Webライターになりたくて。

世界中どこにいても、自分らしく生きられる仕事をみつけた ~おしえて!先輩Webライターvol.10 鮫川佳那子(@sameko_NY)さん~

今回はニューヨークからのお届けです!インタビューさせていただいたのは、ニューヨーク在住ライターの鮫川佳那子(@sameko_NY)さん。

エネルギッシュな街ニューヨークでパワフルに活躍する鮫川さんですが、以前は異国の地での自分の存在価値に悩んでいたそう。
苦しい時期を乗り越えて、鮫川さんがどのようにライターとしての強みを見つけられたのか、そしてどのように自分らしい人生をつかみ取っていったのか、お話を伺いました。

(文/池山由希子)

 

 

異国の地での虚無感を吹き飛ばした、ある女性へのインタビュー

 

───日本から鮫川さんの活躍を拝見していたので、今日はお会いできてとても嬉しいです! では早速、ライターになったきっかけを教えていただけますか?

 

鮫川佳那子さん(以下、敬称略): 2015年に夫の転勤をきっかけにニューヨークに来て、ニューヨークで驚いたこと、面白かったことなどをブログに書いていたんですね。そのブログをきっかけに、ニューヨーク生活についてのコラムをwebや新聞など、外部の媒体でも書くようになりました。

ニューヨークは前から憧れの街だったし、住めることになって最初はとても嬉しかったんですよ。でも渡米から半年くらいたった後に、急に虚無感に襲われるようになって。日本ではやりがいのある仕事をして、毎日自分らしく生きていたのに、ここでの自分の存在価値とは…と。

 

───ニューヨークで活躍されている鮫川さんにそのような時期があったとは驚きです。今まで築き上げてきたアイデンティティが崩壊してしまったような感じでしょうか。

 

鮫川:そうですね。しかも夫の転勤によってこの先どこに住むのかもわからないし、今後の人生はどうなるのだろうと悩んでしまって。ライターとしての自分の強みも模索中、そして今後の人生にも悩み中という時期に転機となったのが、ひでこ・コルトンさんという女性料理家へのインタビューでした。

 

コルトンさんは、外資系投資銀行に10年務めた後に料理家に転身された、ニューヨークでとても有名な女性。10歳のときにお母さまを亡くされたことをきっかけにキッチンに立つようになり、大学卒業後は金融業界で働き、離婚や再婚、そして9.11やリーマンショックなどを経験されました。そうした経験から、「人生はいつ終わるかわからないから、心から好きと思えること、情熱を注げることを仕事にしよう」と料理家に転身し、飛躍的に有名になられた方です。

 

ある日、彼女の講演会でお話を聞き感動して、「この人の記事が書きたい!」と申し込んだインタビュー。それがライターとしての転機になりました。自分自身で人生を切り拓いてきたコルトンさんのメッセージに私自身とても励まされましたし、何より嬉しかったのは、多くの読者さんから記事の感想をいただいたこと。「感動して涙が出ました」とか、「私も一度きりの人生、やりたいことをやろうと勇気をもらえました」などと言ってもらえて、インタビューの楽しさとやりがいを知りました。

 

<参考>
バリキャリ金融女子が料理家に転身したワケ
https://toyokeizai.net/articles/-/136457

 

───なるほど。それを機に、インタビューを得意ジャンルとして活動されているのですね。

 

鮫川:はい。チャレンジ精神あふれるニューヨークの風土にも背中を押されて、インタビューの仕事にどんどん挑戦していきました。インタビュイーの良さを引き出し、それを世の中に広めるお手伝いができる、とてもやりがいのある仕事です。

 

───では今までに印象的だった案件はやはり、ひでこ・コルトンさんへのインタビューですか?

 

鮫川:そうですね。また、このインタビューをきっかけに興味を持ったのがブックライターの仕事。著者にインタビューをして、一冊の本にまとめることに魅力を感じ、日本に一時帰国をしてライターの上阪徹さんが主催しているブックライター塾に通うことにしました。

講座修了後、ベストセラー作家の宮本佳実さんのニューヨークでのイベントを企画した際に、宮本さんの著書の担当編集者さんにお会いできたので、ブックライターとしての仕事がしたいことをお伝えしました。編集者さんから、素敵な著者候補はいますかという質問に、「ひでこ・コルトンさんの本が書きたいです!」と即答(笑)。編集者さんもコルトンさんにお会いして、価値観やパッションに共感し、出版が決まりました。そして、その本が2018年7月4日(水)に発売されたので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

<参考>
『ニューヨーク流 自分を魅せる力』
https://www.amazon.co.jp/dp/4866211571

何時間も日記を書く女の子がライターに。好きを極めて、オンリーワンの存在になろう。

 

───ライターをしていなかったら何をしていたと思いますか?

鮫川:前職ではウェブの広告制作に携わっていて、商品の良さを引き出し、世に広めることにやりがいを感じていました。今はライターとして、取材相手の良さをみつけ、伝えられることがとても楽しいんです。だから、もしライターをしていなかったら、そのような喜びを感じられるプロデューサーみたいな仕事をしていたかもしれないですね。

 

───今後もライターを続けていかれるんですか?

 

鮫川:もちろんです!書くことは子供の頃から大好きですし、ライターは場所を問わずできる仕事。海外にいるからできない、なんてことはなく、むしろそれが強みになります。その土地で活躍している人や、有名なお店などにインタビューしたり、文化についてコラムを書いたりできるからです。

私自身、ニューヨークに来たばかりのころは自分の存在価値に悩んで泣いてばかりだったけれど、この仕事に出会ったことで地球上どこでも自分らしく生きていける自信があります。また、今後どんなライフイベントがあるかわかりませんが、それによりライターとしての幅が広がるかも、と楽しみです。

<参考>
さめこのニューヨーク通信
https://nybiz.nyc/tag/samrko/

 

 

───では最後に、ライターという仕事をほかの人にも薦めたいと思いますか?

 

鮫川:そうですね。取材相手の魅力を引き出し、強いメッセージを世の中に伝えることができる、とてもやりがいのある仕事だと思います。でも、根本的に書くことが好きでないとつらいかも。特にブックライターの仕事は、何時間ものインタビューを一冊の本にまとめるので孤独も伴うし、忍耐が必要。私も、執筆期間は基本的に人に会わないんですよ。

それでも苦にならないのは、書くことが好きだから。子供のころも、日記を1~2時間も書いているような子でした。

 

───え、すごい! 日記ガチ勢ですね。

 

鮫川:そうですね(笑)。根本的にはやはり、好きなことや心からワクワクすることをしているのが一番。好きなことであれば、苦労を苦労と思わないし、アイディアもどんどん湧いてくるからアウトプットもその人しかできないオリジナルになっていく。One of them ではなくOnly one の存在になれると思うんです。

 

今回ブックライターとして携わったひでこ・コルトンさんの著書にも、好きなことを仕事にする方法が書かれています。ぜひ、お手に取って読んでいただけたら嬉しいです。

 

また、ブックライターとしての経験ゼロだった私が本を出版できた過程について、イベントでお話させていただくことになりました。書くことが好きで、仕事にしたいと思っている方や、場所を問わず自分らしく生きたいと思っている方は、ぜひお越しください!

 

<参考>
イベント紹介ページ「経験ゼロから1年で本を出版! 書くことを仕事にする方法」https://samekawa-talkevent.peatix.com/

 

───これからも鮫川さんのご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

 

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池山由希子

生涯を通じて好きなのは、歌うこと、踊ること、ねこ。タイトル通り、Webライターになりたいのです。

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