地方でフリーランスとして生きること

クラウドソーシングの利用が減った理由

フリーランスになって10年目になった頃に使い始めたクラウドソーシング。
ここには山のように仕事があるんだなと驚いたのを今でも覚えています。

いい出会いがたくさんあり、充実した仕事が多数できました。

ただいつの間にか、利用する機会が減り、クラウドソーシングを介して仕事を受注することがなくなっているのも現状です。利用が減ったのは、クラウドソーシングですごく嫌な思いをしたからでも、何か不満があるからでもありません。

いろいろ経験したことで、クラウドソーシングでは募集の少ない「切り分けられない仕事」が好きだと改めて気づいたからです。

切り分けられない仕事とは

Webメディアの運営を例に考えてみます。

当然のことながら、メディアに掲載する原稿が必要ですね。
こんな原稿がほしいというのを考え、ライターに書いてもらいます。
ライターは依頼をもとに原稿を準備します。
このライターの仕事は「切り分けられる仕事」です。

一方で、「何を掲載しよう」「こんな課題がありそうだ」「もっとこうした方がいいんじゃないか」など、現状を把握しつつ、PDCAをまわしていったり、読者への要望について検討をしたり、関係各所と相談や調整をしたり、費用の計算をしたり、全体を見て仕事をするのが「切り分けられない仕事」と考えています。

どちらの仕事も経験して

私は、フリーランスになった当初から、ずっと「切り分けられない仕事」にかかわってきました。

フリーランスは基本的に、費用の取り決めをして業務をスタートさせます。正直、こうした切り分けられない仕事は、見積もりを作るのが容易ではありません。名もなき仕事も多数発生します。実際、想定していた以上の工数がかかり、時給に換算すると恐ろしいような金額になることもありました。また時間の見積もりが難しく、想定以上の時間をとられ、予定を立てにくいこともありました。

こうした状況に、自覚はあまりなかったのですが、今思えば私自身が疲れていたのでしょう。

クラウドソーシング経由で受注した仕事だと、あまり相談事が発生せず、原稿を1本書いていくらといった形が多く、シンプルで仕事がしやすいことに驚きました。
自分自身の負担が減ったうえに、売上も伸びました。

記名記事が増えたり、大手メディアに取り上げられサイト内のアクセスランキングの1位になったり、そういう目に見える成果があるのもうれしかったです。
これまでは、ずっと中の人という立場でしたから。

かかわる人の数も減り、人に対するストレスは皆無に。イライラしたり、落ち込んだりということもほとんどなく、ご一緒した方がいい方ばかりで、褒めていただけることばかり。

「なんでもっと早くクラウドソーシングを利用しなかったんだろう」とまで思いました。

でも、そんな仕事を続けていると、どこか物足りないという状態に……。

もっと深く仕事にかかわりたい、結果まで見届け必要に応じて改善策を考えたいという気持ちが強くなりました。また記名記事を書いて誰かの目にとめてもらうよりも、自分は黒子でいて、自分がかかわっている会社やサービスの成長が見れるほうが嬉しいなと思うように。

そんな経験、気持ちの変化を経て、今は「切り分けられない仕事」に比重をおいて仕事をしています。大変だと感じることもありますが、「切り分けられない仕事」があるから、純粋に原稿の執筆だけに専念する案件というのも、楽しめているように思います。

フリーランスなら、自分の名前で勝負すべきという考えもあるでしょう。
一方で、私のように組織、チームの中で一つの歯車となり仕事をする働き方もあることを知ってもらえたら嬉しいです。

奥地 美涼

奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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