地方でフリーランスとして生きること

フリーランスは不調に敏感になり、悩むことで次の道が開かれる

鹿児島でフリーランスとして働く奥地です。

連日、暑い日が続いています。昨年の夏休みは、夕方、仕事終わりに子どもたちと弁当を持って公園で遊んでいましたが、今年は暑すぎて無理ですね……。私の仕事部屋はクーラーがなく、仕事の生産性に影響するほど暑いので、最近は自宅を離れて仕事をしています。

実は、ここ2カ月ほど、不調というほどではないのですが、好調とも言えない状況が続いていました。私自身、モチベーションや体調管理にはとても気を付けています。だからこそ、敏感に感じ取り、早め早めの対応を心掛けてきました。でも、今回の状況は、「なんだか良くない」と感じていても、元に戻せず……。「回復したかも」と思っても、翌日には元に戻るを繰り返し。正直、きつかったです。

業務に影響が出るほどの不調というのは、元々ほとんどないですし、クライアントに迷惑をかけたとか、そういうことはないのですが、「仕事が楽しい」「時間を忘れるほど没頭できた」といった満足感が得られないのは、きついなと改めて思いました。目の前の仕事はできても、新規のご依頼をお引き受けするエネルギーがわかず、やりたい気持ちはあるのに動けない自分もいました。

今回は、その不調から脱出する助けになった出来事を2つご紹介します。モチベーションの維持や体調管理など、自己責任のもと仕事に当たらなくてはいけないフリーランスの皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

女子学生のピアノ演奏での気付きと学び

7月に開催された中学校の合唱祭。私の心を虜にしたのは、小さな女子学生のピアノ伴奏でした。元々、知っているお子さんなのですが、ピアノを弾く姿は普段とはまるで別人。ステージから距離のある場所で観ていたので、表情までは分かりませんでしたが、すごく楽しそうに見えました。そして曲をよく理解して、彼女が解釈した曲の世界観を伝えようとしているのを感じました。

そのとき、ふと思ったのです。ライティングもピアノ演奏と同じかもしれないと。

ライティングも、テーマの内容を理解し、読み手のことを考え、言葉を選び伝えます。目の前にある情報をどう料理して、読んでもらうか、感じてもらうかが勝負どころです。テーマによっては自分なりの解釈、意見を持ったうえで伝えないといけません。そしてピアノ演奏もライティングも、「伝える」ためには、基礎的な技術の習得が欠かせない点も同じです。

私の場合は、ライターという仕事で彼女のように全力で伝えられるようになりたいと思いました。この「心から何かしたい」という積極的な気持ちが生まれたのは、不調を感じてから初めてのことです。

仕事とは全く関係のない場所で、気分転換ともまた違う形で刺激を得られたのは、自分でも予想外の出来事でした。おそらく自分の微妙な状態に悩み、どうにかしたいと試行錯誤していたからこそ気付けたのだと思います。

そういえば、仕事が思うように得られなかったフリーランスになったばかりの頃も、悩み、試行錯誤の連続でした。その経験があったことで、仕事が欲しいときに、どう動いたらいいか自分なりに答えが見つかり、今に至っています。あのときに、ドンドン仕事が得られていたら、13年もフリーランスを続けられなかったかもしれません。フリーランスは良いときもあれば、うまくいかないときもありますから。悩むことで新しい何かが得られると思うと、悩むことも大切ですね。

 

無心になれた単純作業で取り戻した集中力と充実感

完全回復につながったのは、私がやりがいを感じている「考える業務」ではなく、単純作業でした。スキャンしたデータをエクセルに入力していきます。単純な入力業務であれば、決して得意分野というわけでもないので、お断りしたかもしれませんが、メイン業務の準備作業なので、好き嫌いではなくやらなくてはいけません。

単純作業とはいえ、限られた時間の中で、間違わずに入力していくためには、相当な集中力が必要です。実際、かなり気合を入れて臨みました。すると、一心不乱に取り組めたのです。久しぶりに得られた仕事での充実感でした。あくまでも準備作業であり、この入力自体で誰かの心を動かしたり、役に立てたりするようなものではないのですが、達成感もありましたね。この日以降、「なんだか良くない」といった状況から抜け出せています!

私の仕事への満足度は、集中できているかどうか、というのも大きく影響します。仕事の途中でネットニュースなどを見ることが多い日は、仕事への満足度も低め。一方で、「やばいー!もう子どもたちを迎えに行く時間だ」と時間が経つのも忘れるほど仕事に没頭できた日は、焦りつつも充実感があります。

これまで少しでも不調を感じると、好きな仕事から取り組んで気分を盛り上げていましたが、集中できそうな仕事を選ぶのもひとつだと気付けました。同じようなタイプの方がいらっしゃいましたら、お試しください。

もし私が会社員だったら、こんなに不調に敏感ではなかったかもしれません。好調なときも、次は不調の波がくるから注意しなくちゃと思ってしまう自分がいます。これが幸せなのかどうかは別にして、不調であっても、求められている成果を出し続けなければいけないのがフリーランス。20年、30年とクライアントと信頼関係を深めながら仕事を長く続けて行きたいので、今後も自分の状態に気を配り、仕事に取り組んでいきたいです。

奥地 美涼

奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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