地方でフリーランスとして生きること

良い文章とは?15年間考え続けて出した答え

「良い文章とは何か?」

ライティングの仕事を始めて以来、ずっと考え続けているテーマです。

文章がうまくなりたい、役に立ったと感じてもらえる記事を書きたい、ライターとして認められたい、そんな気持ちをずっと持ち続けること約15年。文章に関する本などを読んでいても、ずっと自分の中に答えが出なかったのが「良い文章とは何か」なのです。

それがここ1、2年で、自分の中に一つの答えが見えてきました。

 

良い文章は、疑似体験ができる

良い文章とは、読み手が疑似体験できる記事。

例えば、広告や商品のレポートであれば、読み手がまるで自分がお試し利用しているかのような体験ができ、次の行動に移すかどうか考えられる記事だと思います。

カフェの紹介であれば、読み手が実際に店に行き、料理を注文し、食事をして、ゆっくりとしたひと時を過ごし、その後どんな気持ちになるのかまでを疑似体験できるのが理想。

自分の文章を読んでカフェを訪問してくれる人が出てくるのも嬉しいですし、逆に行かないという選択に結びつけるのも自分の役割だと考えています。大人のお客さまが多く静かな雰囲気の店であれば、子連れのお客様は心から楽しめないかもしれませんね。それを事前に伝えたい、それも含めた上で読み手が結論を出せる記事が書けたらと思います。

連絡事項を案内するための「歓迎会のお知らせ」のような文章も同様。必要事項を記載した上で、歓迎会をイメージできて、楽しみにしてもらえるような形が作れるとライター冥利に尽きます。

必要なスキルは?

疑似体験ができる記事にするために必要なのは、自分が五感で感じて経験することに尽きると思います。これが記事の土台になるネタになりますね。

例えば、イベントレポートを書く時に私が大事にしているのは、イベントの内容を正確に伝えるのはもちろん、会場の雰囲気をできる限り伝えること。文章のボリュームとしては、一文程度のこともありますが、自分の中でこだわっている部分です。それは自分がイベントに参加するときに、印象に残ることの一つが会場の雰囲気だから。

参加者の表情や、参加者同士の会話、一番盛り上がった内容、笑いが起きた部分、会場がザワザワした瞬間……、そのどれもが疑似体験を提供できる記事に仕上げられるかどうかの差につながるように思います。

会場で笑いが起きた部分では、文章を読んでいる人も、会場の参加者と同様に、ふっと少しだけでも表情がゆるむと嬉しいですね。

ライターとして磨きたいスキルは?

疑似体験してもらう記事には、上手な文章も、カッコいい文章も必要ないなと感じています。しっかりと記事のネタになる情報を集められたら、記事の8割は完成しているようなもの。その上で必要なスキルを上げるなら次の2つです。

■形容詞を説明できるだけの語彙力
「可愛い」「カッコいい」「おいしい」などの形容詞は便利ですが、自分が経験した、その場にいたから、そう感じるのであって、未経験の読み手には伝わりません。だからこうした形容詞を言語化できるスキルが必要です。

■文章を組み立てる力
良い記事ネタも読んでもらえるかどうかは、文章の構成にかかってきます。導入部分はすごく大事で読むか読まないかの判断に。文章の途中は飽きさせない工夫が大事になってきますし、最後はその後の読者の感情、行動に大きく影響します。その時々で最適な話の流れは変わってくるので、書きたい内容を目の前に並べ、どう文章を組み立てるといいか考え、最適な流れを作るスキルが欠かせません。

疑似体験を提供するのに、言葉だけでは伝えられないときは、写真やイラストを入れるのは有効です。文書だけにこだわる必要はないと思っています。その一方で、写真やイラストがなくても伝えられるだけの文章力は磨きたいですね。

 

「良い文章とは」の答えは人によって違うことと思います。正解はないのかもしれません。それでも自問自答し続けるのはおすすめです。

自分なりの答えを考え意識すると、学びが増えます。私の場合は、ネットの記事を読んでいても、本を読んでいても、「こういう展開もありなんだな」とか、「建物の様子とか、机の配置の説明を入れているから、この説明が際立っているんだ」とか、気付きが増えました。

奥地 美涼

奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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