作家を目指すあなたへ

「作家のエージェント」とはどのような仕事か?

「自分の本を出したい」

「自分の魂を絞り出したようなコンテンツを書籍にして世に問いたい」

そう思ったことがある人はどのくらいいるだろうか?

そして、その方法について考えたことはあるだろうか?

 

「出版社に企画を持ち込む」というのが一般的な方法だろう。お金がある人なら、自費出版という手段もある。また、書籍化を目指して人気ブログを立ち上げてみるのも手だし(少々受け身ではあるが)、手間と労力をかけられる人ならKindleなどの電子書籍として自分で出版してしまう猛者もいることだろう。

 

そして、もうひとつの選択肢が「作家のエージェント」だ。

有名人でも芸能人でもない、世間的に無名で、出版社へのツテもまったくない人であっても、実力さえあれば、本を出版することは難しいことではない。

 

私たちは「作家のエージェント」です

自己紹介が遅れた。私の名前は鬼塚忠という。アップルシード・エージェンシーという「作家のエージェント」の会社を経営している。

 

作家のエージェントなんて日本ではあまり聞きなれない、馴染みのない仕事かもしれない。でも、海外、特に欧米ではよく知られ、出版界になくてはならない存在だ。

 

わかりやすく言うと、作家のエージェントの仕事というのは、

 

「将来性があると見込んだ新人作家と“エージェント契約”を結び、彼らの才能を世に送り出し、ブレイクさせること」

 

である。

 

言ってみれば、芸能プロダクションと同じである。芸能プロダクションは新人タレントを発掘し、育ててデビューさせ、マネジメントする。扱うものがタレントから作家に代わったのが作家のエージェントといえるかもしれない。

 

そして、芸能プロダクションと同じく、可能性の溢れる作家を見つけ出し、その才能をどうやって大きく開花させるかが作家のエージェントの腕の見せ所であり、この仕事の最もエキサイティングな部分である。やりがいのある、面白い仕事だと思う。

 

時に、私たちの仕事を「編集プロダクション」と同じだと誤解する人もいる。

 

編集プロダクションというのは、誤解を恐れずに言えば、下請けのような形で主に出版社から編集業務を請け負う会社で、特に雑誌の分野ではよく知られている存在である。

 

だが、私たちの仕事の主軸はあくまでも新人作家を育てることにあり、編集の実務を受託することではない。私たちの仕事が編集プロダクションとはまるで異なる点はそこなのだ。

 

私たちは2001年に会社を興した。それから15年あまり。私たちはこれまでに1,000冊を超える書籍をプロデュースしてきた。

5万部を超えるベストセラーは40冊を数え、そのうち19作品は10万部を超えた。さらに、テレビ化されたものが2作品、映画化が5作品と、紙媒体だけにとどまることなく作品を世に送り出してきた。

 

アップルシード・エージェンシーがこれまでに手掛けた作品

(リンク先:http://www.appleseed.co.jp/works/best_seller.php

作家、出版社と三位一体で奮闘する

15年間でベストセラーを41作品。テレビ化が2作品、映画化が5作品、漫画化が2作品。これは我ながらすごい数字だと思う。その上、見ての通りそのほとんどが若い新人作家の作品だ。出版界の人たちも驚くに違いない。なにしろ出版は1,000本に3本しかヒットが出ない、「千三つ」と呼ばれる世界なのだから。

 

実は私たちも、会社を立ち上げた当初は10年かけて10冊のベストセラーを世に出すことが目標だった。しかしいざ蓋を開けてみると、たった3年間でそれを達成することができた。嬉しい限りだ。

 

たしかに、私たちは作家を売り出すための努力は惜しまなかった。時には作家と一緒に時間をかけて企画を練りこみ、構成について議論した。またある時は、出版社への売り込みに奔走した。

 

正直に言えば、気楽にできる仕事ではない。

 

1冊の本を出版するには、平均的に言えば早くて半年、長ければ1年以上の時間がかかる。私たちの場合には、企画の段階から発掘するので、当然のことながらそれ以上の時間がかかる。企画を預かった作家への責任も発生する。

 

だがこれだけの結果を残せたのは、運にも助けられたにせよ、決して偶然だけによるものではない。実を結んだのは、ひとえに私たちの「願い」に応えてくれた作家の人たちと出版社のおかげである。

 

作家と出版社と一緒になって奮闘した書籍が、書店に並んでいるのを見たときの喜びというのは何にも代えがたいものがある。

本を出したい人がすべきことは何か?

冒頭の質問に戻ろう。

 

「自分の本を出したい」

そう思ったことのある人はどのくらいいるだろうか?

そして、本を出したい人は何をすればいいのか?

 

昨年から、本を出したい人に向けた講座を弊社で行っているのだが、驚いたことがある。それは、「すごく勉強になりました」と肯定的なことを言って帰られる参加者の方が、予想以上に多かったことだ。そのことに気づき、私は自分の仕事のこと、出版をするということについて、もっと広く伝えていかなくてはと思うようになった。

 

このブログでは、私が出版業界で見聞きすること、考えていることをみなさんとシェアしながら、「本を出したい」あなたのために、どうすれば本を出せるのかのヒントをお伝えしていきたいと思っている。私自身、まだまだ奮闘することばかりの毎日だが、みなさんが出版について考える何かのヒントになれば幸いである。

鬼塚忠

鬼塚忠

アップルシード・エージェンシー代表。大学在学中に英国留学し、卒業後は働きながら、4年間で世界40か国を巡る。帰国後、海外の本を日本に紹介する仕事を経て、独立。「作家のエージェント」として、多くの才能を発掘している。自身でも小説を執筆し、著書に『Little DJ』『カルテット!』『花いくさ』『風の色』等がある。

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