います。

 

 

 

読者の反応を分析することで、PR力を磨くことができる

───宮嵜さんはどのようにしてPRを学んでいったのですか?

 

宮嵜:私は以前Webマーケティングの会社を立ち上げ、おもにWeb集客を強みにしていました。いわゆるSEOと呼ばれるものですね。

 

キーワードを検索したユーザーに対して、最適な情報を提供できるようにコンテンツを制作していました。そうしている中でユーザーが、何の情報を求めていて、その背景にはどんな悩みや不満、疑問があるのかということを常に考えていました。

 

ただ求められている情報を伝えるだけではなく、記事を読んだ後、何か読者の認識が改まったり、行動を変容させたりすることができるコンテンツづくりをしていたんです。

 

相手の目線に立ち、読者が何を求めているのかを考えているうちに、PRという視点が身についていきました。

 

 

 

───PRの力をつけるために、PR初心者が取り組むとよい方法はありますか?

 

宮嵜:PRには、テキストコンテンツでの発信は欠かせませんよね。したがって、記事を最後まで読んでもらうためのストーリー構成を磨くといいと思います。

 

構成力をつけるためには、まずご自身でnoteやブログ、SNSで、パーソナルな情報を発信してみること。そして、自分の書いた文章をしっかり最後まで読んでもらえているのか、相手にどのように伝わっているのか、読者がどんな反応をしているのかをリサーチしてみましょう。

 

書き方のコツとして、文章の型をおすすめします。文章にはいくつか代表的な型があります。たとえば「起承転結」は物語を書く上での基本の型です。そのほか、自己の体験談からスタートする「エッセイ型」や、ニュース記事を書くのに適した「逆三角形型」などがあります。

読者にどんな反応をしてもらいたいのかから逆算して、それに合った型をつかって記事を書いてみるとトレーニングになりますよ。

 

また各企業のプレスリリースなどを見て他社の広報事例を参考にすることで、「どんな形でPRをしているのか」を学ぶことができます。たとえば、文の構成の仕方や書いてある内容からわかるその会社の考え、視点などを分析してみることで、自社にも活かすことができます。

 

 

 

社内でも長年の信頼関係を構築しているYOSCAならではのPR

───宮嵜さんが普段からPRにおいて力を入れていることは何ですか?

 

宮嵜:私たちの会社では、社内に向けたファンづくりにも力を入れているんです。

YOSCAが「どんな目的を持っていて、どうなりたいか」「メンバーにとってどんな存在でありたいか」を、社内に発信してきました。

 

ミーティングでは「YOSCAらしさ」という言葉をよく使い、意思決定の際に大切にしています。また、どうすれば所属するライターや編集者の寄りどころになれるのかを考え、常に伝えつづけています。当社のサービスには「フリーライターのよりどころ」というものがあるのですが、「YOSCAらしさ」をサービス名の形でも表現しています。

 

そうした取り組みは編集者たちにも伝わり、居心地の良さを感じてくれて、会社のことを自分ごととして捉えてくれるメンバーばかりが集まっています。

 

こうした社内での信頼関係づくりやファンづくりをすることも、PRの1つとして力を入れています。

 

 

───社内でのPRにおいて、ほかに工夫している点はありますか?

 

宮嵜:「私たちの魅力はこうです」と伝えるのではなく、「こういう場でありたい」と伝えていくことです。おしつけではなく、自然と魅力を感じてもらえるように心がけています。

 

ブログ記事などでも「ライターに対して幸せのきっかけとなるものを提供したい」という、経営するうえでの指針を発信しています。そして、情報を発信する前には、必ずもう1度、目的がブレていないか、自分たちよがりになっていないかを確認します。

 

PRをしたいからといって計画や戦略にかたよってしまわないよう、「本質的に、企業って何のためにあるのだろう?」ということを、よく考え、わかりやすく伝えていった結果、ファンが増えていったのだと思っています。

インタビューを終えて

 

こんにちは!PRライターの大澤 良です。

 

「求められている情報をわかりやすく、より見やすく」という言葉がまさに今回のインタビューにぴったりでした。「誰に向けてどう伝わってほしいのか、どう見られたいのか」というのは、PRにおいてとても重要で、(株)YOSCAが7000人ものライターに愛されている秘訣だと思いました。

 

自己主張をするのではなく、まず相手目線に立って物事を考えていくことが実生活にも欠かせない大切なことだと思うので実践していきたいです。

 

(取材・執筆:PRライター 大澤 良 / 編集:PRライター くるみ)

 

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PRライター/PRプランナーとしてninoyaでも活動してきた、かみむらゆいが2016年に設立。PR・マーケティング、キャリアプロデュース(フリーランス支援・NYとつながるサービス)によって、企業や人びとの「セレクト」=「価値のある選択」をサポートする会社です。

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