地方でフリーランスとして生きること

13年経っても、自分がフリーランスに向いていないと思うとき

鹿児島在住のフリーランス・奥地です。

最近、ライティングの仕事でちょっと驚きの発見がありました。

ある分野のコラムを2つの媒体で担当。全体的には似たような感じで、文字数だけが200文字ほど違います。お話をいただいたときは、200文字程度であれば、大差はないなと思っていたのですが、実際に書いてみると、けっこう違うことに気付きました。

200文字少ないほうが、サラサラと書けるのです。パパっと構成案を作成して、書いていくとあっという間。文字数が足りないこともなければ、オーバーすることもありません。でも200文字多い方は、構成案の段階で悩み、執筆するときにも悩み、校正段階でも調整を繰り返し、時間がかかっています。

たった200文字、されど200文字、今さらながらライティングの奥深さに触れる日々です。自分は何字でも書けると思っていましたが、自分にとって書きやすい文字数というのがあるのかもしれませんね。

紫陽花

さて、今回はフリーランスという働き方の向き不向きについて、経験談をまじえながら書きました。

私自身は、13年間フリーランスを続けてきて、この働き方が気に入っていますが、それでもこの性格だけはフリーランス向きではないなと思っていることがあります。フリーランスにご興味のある方にお読みいただけると嬉しいです。

 

 

フリーランスに向いている人

私は、これまで多くのフリーランスの方と一緒に仕事をしてきました。フリーランスになった方でも、すぐに会社員に戻られた方、子育てが一段落して会社員に戻られた方、私よりも長くフリーランスを続けていらっしゃる方など、さまざまです。

会社員とフリーランスのどちらの働き方が良い悪いではなく、個人の性格的な部分、求めているもの、生活環境の違いなどにより、向き、不向きがあるのでしょう。

では、フリーランスに向いていると思われる人の特徴を挙げてみます。

ひとり時間が大事な人

私が長くフリーランスとして働いてこられたのは、「ひとりも好きだから」なのだと思います。

好きな人とだけ仕事をしたいとか、誰か人と一緒にいるのが苦痛だとかいったことではなく、ひとりの時間があることで、自分のバランスを保っていられます。

「飲みに行こう」と誘われれば、予定がない限りウキウキで参加し、実際、とても楽しいです。その一方で、帰りにひとりでコーヒーを飲んだり、翌日にひとりでマイペースに過ごしたりする時間も欠かせません。

家族でも同様。盆正月など、家族との時間が増えるのは幸せで、ずっと続いたらと思うこともありますが、家族が寝ている間にひとりで読書をしたり、考え事をしたりするのも至福の時間です。だから、昼間にひとりで仕事ができるのは、私に合っているのでしょうね。

ちなみに、打合せなどで外出するときは、その前後にひとりでカフェに行くことが多いです。無意識のうちに、こういう行動を長年とっていたのですが、ひとりの時間が自分にとって大切だと思っていることの表れかなと今は思います。

自分を律することができる人

フリーランスは、納期さえ守れば、自由です。その分、健康管理やスケジュール管理といった自己管理能力が問われます。

スーパーマンではない限り、やる気が出ない日や落ち込む日もあります。

これが会社員であれば、周囲は仕事をしているわけですから、効率が悪くても、最低限の仕事はできるでしょう。でも、ひとりだと、そんな状態のときにパソコンに向かい続けるのは、拘束力がない分、大変です。スケジュールに余裕があれば「休む」という選択肢もありますが、納期が近いときは、地獄ですね。

自分を律して、仕事に取り組まなければいけません。気持ちを切り替える必要もあるでしょう。

私の場合は、家ではどうにも動けないので、コワーキングスペースなど、人目があるところに行くようにしています。仕事以外やることがない場所に行くと、仕事を始めますし、そうすると気分が上がってくることが多いです。

向上心が強く、スキルアップに貪欲な人

妊娠・出産で休んだときに、技術の進歩は待ったなしだなと本気で思いました。

仕事をあまりしていなければ、技術の進歩と自分との差に気付きにくいですが、仕事をすればするほど私はスキル不足を実感します。

分からないことがあっても、自分から行動しないと誰も教えてはくれません。手取り足取り教えてもらえる環境はないのです。

だからこそ、フリーランスとして長く仕事をしていきたいなら、スキルアップに貪欲である必要があります。

 

フリーランスに向いていない人

フリーランスに向いている人の逆が、向いていない人とも言えますが、ここまで出てきた以外のことで書いてみます。

主に自分がフリーランスに向いていないなと思っている点です。実際、不向きだなという部分を感じながら私はフリーランスとして仕事をしています。でも、不向きだからフリーランスとしてやっていけないとは思いません。

自分を知り、乗り越えられる術を持てば十分にフリーランスとしてやっていけるでしょう。

お人好しすぎる人

断るのが下手なタイプは、フリーランスにはあまり向かないように思います。

私自身、初めてのクライアントに対しては、無理なら断れるのですが、いつもお世話になっている方だと、途端に断れなくなってしまいます。

以前は、「急ぎなんだけど、お願いできそうな人がいなくて……」なんて言われると、困っているのだから損得なしでやるものだと思っていました。睡眠時間を削ったり、家族に頭を下げて休日に仕事をさせてもらったりと、相当無理をすることもありました。
でも、最近、お世話になっているのはお互いさまだと気付き、このお人好しすぎる部分を変える努力をしています。

相手が本当に自分を必要としていて、大事にしてくださっているのであれば、誠意があるはずです。分かりやすいのは、報酬額でしょうか。絶対に無理をしないというわけではなく、自分だけが無理をしていると感じるのであれば、相手にとって自分は、単なる都合のいい人でしかないのでしょう。

また、たまに友達だからと価格を下げる方がいらっしゃいますが、これも個人的には賛成しません。価格は変えずに、「依頼をしてくれたお礼」を別に添えるのはいかがでしょうか。

あとは、相談はどこまで無料にするのか、というのも予め決めておいた方がいいと思います。

お人好しなタイプは、ズバッと断るのもストレスを感じるので、自分をよく知り、自分なりの解決策を見つけておけるといいですね。

変化を好まない人

必ずしも会社員の方が「安定」とは思いませんが、フリーランスは工夫をしないと不安定になりがちです。

先月の売り上げは50万円だったのに、今月は20万円ということも少なくありません。

突然、契約が打ち切りになる可能性もあります。

仕事を始めたばかりの頃は、業務量が少なかったこともあり、「仕事が暇そうなときほど、不機嫌だ」とパートナーに言われたことがありました。自分に対する評価もクライアントにより、それぞれだなと思うこともあります。そういった変化に一喜一憂していると、しんどいです。

私なりに安定させるための工夫は以下の記事でご紹介しています。
フリーランスは不安定?収入を安定させるためにやっている方法

 

最後に

向き不向きというのとは別に、フリーランスとして働く理由がある人は強いなと思います。子どもが帰ってきたときに「おかえり」と声を掛けたい、両親の病院に自分が付き添いたいなど、積極的にフリーランスを選択した人は、不向きな部分の対処法を身に付けていらっしゃる印象です。

フリーランスになりたい方は、じっくりと自分自身を振り返ってみて、必要があれば解決策を考えてみてはいかがでしょうか。

奥地 美涼

奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。

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