インターネットを巡る旅

取引先で出されたお茶飲んでいいの?ダメなの?まとめてみた

5月中旬頃からしばらく、各所で「お茶のマナー」が話題になっておりました。お茶と言っても決して「茶道」的なものではなく、あくまで「ビジネスマナー」のひとつとしての話題ですね。

 

【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む

 

発端は、2ちゃんねるに立てられた、こちらのスレッド。すぐに各種まとめサイトに転載され、論争を巻き起こしていたようです。TwitterなどのSNSでも言及する人が多く現れ、J-CASTニュースでも取り上げられました。

 

その主な争点は、「取り引き先で出されたお茶は飲んでいいのか否か」というもの。一般的には「出されたものは残さずいただく」ことが好ましく思われる傾向にあると考えられますが、ビジネスの場においてはどうなのでしょうか。まとめてみました。

 

 

「出されたお茶を飲んじゃダメ」な理由

ネットの各所で話題になったことで「論争」として取り上げられていた本件ですが、一連の流れを見ると、「飲んじゃダメ」と考えている人は圧倒的に少数派であるように見受けられます。

 

この話題にツッコンだコメントを見ても、さらに検索して探してみても、「出されたお茶を飲んではいけない」といった言説はほとんど見られませんでした。強いて挙げるとすれば、以下の2つくらいでしょうか。

 

相手の条件を全部飲む、という意味になる

【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む

こちらは出されたお茶に手をつけないのがマナーで、それでも、先方が「お茶をどうぞ」と促されたら「おそれながら」と手をつけるのがマナーですよ。

出されたお茶を飲むのは失礼です – Togetterまとめ

 

前者に関しては、一部の業界・企業では、もしかするとそういった慣習が残っているのかもしれません。しかし、この意見に賛同を示すコメントはほとんど皆無と言えるくらいに存在せず、非常に限られた文化圏での習わしのようです(そもそも、発端のスレが「釣り」の可能性もありますが)。

 

後者に関しては、ちらほらと中には同意するような人もいたようです。ただ、全体の流れとしては「少なくとも一口は、口を付けていただくのがマナー、そうしないと失礼」という意見が大半を占めているようでした。

 

「出されたお茶は飲んだ方が良い」理由

では、「出されたお茶は飲んだ方が良い」という意見は、どういった根拠から説明できるのでしょうか。探してみると、マナーセミナーを開いているという講師の人の話がマイナビニュースに掲載されていたので、そちらを引用させていただきます。

 

――訪問先で出されたお茶は、飲んだ方がよいのですか?

「先方が出してくれているのですから、当然、いただきましょう。飲まないで帰ってしまうと、相手は何で飲まなかったんだろうなと感じると思いますよ」

――どのタイミングで飲めばよいのですか?

「基本的には温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにいただくのが、おもてなしを受ける側のマナーです。相手が『どうぞ』と声をかけてくれたら、とりあえずひと口飲むと、あとがスムーズだと思います」

訪問先で出されたお茶はいつ飲むのがベスト? | マイナビニュース

 

基本的には、「ひと声かけてもらったら、お礼を言っていただく」のが正しいマナーであるようですね。ビジネスマナー以前に、たとえ友達の家などでも、初めて訪問した先での立ちふるまいとしてはありふれた流れなのではないかしら。

 

ほか、Twitterでの反応

 

 

 

 

 

 

なるほど、ニンジャなら仕方ない。

 

まとめ

一口に言えば、「一般的には飲んだ方が良い。ただし、時と場合によりけり」といった結論になりましょうか。

 

少なからず「飲んじゃダメ」なルールがある企業・業界も存在しているようですし、一概に「これが絶対に正しい!」とは断言できないようにも思います。どんなところでも大小さまざまな「ローカルマナー」がある以上は、自分の周囲はどうなのか確認したほうが良いかもしれませんね。

 

でも一方では、そもそもの「マナー」が相手に好印象を与える行儀・作法のことなので、変に深く考えず、常識の範囲内で行動していれば問題ないようにも思います。気をつけるべきは、ただひとつ。お互いに気持ちよく交流し、相手を嫌な気持ちにさせないこと。

 

この話題がTwitterで盛り上がった流れを見直してみると、「飲んじゃダメ」派の人が少々、過激な物言いをしていたことも一因としてあるように見えました。「2、30年くらい前から当然のルール」「知らない人は社会人失格」といった強い口調の主張ですね(上記Togetter参照)。大量の批判を集めて結局、Twitterアカウントも削除してしまった様子。

 

ビジネスの場で特有のルールや、マナーを守るのは大切なこと。ですが何よりもまず大切なのは、相手に不快感を与えないこと、それだけです。

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けいろー

フリーライター。ネットカルチャーと共に育ってきたゆとり世代。執筆実績として『HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour』公式パンフレット等。

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