地方でフリーランスとして生きること

フリーライターが向き合う「不安」は、料理のスパイスのようなもの

私の住む鹿児島も朝晩がグッと冷えるようになりました。少し油断をすると、家族の誰かが咳をし始め、心配が絶えない季節になってきたなと感じます。体調管理に気を付けないといけませんね。

今回は、普段は自分の心の中だけにとどめているフリーライターとしての日々感じている「不安」について書いてみます。

 

フリーライターとして何に不安を感じているのか?

フリーランスとして仕事を始めたときは、次の仕事があるのか未来を描きにくいことが大きな不安でした。でも今は、こういった不安はあまり感じません。

一方でフリーライターとしては、日々の納品時に小さな不安と戦っています。お客様には「お任せください」と言いながら、心の奥底では20%ぐらい不安を抱えている状態です。

フリーライターは、自分で執筆をして、自分でチェックをして、校正をする……。誰の目も通さない原稿を納品するのです。

自分では精一杯できることをやって納品するわけですが、今まで「最高のものができた!」と心の底から思えたことはありません。

上手いなと思う人の原稿をイメージしては、自分には何かが足りない、目標とする原稿には達していないと、どこかで感じているのです。今の自分にはこれ以上はどうしていいか分からないという状態ですが、自分の目指すものには達していないことは分かり、それが不安につながっているのでしょう。

先方に満足してもらえるかな、期待通りの内容に仕上がっているかな、原稿を納品するたびにそう思うのです。

だから納品をしてから実際に原稿が掲載されるまでの時間は、合格発表を待っているような緊張感があります。そして実際に掲載されて、自分が納品した原稿と見比べる時間は緊張のピーク。それが終わって、ようやく胸をなでおろすのです。

それの繰り返し。

納品時に褒めていただいても、掲載されるまではどこかで不安です。

クライアントにとって、フリーランスは育てる相手ではないので、敢えて厳しいことを言う必要はありません。満足できない出来であれば、次に依頼しなければいいだけの話。

だから私の不安が完全に消えるのは、次の依頼をもらったときで、そのときに初めて褒めていただいたことを素直に受け入れられるのです。

とは言え、次の納品時には、また同じように不安が生まれるのですが……。

今の自分にとっての「不安」とは?

実はそうした不安は、年々大きなものになってきているように感じます。

昔は、納品したら終わりという意識が強かったです。今考えると、周りがあまり見えておらず、自分の成果物を客観的に見れていなかったのでしょう。

でもライティングの世界を知れば知るほど、自分に足りないものが見えてくると同時に、良いものを生み出したいという想いが強くなり、結果を強く求め、仕事へのプレッシャー、不安が増しているのだと思います。

一方で「不安」に対する、自分の意識も変わってきています。

心地悪いものだった「不安」が、今は一人で仕事をする上でのモチベーションです。不安があるからもう一度原稿を読み直し、スキルを上げたいと強く願います。

決して心地が良い感情とまでは言えませんが、正面から向き合いたいものになりました(だから、今回、ブログで書こうと思ったわけです)。

「不安」は、私にとって料理のスパイスのようなもの。なくても仕上がりますが、適切なスパイスを適量使えればより上質なものになりますね。

奥地 美涼

奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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