やさしいWeb集客の話

【図解で分かる】潜在客が訪れて止まないSEOの取り組み方

※この記事は期間限定公開です。必要に応じてメモやブックマークをおすすめいたします。

 

あなたはSEOにどんなイメージをお持ちですか? キーワード。被リンク。長文。目次設定。いろんな情報を集めては疑心暗鬼になってはいないでしょうか。

 

結論から言います。それらはすべて忘れて構いません。なぜなら、お客さまを深く知ることが唯一の正解だからです。

 

もちろん精神論で煙に巻くつもりはありません。順を追って説明します。

SEOとは

あるキーワードにおいて検索エンジンで上位に表示したい。極論すれば、必要なのはこれだけです。

  • タイトルにキーワードが内包されていること
  • 記事が検索ニーズに答えていること

※実際にはタイトルにキーワードが内包されていなくても、狙ったキーワードでの上位表示はできなくはありません。ただ、説明が複雑になるので簡略化します。

 

あなたが日本酒を販売したい東北の酒造メーカーで、「東北 日本酒 辛口」というキーワードで上位表示を得たいとします。

 

その場合、以下のような記事を書いても成果は得られません。

  • 社長日記
  • 商品のウリ
  • 開発エピソード

 

それらの記事に「東北 日本酒 辛口」というキーワードが内包されていないからです。そして検索ニーズにも答えていません。

 

「東北 日本酒 辛口」と検索するユーザーはどんな答えを求めているでしょうか? 実際に検索してみましょう。

「東北 日本酒 辛口」のGoogle検索結果

 

東北地方全体の日本酒の比較や特徴、おすすめが紹介された記事が並んでいますね。

 

これらは記事のクオリティが酒造メーカーよりも高いから上にあるわけではありません。「東北 日本酒 辛口」と検索するユーザーは何を知りたいのか。その観点から書かれた記事だから上位に表示されています。

 

もちろんメーカーがそうした記事を書くべきかは検討が必要です。大切なことは、集客のためにはユーザーの検索動機に沿ったコンテンツが必要であることです。これらはモノを売るために必要なコンテンツとは別物です。

 

社長日記はPRや親しみ、商品の特徴説明は購買の後押しの観点から必要な記事です。しかし、検索エンジンからの集客として機能するか考えたときはどうでしょうか。SEOに大切なのはこの視点です。

競合の秘密

ここで一つ疑問が生じるかもしれません。

 

「なぜ、あの企業はうちよりも上位に表示されているのか? ユーザー視点があるようにはとても感じられない。」

 

その秘密は次のような点にあります。

  • 直帰率と滞在時間
  • 記事の被リンク
  • ドメインパワー

 

これはGoogleの公式発表ではなく私見ですが、日ごろクライアントとコンテンツを制作していると、記事の直帰率と滞在時間は上位表示と相関があるように感じます。

 

検索エンジンという仕組み上、一つひとつの記事を見て手動で調整することはできません。では、何をもって「良質な記事」と機械的に判断しているのか。その答えがこれらの数値にあると見ています。

 

次いで、以前より上位表示と相関がある指標が存在します。それが「被リンク」と「ドメインパワー」です。被リンクはその名の通り記事に対して付く言及リンク。例えば、TwitterやFacebookなどでの紹介です。行為そのものが価値のある記事を示しますね。

 

そうして個別記事に被リンクが付いていくと、記事を束ねるドメインの評価が上がります。このブログでいえば「ninoya.co.jp」というドメインです。ドメインの評価が上がると、新しく出した記事への評価判定が変わってきます。

 

ユーザーのためになる記事を書く。言及を受ける。その総体としてドメインが評価される。結果として、それらを網羅するGoogleが適切な検索エンジンとしてユーザーに評価される。こうした仕組みです。

顕在キーワードとは

さて、何はなくともSEOには狙うべきキーワードが必要です。このキーワードは自社が伝えたいことではなくユーザーが知りたいことです。

 

ただ、これを一から考えていくのはなかなか大変な作業です。大規模なサイトであればキリがありません。そこで登場したのがキーワードツール。主に次の用途で用います。

  • 競合サイトの流入キーワードの可視化
  • 特定キーワードのサジェスト表示
  • 特定キーワードの共起語表示

 

一定規模以上のサイトを持つ企業であれば、月額10万円程度のキーワードツールを使用しているケースが散見されます。弊社でもクライアントの要望に応じて用います。

 

簡易版ですがGoogleが提供しているキーワードツールもあります。

Googleキーワードプランナー

 

このように機械的に抽出する語句を私たちは「顕在キーワード」と読んでいます。上位表示を達成すれば一定の売上が見込める反面、その獲得にも維持にもコストが掛かります。

 

ある種、札束で殴り合っているキーワード群です。では、予算がなければコンテンツでの集客は見込めないのか。そんなことはありません。なぜなら、SEOにはもう一つのキーワード群があるからです。それが「潜在キーワード」です。

潜在キーワードとは

街の花屋さんに例えて考えてみましょう。当然上位表示すべきは「地名+花屋」というキーワードですね。しかし、本当に購買につながるキーワードはそれだけでしょうか?

 

地名をキーワードに入れるということは来店を期待することと同義です。一方、インターネットを使って商機を得るのであれば、通販や電話での問合せでも構いません。

 

思い浮かぶのが「通販+花」というキーワード。しかし、これも分かりやすい顕在キーワードです。当然多くの企業が狙っています。

 

ところで、あなたの店にはどんなお客さまが訪れますか? 男性でしょうか、女性でしょうか。目的は自室用? それともプレゼント? 贈り物はどんなシチュエーションでしょうか。

 

「来月で30歳の誕生日を迎える彼女に花束をプレゼントしたいんですが、どんなお花がいいですかね?」

「渡すの緊張しちゃいますよね。でも、がんばります!」

 

店頭でこんなやり取りが交わされているかもしれません。これをキーワードに分解するとこうなります。

  • 彼女 誕生日 花束
  • 花束 渡す タイミング

 

ずいぶんとシチュエーションが具体的になってきました。これらのキーワードが果たして購買につながるのか。それは、この単語だけを見た人には想像がつきません。実際に商売をしているあなただけが判断できるものです。

 

こうしたキーワードを私たちは「潜在キーワード」と呼んでいます。探し方は以下の通りです。

  • 自社の商品のウリは何か
  • 求めるユーザーはどんな人か
  • 何に困って検索するのか
  • どんなキーワードで調べるのか

 

潜在キーワードは店頭や社内のコールセンター、カスタマーサポート部門などにしばしば眠っています。

 

いまや流入が多いキーワードは誰でも簡単に見つけられます。一方、流入は少ないけれど売上に大きくつながるキーワード。これらは実際に取り組んでいる企業にしかわかりません。

 

特に予算規模の小さい企業では、潜在キーワードをうまく見つけだすことがSEOの鍵を握ります。

 

次回はSEOに強い記事の作成方法を解説します。弊社のSNS・メルマガをフォローして更新をお待ちください。

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古越 幸太

「もともと何されてたんですか?」→「公務員保育士です」で、初対面の方でも5分は話せるのですが、次に続く鉄板の雑談ネタがないのがここ10年来の悩みです。

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