あっという間に2016年も折り返し地点――ということで、今回は振り返り企画!
この半年間にご紹介したWebサービスの中から、特に話題になったサービスを厳選し、現状どのような展開をしているかまとめました。
BuzzFeed Japan
ついに日本版が公開となった、米国発のバイラルメディア。
リリース当初から話題になっていましたが、その後も数々の速報・解説記事などを次々に公開しており、その質の高さとフットワークの軽さから好評を得ている様子。
EU離脱のニュースを検索ワードから取り上げたり(【EU離脱】えっ今さらその言葉をググるの? 離脱に投票し後悔する人たち)、G7サミットの舞台裏を「グルメ」の視点から切り取ったり(サミットを取材したら太った ほとんど報道されない舞台裏)。かと思いきや、個人ブログのような記事あり(【黒歴史】昔のガラケーを持ち寄って「せーの」で電源を入れたら即死した)、地方でのインタビュー記事あり(「物件借りたら映画館だった」 千葉のサラリーマン、秋田で館長になる)と、記事の分野・書き口は本当にさまざま。
今後も見逃すことのできない、今注目のメディアです。
comolib
Web版が新たに登場した、子供のいる家族向けのお出かけ口コミサービス。
夏休みに入ったこともあり、現在も日々、数々の口コミが投稿されているようです。サイト内コンテンツ「comolib Magazine」でも多くの特集が組まれており、夏祭りの紹介記事(2016年関東の夏祭り10選!最新屋台グルメも楽しんじゃおう)をはじめとしたおすすめスポットのまとめはもちろん、自由研究のネタ紹介(自由研究は実験がおすすめ!家にある素材で簡単に科学実験をしよう)など、お子さんがいる家庭向けのサービスならではの切り口からもコンテンツを提供しています。
360Channel
動画配信サービス。360度動画を無料で視聴可能。
サービス開始当初は少なかったコンテンツも、今はチャンネル数も増えて盛況なようです。トドのエサキャッチなどを見ることのできる「ニッポンのスゴ技どうぶつ」チャンネルや、映画『ターザン:REBORN』の予告編を360度VR映像で見ることのできるコンテンツも。
マルチデバイス対応サービスということで、VRデバイスを使うことができるのも大きな魅力。最近はプレイステーションVRの発表などもあり、じわじわと注目を集め始めているVR分野において、間違いなく需要のあるサービスだと言えるでしょう。
leeap
男性向けファッションレンタルサービス。
近頃は「服」をレンタルすることのできるサービスも珍しくはありませんが、こちらはユーザーひとりひとりに担当スタイリストが付いてコーデを提案してくれるという特徴があります。1回のレンタルで2パターンのコーデが届き、気に入ったアイテムは購入することも可能。
ウェブメディアや個人ブログでもたびたび紹介されているのが目に入り、意外に少ない男性向けファッションサービスということもあって、各所で支持を集めている様子。特に20~30代に人気のようですね。
TechClips
TechClips|エンジニアの情報アンテナを加速させるニュース共有サービス
エンジニア向けのニュース共有サービス。
ネットサービスに携わる企業のCTOや最前線で活躍中のシステムエンジニアを「公式Clipper」として迎え、彼らのコメントと合わせて気になるニュースをチェックできるキュレーションサービス。
つい先日には、さくらインターネットやiettyをはじめとする5社が新たに加わり、公式Clipperとして参画する企業は全部で25社に。ヘッドラインを見るかぎりでも、他のニュースサイトとは一線を画する、業界内で注目のニュースを厳選した特化型サービスとなっており、今後の展開にも注目が集まっています。
まとめ
少々、数が少なめになってしまいましたが、Webサービスの流行とその人気を維持することが、それだけ難しいことの証左とも言えるでしょう。
ここで取り上げたサービスに共通しているのは、まず、継続的にコンテンツを拡充させ続けていること。基本的なポイントではありますが、β版のまま開発ブログの更新も止まってしまっているサービスもある点を考慮すれば、何よりも大切なことだと言えます。
一方で、特定の分野に特化したWebサービスに関しては、話題が長続きしやすい傾向にあるような気もします。言い換えると、類似サービスとの差別化に成功しているものですね。
上記の例で言えば、『leeap』がそのひとつ。ネットを介したファッションレンタル、あるいはそれに類するサービスは珍しくないようにも思いますが、特に「男性向け」に特化したものはこれまであまり目立っていなかった様子。わかりやすいシステムも、好評の一因となっているようです。
逆に言えば、たとえニッチな分野のサービスであろうと、一定数の固定ファンを獲得することができれば、マネタイズに結びつく余地があるということ。ウェブの性質上、口コミで徐々に評判が広がる可能性もありますし、ターゲット層が狭いジャンルであれ、試す価値は充分にあります。
2016年も、あっという間に下半期。
これからの半年、どういったWebサービスが新たに登場するのか、楽しみです。