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【図解で分かる】企業による公式アカウント運営が難しい4つの理由

※この記事は期間限定公開です。必要に応じてメモやブックマークをおすすめいたします。

 

  • Facebookは得意なんだけどTwitterがよく分からない
  • 企業が公式アカウントを運用して成果が出るのか
  • 自分たちも一度はバズってみたいがどうすれば

 

企業からの相談内容はここ数年変わらず、問合せの際のフレーズも同様です。これらはすべて「法人格を定義してタイムラインに投影できるか」という問題に帰結します。4つの視点から解説します。

 

 

FacebookとTwitterの違い

Facebookと比べTwitterに苦手意識を感じる理由はどこにあるのか。その秘密はコミュニティの拡がりにあります。

 

Facebookは実名かつ友人・知人関係をベースとしたSNSです。フォロー/フォロワーの関係は実際の知り合いがベースです。このメリットは投稿すべき内容が分かりやすい点にあります。

 

知人であれば投稿すべきは必然的に近況です。「そもそも何を投稿すればよいのか分からない」に陥りづらく、知人がいいねを付けてくれることも孤独感を感じづらい仕組みがあります。

 

一方のTwitter。こちらは趣味・志向をベースにしたSNSです。フォロー/フォロワーの関係は特定の話題がベースになります。

 

Facebookと比べて難しいのは、「自分がどんな話題を投稿するのが適切か」分かりづらい点にあります。著名人でない限りフォロワーはゼロからスタート。Facebookと比べて、リアルの関係性からいいねが生まれづらい仕組みです。

 

例えるなら、Facebookは全員がゆるい知り合いのシェアハウス。Twitterは入学初日の学校です。何を投稿すればよいか。どう振る舞えばいいか。Twitterの方が迷いやすい理由はここにあります。

クラスタという概念

SNS、特にTwitterやInstagramの活用においてはクラスタの理解が必要です。

 

あなたのアカウントは入学初日の新入生。誰がいるのか、教室はどんな雰囲気なのか、右も左も分からない状態です。そんなときあなたは何を行うでしょうか?

 

そうです。周囲の状況観察、そして友人づくりですね。まずは共通の趣味や話題を持っている人がいないかを探します。クラスタとはその共通項を指します。

 

例えば、こんな新入生がいるとします。

学校:ヨモギ学園

学年:1年生

学級:2組

部活:軽音楽部

担当:ギター

好み:90年代J-POP

 

彼がTwitterを楽しむのであれば以下のようなクラスタに自身を置くでしょう。

  • ヨモギ学園新入生
  • ギター初心者
  • 90年代の好きなバンドやミュージシャン

 

新しく入る学校の新入生グループ。ギターの腕を磨く初学者。大好きな90年代のあのバンド。いずれもイメージしやすいクラスタですね。

 

Twitterの活用に当たっては2つの前提条件があります。

  • どのクラスタに属するか決める
  • クラスタで何が話題になっているか理解する

 

でも、あの公式アカウントやこの公式アカウントは、クラスタなんて考えずに好き勝手に投稿している。そう思われるかもしれません。

 

それができるのは、アカウントを作っただけで1,000名以上にフォローされる知名度が前提です。至らない場合はクラスタに沿った投稿が基本線になります。

 

クラスタを見つけるには「Yahoo! リアルタイム検索」が便利です。自社のアカウントが関わるべき単語で検索すれば、それをツイートするアカウントが無数に並びます。

 

中でも反応がよいアカウントを覗きに行き、他のツイートやプロフィールを確認しましょう。属するべきクラスタ内でも有益なアカウントであればフォローあるいはリストに追加します。

 

この繰り返しで概念だったクラスタが実像を持って形づいていきます。

ポジショニングの大切さ

クラスタを理解した上で、次にポジションを取る必要があります。

 

無数にある企業アカウントは群雄割拠のアイドルと同じ。雨後の筍のように新人が生まれる中、圧倒的なキャラクターや歌唱力を持つのでなければどのように認知を得るのか。その答えはポジショニングにあります。

 

クラスタを観察することで、徐々に以下のことが分かってきます。

  • 声が大きいアカウントの存在
  • クラスタ内のグループ構成
  • 繰り返し話題に上がるネタ

 

まさに学校と同じ。ここでどのような立ち位置を取るのかを決めなければいけません。クラスタにとって有益な知識を振るうのか。ほっとメンバーがなごむようなツイートを心掛けるのか。

 

BtoC商材であれば、商材とクラスタは密接なので分かりやすいですね。あとはクラスタをどこまで細分化して入っていくかになります。

 

BtoB商材はやや難易度が上がります。この場合、自社の商材に興味を持つ人物を先に定義し、その上で彼らが興味を持つクラスタがどこにあるのかという分解が必要です。

 

ポジショニングを取る上でも、やはりクラスタの理解は欠かせません。先に挙げた方法でアカウントが属するべきクラスタの様子をしっかりと理解しましょう。

企業公式アカウントの難しさ

企業アカウントでポジションを取るのは難しいのでは。ここまでの説明で疑問に思われたかもしれません。それこそが、企業アカウント運営の難しさの正体です。

 

SNS、特にTwitterは趣味・志向がベースで繋がります。企業アカウントの難しさは、法人格そのものをアカウントに落とし込む必要性にあります。

 

企業におけるもっとも効率的なSNS運用は、社長が個人アカウントを運用することです。所属するべきクラスタ=社長の趣味志向であり、ポジションも右往左往せず取れます。

 

次いで、法人格を体現できるトップに近いメンバーに全権を委ねることです。いわゆる忖度をさせる限り、クラスタの把握はできてもポジションが取れません。最低限、法人を一つの人格として捉えられる力が必要です。

 

どちらも難しい場合はSNSでの発信は最低限に留め、広告もしくはSEOによる集客を行うほうが効率的です。少なくともSNSよりは投じた工数分のリターンが期待できます。

 

以上を踏まえきっちりとSNSを動線として活用していきたい。そんな方に向けて、次回はより具体的なアカウントの運用方法について解説します。サイト下部より弊社SNS・メルマガをフォローして更新をお待ちください。

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古越 幸太

「もともと何されてたんですか?」→「公務員保育士です」で、初対面の方でも5分は話せるのですが、次に続く鉄板の雑談ネタがないのがここ10年来の悩みです。

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