地方でフリーランスとして生きること

チーム作業での効率化の追求は、業務への想いを知ることから

最近は、フリーランスもチームを組み仕事をする人が増えている印象があります。

一人で受けられる仕事は、一つのプロジェクトのうちの切り分けられる部分だけというケースが多いですが、チームを組むことでプロジェクトを丸ごと引き受けられるなど、フリーランスのチーム化にはメリットも多いですね。そしてスタッフ同士で相談しながら進められるのも良さだと思います。

私の場合は、個人事業主となった2005年から基本的にはチームで仕事をしてきました。一人で仕事を受けるようになったのは、ここ5年程。

普段はチーム作業であるか個人作業であるかを意識することはありませんが、チーム作業の場合いくつか気を付けていることがあります。
その中の一つが効率化の提案をするときです。

 

どんな作業にも必ず想いがある

業務の効率化を考えるとき、チーム作業の場合は、個人だけでなくチーム全体の効率化という視点を持つ必要があります。

そして効率化の方法は主に2つ。スピードを上げる方法を考えるか、不要な作業をなくすかであり、より効果が出やすいのは後者であることが多いです。チームで仕事をしていると、自分以外の目があるので、この不要な作業に気付きやすくなります。

ただし、この不要な作業に気付いたときの伝え方が、物事がスムーズに進むかどうかに大きく影響します。

「その作業、あんまり意味ないと思うからやめよう」
「無駄だからやめよう」
などと直球で伝えたらどう思うでしょうか。

その指摘が正しくても、決して良い気持ちはしないのではないかと思います。

どんな作業であっても、係わっている人は想いをもって仕事にあたっています。みんなが作業を進めやすいように、分かりやすいようにと、誰かを思って仕事をしていることも少なくないでしょう。

だから「不要」「意味がない」「無駄」と言ってしまうと、想いまで否定されたような気持ちになってしまうのです。

つまり改善をしようと思ったら、まずはその想いを知り感謝を伝えることが大事だと思います。その上で、改善案を考えなければいけません。

効率化するのは行為のみ!想いを活かせる最善の改善を

改善案を考えるときは、効率化するのは行為のみと位置付けるのがポイント。その作業に掛けていた想いは、別の形で続けてもらえるような改善ができると理想だと考えています。

ただし、これは口で言うほどやさしくないというのが実感です。

時として相手の想いを優先しすぎて、何も言わないという選択をしてしまいたくなるかもしれません。嫌われたくないですし、相手と波風を立てたいわけではないですから。

そんなときは、自分の意識を個人ではなくチームに向けてみるのはどうでしょうか。そうすると自然に自分がすべきことが見えてきます。

人の想いを大事にしながら効率化を進めていくと、信頼関係が深まります。
同じ言葉であっても、自分の気持ちが否定されていると感じなくなるのです。

今は、物事のスピードが上がり、どうしても短期的な成果が求められる傾向があります。でもチーム作りは少し長い目を持って進めてみてもいいのではないでしょうか。そう思って進めると、ある時を境に強固な信頼関係のもと、改善スピードも上がるというのが私の経験です。

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奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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