女性限定キャリアの学校『はぴきゃりアカデミー』代表のカナザワです。
オリジナル素質診断ツール『統計心理学i-color』を通して世の中を見ると、自分の「強み」も見えてくる!? 「恋する仕事」発見のヒントをお届けするコラムです。
i-color12色の特徴はこちらから
元スピードの今井絵理子さんが夏の参院選に出馬するというニュースが飛び込んできました。
以前から、息子さんが聴覚障がいを持たれていることをきっかけに、聴覚障がい児にダンスを教えるなど福祉活動に積極的に取り組んでいたことは見聞きしていました。
我が子の耳が聞こえない・・・。その瞬間、どんなに目の前が真っ暗闇になったことでしょう。歌手である自分の声を聞かせることもできないなんて・・・。「ちゃんと産んであげられなかった」って自分を責めたことでしょう。
しかし、今井絵理子さんは、この経験を力に変えました。
世の中から必要とされる素晴らしいキャリアをつくっている女性たちの多くが、どん底と思えるような体験から使命を見つけています。
三度の飯よりもキャリアヒストリーが大好物のカナザワ。さっそく後学のために調べてみましたよ。i-color。
すると、今井絵理子さんのi-colorはオリーブで、カナザワと一緒ではありませんか!
もうね、こうなると他人事ではないですよね(笑)。
ですから、今井絵理子さんの次のステップとして、政治家への挑戦は、まるで自分事のように心がざわついたんです。
確かに、今井さんが政治家になり、障がいを持つ子どもや親の真の問題を広く伝えていくことで、差別などの問題解決につながる可能性は大いにあると思います。
特にi-colorオリーブはボトムアップ型で、誰も気づかないような小さな声を拾い上げていくことに生きがいを感じるという素質もあります。
同じi-colorオリーブの政治家、小泉進次郎議員も、立場の弱い人の声をすくい上げるのを信条としていると、ジャーナリストの常井健一氏は語ります。
常井氏のコラムによれば、
東日本大震災の起こった日である毎月11日に「TEAM-11」として、被災三県を訪れている。避難生活を余儀なくされている人たちと意見を交換し、地元のリーダーと懇談する。
進次郎の動向が伝えられる際、被災地発の報道になることが多いのはこのためだ。毎月11日は東京や地元の日程をできる限り断るという。岩手県大槌町で若い男性が彼にこう言ったことがある。
「政治家は都合のいいことばかり言うので会うのも嫌なんですが、進次郎さんはしっかり被災地を回っている。だから今日、ここに来ました」
話はそれますが、幸せなキャリアをつくりたければ、自分と強みや価値観の似ている先輩のマネをするのがおススメです。誰かが成功したやり方であっても、自身のモチベーションがちっとも上がらないなら結果は出ません。
成功への近道は、「やればやるほどエネルギーが湧いてくる方法」を採用することです。
今井絵理子さんなら、素質が似ているであろう小泉進次郎議員のやり方は大いに参考にするとよいと思います。
私? もちろん参考にしていますよ。ハッピーキャリアを目指す仲間たちで「はぴきゃりファミリー」を形成しているのは、完全にi-colorオリーブの大先輩、北島三郎師匠のパクリです(笑)
さて、話を戻しましょう。私がなぜ今井絵理子ちゃん出馬にモヤモヤしているかというと、i-colorオリーブはボトムアップが得意でも、戦略的にものを見る力は弱い人が多いからです。これ、政治家としてはウイークポイントになり得ます。
政治の世界、特に自民党というのは、老舗企業のようなもの。使命よりも先に、出世争いがあり、昨日の味方は今日の敵。足の引っ張り合い、損得計算が渦巻く中で、うまく立ち回っていけるかというと、疑問が残ります。
事実、今井絵理子さんを擁立したのは、無党派層を掘り起こしたいという自民党サイドの思惑がミエミエ。もちろん、立候補に値する人物であることは間違いないとして、本音と建て前を上手に使いわけて虎視眈々と目的を遂行していくことが、果たして彼女にはできるのか。
そういう意味では、自身の出産中に不倫が発覚したゲス夫に「恥をかいてきなさい」と辞任会見をさせて株を上げた金子恵美議員は実にしたたかです。金子議員はi-colorブルー。i-colorブルーは怖いぐらいの戦略家が多い。政治家を目指す人にはi-colorブルーが多いということを付け加えておきましょう。
今回のニュースに触れ、ふと20代後半、社会貢献する気満々で転職したベンチャー企業で、上の人から「(起業したのは)上場目的に決まってるじゃん」的なことを言われ、とても傷ついた日のことを思い出しました。感情が先に立ってしまい、とてもじゃないけど、うまく立ち回ることはできなかったなあ。
あれから20年。使命だけでごはんが食べられる今が本当に幸せです。儲からないけど!(笑)
「連帯感」を大事にするi-colorオリーブにとっては、嘘偽りなく、同じ志を持つ仲間がいることが何よりのお守りになるはず。
がんばれ今井絵理子!