最近はメルマガや無料相談を始めたこともありまして、以前に増してちらほらとweb集客に関する相談をいただいております。大変ありがたく、引き続き何かご質問がありましたらどちらの窓口からでも結構ですのでお気軽にご連絡下さい。
さて、話の中で「web集客で失敗しないためのSEOやSNS代行会社の選び方を教えて下さい」といった話題が出てくることがありまして、今日は取り敢えずこれを止めてもらえばそんなに失敗しませんよ…
という”プロの”コツをお伝えしたいと思います。
失敗しないSEO・SNS代行会社の選び方
で、結論から言いますと以下の会社と契約しないことです。
・成果保証の会社
・電話営業、DM営業で存在を知った会社
以上です。
あとは蛇足になりますが、理由は?という方に続けて解説します。
成果保証会社を勧められない理由
一応断りを入れておきますと、イケてる会社に代行を頼んだから100%上手くという訳ではありません。じゃあ成果保証を選べばいいじゃないのと、パンがないからケーキを食べるマリー・アントワネットよろしくなケースもある訳ですがちょっと考えてみましょう。
本当に100%集客を確立させられる企業ならば、なぜ「成果保証」を掲げて受注しなければいけないのでしょうか?会社を興したてとか、ベース+高額インセンティブとかなら分かりますが、成果保証+相場より相当に安い金額だったりしませんか?
元来そこまで自信があれば、成果と実績を話せば契約できない理由がありません。そこをあえてリスクの大半を受け持って提案する裏には、「数字は保証しますよ(今々の数字は)」という考えが見え隠れしていないでしょうか。成果保証の名のもとに思考を止めてはいけません。
誤解を恐れずに言えばPVやSNSのフォロワー数はいくらでも水増しできます。ですが一度そうした手法に手を出すと依存して止められなくなってしまいます。マーケティングの視点をもって取り組まないから、実行する側もサービスを受ける側も理由が分からないのです。「増えたから良いよね」という考え方です。
そうしてしばらく経って外部リンクのペナルティを受けたり、誰か分からないフォロワーが大半だから日々の投稿にリアクションがないという事例は枚挙に暇がありません。なぜ増やせるのか、どんなリスクがあるのか、失敗するとしたらどういう理由が考えられるのか。何より、自社が進むべき方向性を理解した上でのマーケティング施策なのか。
見せかけの数字にお金を払いたいというのであれば別ですが、そうでなければ砂上の楼閣を築き上げるだけです。
電話・DM営業で知った会社を勧められない理由
こちらも上記と同様の理由ではありますが、やはり営業を受けた時にちょっと考えてみたいものです。
SEOもSNSも、webを通じて自社に問合せを貰うための施策です。前者はgoogleやYahoo!に代表される検索エンジンを通じて。後者はTwitterやFacebookを通じて自社を見つけてもらうための手法です。つまり、アウトバウンドではなくインバウンドを強化するための取り組みですね。
では、インバウンド施策をクライアントに提供できるほどの技術を持つ会社が、なぜアウトバウンドの代表格である電話営業やDM営業を使うのでしょうか?
もちろんオフィスや社員を抱えているから攻勢に打って出なければ立ち行かないという事情はあるでしょう。それでも、結局はそうした手法を使わなければ顧客を集められない証明になってしまいます。
そうした会社のトップコンサルタントに施策を受けられるのであれば別ですが、往々にして訪問してくる社員はどうでしょう。
ただ、インバウンド営業の筋道を付けるというのはトークとして非常に強いので、任せてみたいという思ってしまうものなんですよね。(その辺りの営業スキルはきっちり持っているケースが多いのがまたなんともで)
まとめ
最後に営業を受けた時に注意して聞いていただきたいことがあります。その担当者がどこに軸足を置いて話しているか?ということです。
・マーケティングの視点によって話をしてきているのか
・PVやファン数を上げたい欲求を突いて話をしてきているのか
SEOもSNSも長い目で見て自社のインバウンド集客を強化させる施策です。明日・明後日ですぐに成果が出るものではない以上、自社の将来の方向性とすり合わせながら取り組みを決めなければいけません。
本来そうした考え方で選ぶものなのですが「PV上がったら嬉しいですよね?CVもきっとこれくらい増えますよ」とか「今どきファン数100人だとやっぱりしんどいですよね。最低1,000行きましょう社長」といったように、(……そうあったら嬉しいな)というこちらの欲求を突いてこられるケースがあります。
そうなったら、一旦深呼吸。
そもそも本当に大切なものはなんだっけ?と振り返って見て下さい。
ただ通りすぎて行くだけのPVも、見せかけのファン数も、数字の安心以外には何も与えてくれません。