地方でフリーランスとして生きること

フリーランスを人におすすめしない3つの理由

鹿児島でフリーランスとして13年働く奥地です。

私はフリーランスという働き方が、今の自分に合い、気に入っています。

明日、夫が失業しても、路頭に迷わない程度の収入も得られるようになりました。
でも仕事を探している友達にフリーランスを勧めたことはありません。というか、ネット上ではこうしてフリーランスについて話をしますが、リアルな場では聞かれない限りはあまり積極的に話すこともないのです。
それは、なぜか?

 

 

仕事がないから

フリーランスになるのは簡単です。私は個人事業主として開業届を出していますが、これも特に審査があるわけではなく、費用もかかりません。なろうと思えば、今日からでもなれるのがフリーランスです。
ただし、「今日から私はフリーランスだ!」と宣言しても、仕事が向こうからやってくるわけではありませんし、仕事をしなければ収入はゼロ。

フリーランスになると決めた段階から、終わりのない仕事探しの旅が始まります。

残念ながら今の私には、仕事の面倒までみれるほどの甲斐性はないので、友達にはおすすめできないのです。

 

手元にお金が入るまでに時間がかかるケースがあるから

仕事が得られても、入金はかなり先というケースも少なくありません。私の場合、最も長いクライアントさんで、例えば9月末が締め日の場合、入金は12月です。
今は、毎月入金があるので、このスパンも気にはなりませんが、軌道にのるまでは大変。フリーランスは税金や健康保険、年金なども自分で支払わないといけませんから、フリーランス1年目は想像以上に困窮しがちです。

だから、当面の生活費などの用意があるか分からない人には、おすすめできません。

 

精神的なタフさが求められるから

ぶっちゃけて言うと、フリーランスって大変なんです。もちろん、根底にはやりがいや、好きという気持ちがあるから続けられるわけですが……。
会社員であれば、もしかしたら嫌な上司がいるかもしれませんが、一緒に愚痴を言ったり、仕事でミスをしたらフォローしてくれる仲間がいたり、仕事の成功を一緒に喜んでくれる仲間がいたり。でもフリーランスは、基本ひとりです。

自分で大きな荷物を背負い、時には鎧を着て、盾を持つ。

「フリーランスなんだから納期を守るのは絶対だ」
「フリーランスなんだから、高品質なものを納品しなくては」
「フリーランスなんだから、自分の責任は自分で負わなくちゃ」
「相手に迷惑をかけてしまった。次の仕事はないかもしれない」
「フリーランスなんだから……」という呪縛が何かとあるのです。

どれも会社員であっても当てはまるのですが、フリーランスは何でも自己責任の世界。プレッシャーは想像以上に大きいです。
またフリーランスを対等以上に尊重して仕事をしてくださるクライアントさんもいらっしゃれば、逆も。落ち込んだり、嫌な気持ちになったりしても、自分で心を落ち着かせ、仕事を遂行していかなくてはいけません。

「強くないとフリーランスってできないのかな」そんなことを今でもたまに思います。

ただ、私も最初から辛いことがあったときに凹まなかったわけではないのです。気付けば耐性が上がってきています。

環境が人を作るというのもまた本当だと思います。
仕事を辞めてフリーランスになろうかなと考えているあなた。

自分がやりたいことが今の環境ではできないかもう一度考えてみることをおすすめします。それでもと思うなら、フリーランスの世界に飛び込んでみるのもいいと思います。
向いているかどうかなんて、実際にやってみないと分かりません。そして、もし向かないと思ったら早々と退散するだけです。

フリーランス、おすすめはしませんが、私には合っています。

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奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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